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新春交流会にて

 

 今回はどういうわけか出しませんでした.久々に買い手のほうに回りました.いつもは車で行くのですが,今回は電車利用で行きました.朝からずっと雨で岡崎についたころもシトシト降っていました.生憎の天気なので観光客も少なく広い歩道をゆったり歩くことができました.

 10時に開いて鉱石探しを始めました.新鉱物や新産鉱物には全く目がいかず目当ての鉱石だけを買い求めました.結局,購入したのは海外産のキレイなばら輝石(ほぼ衝動買い)・竜円鉱山の閃ウラン鉱・Y鉱山の銀鉱(かなりの高品位)・岡山の鉄マンガン重石・広島の輝安鉱・滋賀の水マンガン鉱・荒川の銀鉱・瑠璃渓の煙水晶などでした.

 

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 瑠璃渓の煙水晶.(ずいぶん拡大しています)

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瑠璃渓の煙水晶.(こちらもかなり拡大しています)

 売り手の方に伺うと通天湖の奥だそうで,盲点だった.当方は探していないところでした.石は小さいですが水晶の照りが良く,長石とのコントラストがいいのでいい買い物だったと思う.二枚目の写真の中央の大きな煙水晶と長石の根元の間に白い粉末状の鉱物が少しついて居ました.ルーペで確認するとそのほかの部分にも同様の産状で入っていました.一部に空隙のようになっているところがあったので顕微鏡で確認すると,カムポーグ石のような質感のモコモコした鉱物でした.長石の上の赤いのは鉄鉱物による被膜でした.

 

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Y鉱山の銀鉱です.年月が経っているせいか全体が黒っぽく,素人目には判り難い石でした.持ってみると確かに重く何かしら重鉱物が入っている感じがしました.上の標本の現場へは訪問したことがありますが,山元はおろかズリにも石は無く,おまけに選鉱は近くの円山川でやっていたというから,鉱石は望み薄で買うしかない石でした.上の標本は大きさがあったので上の煙水晶とともに購入しました.会場は昼頃に撤退しました.一度店に帰ってから,上の銀鉱石が汚く思って洗ってみました.

「うわっ!!」 って思わず口に出ました.上の写真の表面にうっすら付いて居る銀白色被膜状は全て自然銀でした.(以下に拡大写真)

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 ちょっと黄色味がかかっていますが白っぽい被膜状の部分が自然銀です.このほかの母岩の表面もくまなくルーペで確認すると黒変した輝銀鉱の表面に自然銀が,珪化した凝灰岩質岩には結晶の形がはっきりしている黄鉄鉱がついていました.母岩は以前O社で購入したものよりも若干,蝋石化しているような感じがしました.ほかに濃紅銀鉱もいるはずなのですが,いまのところ確認していません.上の写真の裏面は全体が洗っても黒くて高品位のように思えました,薄い脈状で銀白色の筋があり,確認すると輝安鉱でした.こうなると金も居そうなので,黒っぽい母岩の表面をくまなく探すと,糸状の自然金が微細ながらも確認できました.当地の自然金は初めてみました.

 ほかに購入した鉄マンガン重石に黄銅鉱と輝水鉛鉱・輝蒼鉛鉱が,輝安鉱にはヴァレンティン石(これは元ラベルに記載されていた)・少量の黄鉄鉱と硫砒鉄鉱がそれぞれついて居ました.後者は硫砒鉄鉱が微細ながら確認できたため,露頭部には金が来ているかもしれない.望み薄ではあるが...

 

 

 

 

 

 


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