やまのぼり
尼ヶ岳.三重県伊賀市島ヶ原三国越林道より.
尼ヶ岳
三重県伊賀市・津市美杉町
(2)
前回の続きです.
直登コースと北西尾根に至るユリ道との分岐で,ユリ道方面に採りました.
葉の無い広葉樹林帯の道になりました.
一部に路肩が狭い部分がありましたが,難なく山頂から北西に張り出す尾根までいけました.
現地,表示板.
分岐から山頂が見えています.降雪の合間の晴れている今のうちに,と急ぎ気味で進みました.
分岐からしばらくはやや平坦な尾根でしたが,途中から階段になって,山頂まで続きました.
背後を振り返ると,名張市街が.中央の山は尾高山.
こちらは,見通山.
周囲が明るくなって,草原が出てくると山頂でした.
尼ヶ岳(伊賀富士).標高は957.4m.西と南と北面が灌木と草原になっていて東面が植林でした.遠くから遠望すると坊主頭のように見える山の頂上はかなり広かった.三角点は山名表示板の西側にあったが,傷だらけでした.ちょうど青空が覗いていたので,小休止しました.
展望は以下の通り.
布引峠方面.
髻ヶ岳方面.(髻ヶ岳は中央に横たわる山).
大山田方面.
上野方面.中央奥は阿星山か?
室生方面.
倶留尊山方面.右から高槻山,(三ツ岩は倶留尊山の手前に重なる),倶留尊山,二本ボソ(鰯ノ口),亀山,古光山.
大洞山方面.雄岳と雌岳が並んで見えた.右の高い方が雄岳,左の低い方が雌岳.背後中央奥に平たい山は三峰山,左にコブを2つ越えた先の平たい峰が平倉峰.
展望を愉しんでいると,立っていられないような暴風が再び吹いてきました.雲の流れは北から南で,遠く名張市街に時雨が激しく降っているような遠景がうかがえたため,早々に下山することにしました.20分くらいは天候は持ちそう.
北西尾根の分岐.ちょっとの晴れ間で足元の雪はこれだけ無くなりました.ここから左手へ,倉骨峠方面に来た道を採りました.
直登コースとの分岐.足元は雪が解けてやや緩くなっていました.階段を慎重に下りました.
オオタワの分岐.ここに来た時に再び暴風とともに細かい雪が降ってきました.オオタワから石段のある峰へ登り返しになった.足元がみるみるうちに白くなっていきました.たどり着いた峰に,行きで気づかなかった「一ノ峰」の山名プレートを見つけました.行きの場合,プレートが裏向けになっていたので気づかなかったのだろう.
一ノ峰.行きは気づかなかった.この地点より,画像右手奥の台地のほうが若干高いように思うが,気のせいだろうか.全山植林で展望は無しだが,このあたりの植林は枝打ちされていて,花粉症持ちの筆者にはいいコースだ.夏季にも来てみようと思う.
いよいよ降雪が本格的になってきて,速足で下る.一部ホワイトアウトしそうなくらい降ってきて,植林内に逃げ込んで,見えるようになるまで待った.降雪が少し小降りになったところで,ふたたび歩を進めた.
二ノ峰分岐.二ノ峰へは寄らず,そのまま峠の方へ直進した.
倉骨峠.峠は切通しになっているため,オオタワや北西尾根にいた時よりも風が強かった.暴風に加えて雪も強くなってきました.早めに切り上げて正解でした.
このあと,滝めぐりに移行しました.
以下は,今回の尼ヶ岳ルートマップです.有名のコースなのでマップは不要かと思いましたが,何だか味気ないので作成しました.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いています.参考程度に.
往路:46分,復路:32分でした.