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奥上林にて

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たきめぐり

 

 

 

 

奥上林にて

 

 ひさびさに滝巡りと露頭探しをセットにして,いろいろ探してきました.家を出たのが遅かったため,あまり遠出ができませんでした.国道27号から上林川に沿って,ひとまず北上しました.古和木への分岐を右に見て,さらに直進しました.

 トイレ休憩に停まった少し手前の谷に2段の滝がありましたが,倒木に阻まれて全体が拝めませんでした.そこから少し上流に行った対岸に3mばかりの小滝があったのでよりました.

名称不明の滝.落差は3mくらいか.川が渡れなかったため,対岸から写しました.

 

水量が無いのか.この程度しか見れませんでした.

 

下流方面を見る.

 

上流方面.

 

 滝のあった支流の出合付近の川原です.主に斑糲岩質の岩石が多くあって,一部に片状の斑糲岩や黒色頁岩がありました.ほかにごく少量の層状チャートが転石でありました.

 

 滝を辞して,北上したところに高波川があって,ここでかつてクロム白雲母の入った炭酸塩岩をサンプルしたことがありました.その少し下流側に府道の切通があって,そこにレンズ状の炭酸塩岩が挟まっていました.拳サイズの小さなもので,川原にあったものとは大きさが異なっていて,川原にあるものとは別の露頭からのものと判断しました.

 河原に降りて転石を確認したところ,以前より川底がえぐられて,比重の大きい炭酸塩岩が取り残されていました.表面は溶けて褐色に変色しているものの,内部は新鮮なようで,川ズレしたような感じではなく,詰めていけば露頭がありそうなので,府道の橋の下をくぐって転石を追いました.

 橋から谷の上流へ少し詰めたところが崩壊地形になっていて,この前の崩土に前述の炭酸塩岩が少しありました.露頭は粘土状になっていましたが,一部にレンズ状の炭酸塩岩が顔を出していて,川にある炭酸塩岩の供給元を確認しました.露頭は前述の通り粘土化したもので,そこにボツボツと,レンズ状の炭酸塩岩が挟まっていて,風化が著しいのか内部まで分解したものしかありませんでした.おまけに頭上にキイロスズメバチの巣があってブンブンやかましく,追ってきそうなので,手前で少し観察しました.

 

炭酸塩岩の露頭.

拡大.

 

 

炭酸塩岩の露頭が確認できたので,今回は気を良くして次に向かいました.

 

 

以下は滝周辺のマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.写真入りで紹介した小滝はマップ上の赤丸の場所です.


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