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神楽坂から肘谷坂へ1

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 今週のはじめに降る予定だった雨が翌日に何とか延びてくれたので、前回の続きあたりから、肘谷坂方面に足を延ばすことにした。神楽坂トンネルの南口から取りつけそうな尾根を探す。

 近くに道奥谷のマンガン山があるが、神楽坂旧峠がそちらのほうにあるので近寄りすぎると寄ってしまいそうになるので、旧峠には取りつかず歩いて行けそうな尾根を探した。

 トンネル南口から100mほど手前に幅の広い谷があり、まずはここを詰めてみることにした。谷川の転石に二酸化マンガンの染みた石があり、マンガン山の所在が予想されたが、奥に進むごとに少なくなり、やがて林道終点に着いた。

 これより上は完全に道はなく、斜面もかなり急勾配なので登る自信がなく、一度引き返した。

 谷の入り口付近にズリ地形があるのが見えたので、寄ってみることにした。



二酸化マンガンの坑口。


 谷の北側に坑口があり上下合わせて2つと、上流側30m位奥に一つと計3つの坑口があった。上の坑口は畳一枚分くらいのズリがあり、ぼそぼその二酸化マンガンと堆積性の褐鉄鉱が見られた。

 坑口からは下の車道が見えていた。



ズリの上から府道を見る。


 坑口の上方はかつての伐採地のようで非常に明るくなっていて、尾根はやや平坦に思えたので、ここから取りつくことにした。

 明るい取りつき地点は雑木のヤブと化していたが、それが過ぎると自然林に近い雑木の尾根で勾配を気にせず登っていけた。

 尾根に取りついて向かいの尾根が見えてくるくらいになると、勾配は増し運動不足の所為か、休憩しないと登れないような急勾配になってきた。

 地形図で確認すると、神楽坂の西方にある512m峰の南東尾根を直登していることが分かった。ちょうど等高線が混んでいる地点のよう。

 主稜線までの距離はそんなにないと見て、我慢して登った。尾根筋に山仕事の人が設置したと思われる鳥獣害ネットが急な斜面に取りつけてあった。

 上方がやや明るくなってくると主稜線に着いた。「P512」の木札がかかっている。



「P512」地点。


 急登が終わって、主稜線を西に辿った。小さなコブを2つほど越えると南の尾根からややはっきりした峠道と一緒になった。案外歩かれている山のよう。

 尾根が西から少し北方面に方向が変わったところに大きな掘り跡があった。砥石の堀場のようで、白っぽい砥石が散らばっている。掘り跡の少し先に三角点があった。



砥石の掘り跡。



点名 板橋村。標高588.3m。山名を「釜糠」とか「綾ノ段」「ニシノタン」とか呼ばれている。展望は無し。


 少し休憩して更に西へ進む。山頂台地から少し行くと今まで明瞭だった踏み跡が、消えてヤブ道になった。あの明瞭な踏み跡は砥石山に行くためのものだったようだ。

 西の派生する尾根をダラダラ下っていくと正面が明るくなり、林道が見えてきた。近づくとカット面が高すぎてまた降りられない状況になってしまった。下りる尾根を一つ間違えたようで、登りにくい山腹を西の尾根向けてヤブを漕ぐ。

 前回の知谷峠の時より案外簡単に林道に降りることができた。ここからはずっと林道歩きになる。


神楽坂から肘谷坂へ2 に続く。



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