先日,社方面に所用で行った帰りに,西脇を通って帰り際に,焼け
の露頭があるのを見たため急遽寄ってみました.
位置は白髪岳の西方にある県道の通っている大峠で,切通しにな
っている部分が焼けていました.
篠山市今田町側より山南町側を見る.
落石防止ネットに引っかかっている石が焼けていて,南側にも
焼けた石がみられました.
焼けのある切通面.
ネットに引っかかっている石.
このあたりは超丹波と丹波Ⅱ帯,有馬層群との境界付近で,
古くから間歩等が開発されたところです.現場周辺は随分風化した
流紋岩および流紋岩質凝灰岩で,鉱染したような黄鉄鉱・黄銅鉱が
一部に見られました.
東の小峠を切ったときにも切通面を南北に掘削し,6mほどで掘
下った竪坑があったらしいが,今はコンクリで補強されて僅かに峠
の南側が広くなっている程度のようです.
坑口は脈の延長にありそうなので,時間を見つけて探索したい
と思っています.