露頭めぐり
砂岩と泥岩の互層露頭
兵庫県美方郡香美町村岡区小城
更新が少し空きましたが,前回の続きです.
サナの滝を辞して,山陰道に出るために和佐父に抜ける峠まで来ました.峠の少し手前の法面に,砂岩と泥岩の露頭が出ていましたので,ちょっと降りて観察しました.
砂岩と泥岩の互層.本谷から露頭.峠に至る手前に幅約20m,高さ約5mの露頭がありました.やや風化しているものの,上の方がはっきりしていました.
白っぽいところが砂岩.黒っぽいところは泥岩.裂罅に粘土を含んでいる部分もありました.割れ目に黒色の二酸化マンガンを多量に伴っている層と,茶褐色の水酸化鉄鉱物を伴っている層がそれぞれありました.
露頭の下の木っ端が堆積した部分です.裂罅に沿って割れて砂状になっていて,サイズの大きなものはあまりありませんでした.露頭をはじめ見たときは,砥石に使えるようなものがあるかも知れない,と思って寄ってみたのですが,沢筋に転げてきている石を観察しても,クラックだらけで使えそうにありませんでした.
このあと,帰路に就きました.今回の一連の探索はこれで以上です.
以下は,野帳の一部を撮影して加筆したものです.フリーハンドで描いているため縮尺は無視しています参考程度に.