やまのぼり
品谷山.佐々里峠の南尾根の樹間より.麓から全体を見ることが少ない山で,ようやくカメラに収めることができました.
品谷山
京都府南丹市美山町佐々里・京都市右京区京北八丁
―その1―
昨日の続きです.
中の谷の滝を辞して,品谷山の取付口として地形図にプロットしていた佐々里峠まで行きました.路側帯の広くなったところに駐車しました.
佐々里峠.ここですでに標高700mを超える.取りつきへは広河原側の切通のきれたところから入りました.
取付.
尾根へ上がるところが若干急勾配になっていましたが,それを越えると普通の尾根歩きになりました.
電波塔.傍に大スギが立つ.道は電波塔の向かって左脇についている.
750mの等高線近く.
炭焼き窯跡. 正面が少し明るくなると,左手より谷が上がってきて,見通しが良くなりました.谷の源頭も見えて谷底が平坦に見えた.こういうところには人工的な何かがよくあるので降りてみました.谷沿いの堆積物に木炭の木っ端がたくさんあって,尾根の斜面の凹地は,炭焼き窯跡の様でした.
炭焼き窯のあるところからはこんな感じで,源頭が見えてきたところから,数十メートルにわたって,激登りでした.
激登りの上の方.ここを過ぎるとなだらかになり,ダンノ峠との分岐になりました.
ダンノ峠との分岐.品谷山へは,右手の道を取る.
ここから先は見通しの良い明るい尾根で,散策しながら品谷山に向かいました.
866m独標付近.
尾根を進むと白色のチャートの露岩が出てきました.諸所に何かを掘り返したような跡が見られ,前述の通りの炭焼窯と思っていました.
露岩が出てきてから,先に平坦なところに出ました.諸所に凹部があって,これも炭焼き窯の跡かと思ってうろうろしていると,一部の土盛に砥石が混じっていました.
砥石のズリ.
八丁側の斜面にもいくつかあって,降りてみるとこちらも砥石の木っ端がたくさんありました.尾根筋にある掘り返した跡は砥石山の跡のようです.向かう正面に品谷山が見えてきました.山頂直下がやや急な斜面になっていましたが,間もなく,正面が明るくなって,山頂にでました.
品谷山.880.7m.スギなどの針葉樹が無く明るい山頂ですが,展望はまるでダメでした.
山頂で休憩して,登路を戻りました.帰りに往路で観察できなかった,植物などの写真を撮って帰りました.
―その2―に続く.