台風一過でしばらく天候が悪そうなので,たまたま晴れていたこの日を選んで,北摂で未踏の山を選んで行った.今回も石関係なし.
小和田山へは,京都側から18年ほど前に一度ピストンしたきりで大阪側から行っていなかった.東の尾根上にあるコブの釈迦ヶ嶽を結び,これだけでは登りたらないかもしれないため,歌垣山も含めて行ってきた.
倉垣からキャンプ場の方へ行くと八幡さんの鳥居があり,その先の三叉路におろしてもらった.三角点の西の谷から詰めてみた.
地形図の破線部にそって林道が登って行っていて,しばらくで分岐になり,破線部の方の林道をとった.林道はすぐ終点で,その先は細い作業道が500mほど続いて消えていた.
八幡さん付近は丹波帯の中世層で尾根付近には小和田鉱山(Mn)があって珪酸分の多いばら輝石などが見られた.
八幡さんの先から林道三叉路まで来ると,小規模に貫入している花崗岩類が露出していて,尾根の上方くらいまで上がると広野のペグマタイトのような豆ガマを伴っているものも見られた.
林道終点くらいになると,流紋岩や凝灰岩が多くなっていて,それは山頂付近まで見られた.
作業道も林道終点からしばらくで,消えた.ここから地形図を見ながら尾根を目指した.やや急な斜面で,地形図に崩土のマークの入っているところまで来たが,それらしいものは無く角礫凝灰岩(有馬層群)の巨大なものがいくつかあっただけで,それを越えると登りは緩くなった.
源頭部は平坦な地形で,先行者のテープも無く,三角点の方角だけ確認してヤブに突っ込んだ.尾根は強ヤブ.イノシシのヌタ場までは何とか行けたが,その先はイバラの群生などの障害物があって思うように先に進めない.地籍の境界と思われるテープの境が若干マシなのでそれを伝ってみたが,途中でそれも消え,途方に暮れる.ダメ元で東の谷に下り,再び詰めると大したヤブもなく稜線に出た.
稜線に出てから東へわずかで小和田山山頂に着いた.
三角点周辺は刈り払われていたが展望は無く,木陰なのに蒸し暑い.以前京都側から来たときは木陰から半国山の稜線が見えていたが,今はほとんど何も見えない.
山頂から東の尾根を辿る.ハイキング道になっているような文献があったが,確かに踏み跡はしっかりしているが,ヤブになっている上に倒木が多く非常に歩きにくい.更に蜘蛛の巣が張り放題で,京都府側の植林に逃げ込んだ.
林道に出る手前はもっとひどくて,笹ヤブが腰の付近まで来ていてもはや踏み跡も見えなかった.
尾根を外さないように京都府側の植林の中を辿った.笹ヤブがようやく終わりほっとして踏み跡を辿ると林道が見え再び距離は短いが笹ヤブに突っ込む.
林道に出るとほっとした.
尾根から見えていた鉄塔の横から釈迦ヶ岳をピストンした.展望も何もない山頂だった.
林道を下って次は歌垣山を目指す.
小和田山から歌垣山2へ続く.
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