露頭めぐり
倉骨林道の化石ノジュール
三重県津市美杉町八知
強風で寒い大洞山から下ってきて,八知側に下りました.杉の落ち葉の堆積している林道を下って行ったところ,一か所だけ大きく法面が崩れている箇所があって,そこに地層が出ていましたので,観察しました.
林道法面の露頭.見た目は教科書に出てきそうな地層になっていました.幅8m~10m,高さ12m~15mくらいでした.
正面から見たところ.右端の方に球状のものが.
6mくらいの高さのところで,ノジュールが挟まっていました.一部が林道上に落ちていましたので,観察したところ二枚貝と巻貝らしいのが数枚と,魚?の棘のようなものが含まれていました.林道を作った時に,土砂をどこに運んだのかはわかりませんが,谷の下流にそれらしき岩があったので,谷側に転石として残っているかもしれません.
ノジュールの露頭の東の続きにも小さなノジュールが挟まっているのが観察でした.
露頭の先に林道は小尾根の切り開きになっていて,尾根の対面も少し調べてみましたが,ノジュールはありませんでした.一方,露頭の出ている法面の裏にも回ってみました.こちらは植生が繁茂していて表面は確認できませんでした.
法面の前で少量サンプリングをして,あとにしました.
追記.
翌日,サンプリングしたものを成形をかけたところ,こんなのが出てきました.