今週の初め、三郎ヶ岳に登ってきました。千歳町の堅谷から尾根に取りついて、西尾根から主稜線を伝って山頂に立ちました。
後半は、北の尾根を伝いタワから大平山(625m)を経由して、千山峡に下りました。
出雲の先の府道の脇から堅谷に沿って登っていく。林道終点から谷を離れ西尾根に取りついて、登っていく。道は広いが、倒木が多く非常に歩きにくい。転がっている石は、熱変成を受けてホルンフェルスになった泥質岩やチャートで、太い石英脈が貫いている。ホルンフェルスには、特に菫青石のような変成鉱物は入っておらず、肉眼で分かる鉱物は黒雲母のみだった。
西の尾根の突端部は岩峰になっていて、細かい水晶が堅いチャートを貫いている石英脈から顔を出していた。
尾根を詰めると登りが緩くなり、峠に着いた。ここから先導テープに従って、北上した。
山頂の手前、丁度山頂から僅かに南へ下ったところに、砥石と思われる掘り跡が残っていた。坑口は尾根を挟んで東西にあり、ズリはありませんでした。
山頂は、灌木が取り払われて、明るくはなっていましたが、展望は無し。
小休止して、北の尾根に向った。
三郎ヶ岳から大平山の中間に位置する峠でも、砥石山を見つけた。
写真は砥石のズリ。砥石はかつて「鳴滝岩」とか呼ばれていましたが、今は砥石型粘土岩になっている。
ここから、高圧鉄塔のある600m前後のピークに向う。途中、低い灌木帯で初めて展望が開けた。
ピーク付近から植林になり、ピークから少しで鞍部になった。この鞍部にも砥石山があった。
大平山の砥石の旧坑。鞍部から大平山山頂にかけて幾つもの砥石の坑口があり、山頂直下まで続いていた。
大平山の山頂。山頂を示すものは何もない。大平山は亀岡市側では名前はなく、裏山の樒ヶ原からの名前だそうだ。
砥石の坑口まで戻りそのまま南西の谷を下りた。5分も下りると林道で、ここから桜体育館まで林道をだらだら下って行った。
帰りに上の谷鉱山に寄ってみた。鉱山に至る道はヤブになっていて、掘場もヤブの中、ヤブの中に白い石灰岩が少し見えていた。鉱山は石灰を掘っていた。以前初めて来たときに普通の石灰岩だと思って採集したが、後に大理石であることが分かった。熱源は付近にはなく、おそらく行者山花崗岩の影響と思われる。
砥石山からダラダラ下ること約1時間で、桜体育館に着いた。
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