鉱山跡から紅葉峠道に出て、時間がまだ早くもうすこし足を延ばせる時間ができた。地形図で簡易水道の北側に445mの三角点があった。事前の山名の聞き取りでは「高塚」というらしい。麓から望むと三角錐の山で登りがきつそうだった。簡易水道施設の脇から適当に詰めれば何とかなると思い、設備に至る道から行ってみた。
道は舗装道で2回ほどカーブを越えると設備の前に着く。三角錐に近い山体は設備工事のためにベンチカットで削られていた。カット面には登路は無く、北側から登れそうなところを探して登って行った。当然道はなくイバラに服を引っかけながら高度を稼ぐ。斜面が緩やかになると先行者のテープが出始め僅かで四等三角点の埋まる山頂に着いた。
「高塚」山頂。四等三角点が埋まる。雑木林の中で展望はないが、カット面まで行くと北面だけ展望が得られる。
散らついていた雪が止むまで少し休憩し、視界がよくなってから下山した。頂上手前に三辻があり、向かって右手の西方の尾根を辿ってみた。
こちらは踏み跡がはっきりと残り、わずかの時間で紅葉峠道に出た。ここから氷所に下山する。高塚の三角点によったが、あまり時間がかからなかったので、地形図にある「紅葉山」によっていくことにした。
紅葉峠を経て地形図の破線部の入り口を探したが、よくわからず適当に尾根に取りついた。尾根をだらだら下りていくと峠のような地形がありここから北方に延びる尾根を辿ってみた。道が緩やかになりやがて山頂に着いた。
紅葉山の山頂(標高380m独標)。山名プレートが一枚だけ掛かっている。三角点はなく、展望も得られ無かった。
また雪が散らついてきたので速足で林道に戻る。主尾根から北へ戻るように少し進むと砥石の掘り跡があった。
やや狭い痩せ尾根にいくつか掘り跡があり、その一つは坑内が見える大きな坑口だった。そこから元来た道に戻って林道に出た。ここからはだらだらと林道を下って氷所まで行き、迎えが来るまで亀岡方面を目指して府道を歩いて行った。
今回の山行のルート図です。
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