やまのぼり
品谷山
京都府南丹市美山町佐々里・京都市右京区京北八丁.
―その2―
~山で出会ったもの~
前回の続きです.今回の山行で出会ったものを纏めました.
アシウスギともいうべきか.スギの大木です.幹回りはゆうに3mを越えていそう.佐々里峠とダンノ峠分岐の間の尾根に4~5本ありました.
こちらもスギの大木.尾根筋で一番大きい方でした.日本海側に多いとのことで,気象説とかで説明されていました.この大木のあるところのすぐ近くにどういう訳か,炭焼き窯跡がよくありました.
イワウチワ.往路に撮影しました.半分以上開いていたのは数輪だけでしたが,復路で同じところを通った時には,満開になっていました.
以下,イワウチワです.
以上が,佐々里峠とダンノ峠の分岐までの尾根筋に見られたイワウチワです.
モクレン.ダンノ峠分岐より少し西方に進んだところに1本だけありました.満開になっていました.通ったときに匂いでわかりました.
イワウチワの群落.ダンノ峠の分岐とその西にある866m独標との中間の尾根にありました.復路を歩いているときに撮影しました.
ヤドリギ.最近はあまり里山では見なくなったヤドリギです.落葉樹の上の方にくす玉のような外観でいくつか見られました.
ヤドリギ.1本だけ背くらいの高さのところにありましたので撮影しました.品谷山と東の860mのコブの間の尾根にありました.
ちょっと拡大.あまり近寄って見れることの少ない種なので,シャッターを数枚切りました.
塊状チャートを切る石英脈.砥石の掘跡の西側の露岩のコブ付近にありました.細かい雲母が入っているところがあって,熱水がここまで上がってきていたようです.傍に生えているコケ.帰りに寄った道の駅で似た種類がありました.
以下,展望写真です.今回のコースは基本的には展望の悪いコースで,木々の間から少しだけ見れました.さらに黄砂の影響で霞かかっていて思うような展望写真になりませんでした.
小野村割岳.京都市左京区広河原と南丹市美山町芦生との境界にある山です.麓から遠望できる山では無く,尾根に上がってようやくカメラに収めることができました.
鈎懸.ダンノ峠の南にある892m独標です.以前に衣懸峠近くにあったマンガン山に行ったときに,近くで山仕事をされていた古老に,山の名前を尋ねると「かぎかけ」という名前が帰ってきました.古い文献を漁っていると,鈎懸という記載があって,この山のことだろうと推測しました.古老も三角形の山がそう..と仰っていた.
ブナの木峠.芦生の演習林内にある山です.こちらも麓から望むことができない山で,ようやく撮影することができました.中央の3つコブのある尾根の中央のコブの横に,チョコンと頭だけ出して見えるところがブナの木峠です.手前は大段に続く尾根です.
傘峠.こちらも芦生の演習林内にある山で,ブナの木峠から東に続く尾根上にあって,麓から見ることができない山です.手前は大段に続く尾根です.ブナの木峠と傘峠の稜線が見えた地点は品谷山と独標866mとの中間の尾根付近です.写真が霞がかって見えるのは黄砂の影響です.
ソトバ山.ソトバ峠の西に続く尾根上にある山.こちらも近いのに黄砂の影響で霞がかっていました.
鍋谷山.右京区京北黒田町と左京区広河原との境界尾根にある山です.15年くらい前に台杉を巡って,衣懸坂から尾根に上がってシャクナゲの群落を見たり,台杉を間近で観察したりしたことがありました.
ルートマップは―その3―に掲載します.