滝めぐり
三段の滝(間歩の滝)
兵庫県美方郡香美町村岡区小城
前回に引き続いて,小城の渓谷の下流の方へ行ってきました.以前も「日本金山誌」に掲載されている美方鉱山を探しに,谷に入ったのですが,水道設備の分岐のところで,完全に通行止めになっていて,半ば諦めていました.先々週に三川山から小城に下ったときに,上流部は行けましたので,多分通れるだろうと思って,赴きました.
分岐.右手奥に水道設備がある.
入口に通行困難の標識があり,当方の車が軽四だったため,何とか登っていけました.路肩はややしっかりしているものの,幅が狭く,落石もおおいようでしたが,待避所も諸所に作って在り,龍神国道に比べればずいぶんとマシでした.
入口より500mくらいの道沿いの支流に,3段の滝があったので,寄ってみました.
支流の前はこんな感じで,充分に離合できる幅がありました.
三段ある滝.下から見えているのは2段で,よく見るとその上にもう一段あるのが分かった.3段合わせて,落差は7~8mくらいだろう.水量が少ないので,水があったらそれなりの滝に見えると思う.
二段目の上の方にもう一段隠れていた.
2段目.
一番下の滝.
車道の脇にも水があればそれなりの滝に見える滝があって,ちょっと気をよくして,もう少し上流に向かいました.
林道がヘアピンカーブに差し掛かる少し手前に,道横にひ押し坑道(ひ は金偏に通)が残っていて,その横に三段の滝が見えてきました.
三段の滝.3段合わせて15mくらいの滝でした.夏場でしたので植物が繁茂して全体が見渡せませんでした.ある文献でこの滝は「間歩の滝」というらしく.一番下の滝の東側に間歩が一つ残っていました.
一番上の滝.
2段目の滝.この滝が一番立派でした.大きな滝壺も有していました.
一番下の滝.水量が少ないのか,全体は見えませんでした.
林道の横にある間歩は入口が開いていて,フラッシュを焚いて内部を撮影しました.
坑道の入口から撮影.少し進んだところで2手に分かれているようでした.入口付近には石英脈の破片が少し見られました.
今回は所用のため但馬方面へ来た折に寄りました.これ以上,上流へは時間切れで,帰途に就きました.
以下は,前々回に使用したマップに加筆しました.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.
林道は幅員狭小なため,軽四くらいは入りそうです.3ナンバーは先ず無理で,入れたとしても離合はかなり難しいと思われます.水道設備の二又に駐車して,ぶらぶら歩いても30分くらいで到達できるので,二又に駐車して歩いた方が無難.