露頭めぐり
角礫凝灰岩と砂岩と礫岩の露頭
兵庫県美方郡香美町山田 三川山
1日あけて,前回の続きです.
三川山を辞して,K鉱山の探索になった.谷の直下あたりにあるらしいのですが,現場について見ると地形図でみるよりも思った以上に谷が深く,降下地点を探しているうちに通り雨が落ちてきて一時中断になりました.
鉱床は手持ちの文献によると新生代新第三紀北但層群の豊岡累層に属する角礫凝灰岩とそれらを切る安山岩脈の裂罅を充填した石英脈で,黄鉄鉱を伴うという.小雨の降る中,林道の法面に一部が出ていないか探していると,幅10mくらいの岩脈があった.
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赤線と赤点で示したところに角礫凝灰岩が脈で出ていました.
角礫凝灰岩は円礫も含んでいて,安山岩質岩・花崗岩やアプライト,チャートなどの礫からなっていました.礫間の充填した部分はほとんどが緑泥石化していて,珪化した部分はありませんでした.
この露頭の裏にも林道が通っているので行ってみましたが,風化してボロボロになった角礫凝灰岩が少しあった程度でした.探していたK鉱山はこの近くと思われるのですが,今回ははっきりしませんでした.
露頭から林道を南進した尾根の鼻に砂岩と礫岩の露頭がありました.
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砂岩と礫岩の露頭.上の方に熱水が入ったのか,変質部がありました.
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変質した部分の下の方に落ちていた石に,細かい黄鉄鉱が含まれていました.ほかは特筆すべき鉱物は入っていませんでした.
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砂岩の露頭です.上の方に礫を含んでいるところがありました.
砂岩と礫岩の露頭から少し先に進んだやや展望のいいところに「三川線展望駅」とありました.雨がやんできたのを見計らって,展望写真を撮影しました.
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「三川線大展望駅」の標柱.背後は三川山.
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久斗山方面.
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久斗山連山.まだ少し雲をかぶっていた.
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三成山方面.
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小城方面.
手持ちの道路地図に分度器を当てて,伯耆大山のある方向を出して,雲の切れ間から,シャッターチャンスを伺っていたところ,10数枚の写真から1枚,奥にシルエットが映り込んでいました.
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伯耆大山.中央奥のうっすら写っている山が伯耆大山.手前の坊主頭のような山は草太山.
このあと,小城の在所跡を見に行きました.
以下は露頭付近の図です.野帳に描いた図を掲載しました.フリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.
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