普段は店に置いているUVライトを持ち帰って、夜中に蛍光反応を楽しんだ。
蛍光鉱物は結構たくさんあり、短波紫外線で様々な色に光ってくれる。
中には、UVライトから離しても燐光するものや、日焼けしてしまう石がある。
暗い中、撮影を試みてきれいに写ってくれたので紹介したい。
上の石は、ツグツゥパイト(Tugtupite)という鉱物。Na4BeAl[Cl/Si4O12]であらわされる。淡いピンク色の鉱物で、短波紫外線で蛍光してくれる。
紫外線灯にくっつけて10分程照射したあとに同じアングルで撮影した。鮮赤色に蛍光していた部分が、日焼けした。しばらくすると元の色に戻る。
もっともよく光ってくれたのが、上の珪酸亜鉛鉱(Willemite)。マンガン方解石などは全く入っていないもの。黒い粒は亜鉛の鉱物でフランクリン鉱。
同じアングルで紫外線の照射の元で撮影。フランクリン鉱は蛍光していない。
この鉱物もしばらく照射したのちに、真っ暗な部屋に持っていくと、ボヤーっと
光っている(燐光)。
上の鉱物は当初、ぶどう石だと思っていた。宮津の奈具海岸に近い石切り場から産した標本で、肉眼的には淡い黄色ガラス光沢をなしている。(画像では中央右手の部分)
UVライトで照射した。黄色に蛍光した。ぶどう石は蛍光するものがあまりないはずで、次に思いついたのが燐灰石だった。長垂のペグマタイトから産した淡い青色の燐灰石もUVライトで黄褐色から橙色に蛍光した。
この後、ルーペで詳しく観察すると顕著な劈開があったので、今は燐灰石にしている。
京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら