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弥仙山参道沿いの渓谷 京都府綾部市於与岐町 ~2~

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滝めぐり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弥仙山参道沿いの渓谷

京都府綾部市於与岐町

~2~

 

 

 

前回の続きです.

 

 

 落差約4mの滝を向かって右側から巻いたところからです.

小さな段差が続く渓流になっていました.この先は少し前方が暗くなって,再び明るくなると,岩の間にかかる滝の前に来ました.

 

落差4mくらいの滝.参道のようなものがあって,少し戻ると修業の滝というらしく登山口の地図にも記載がありました.滝脇の祠の奥は空洞があって,ちょっと狭い.石仏はお不動さんのようでした.さすがにこの滝を巻くことは考えず,参道に出ました.

 

弥仙山参道から折れて滝へと続く参道.

 

 修業の滝より上は2~3の小瀑がありました.

修業の滝の上,渓流瀑がいくつか連なっていました.

 

於成神社の台地の続きにも小瀑が.

 

この付近まで来ると水量がなくなりました.

 

この大岩のところあたりが源頭のようで水音も全くしなくなりました.

 

弥仙山の山頂まではやまのぼりの弥仙山を参照.

 

 

以下は弥仙山付近の図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.

コースタイム

駐車場―3分―水分神社―3分―表参道と林道の分岐―13分―3つ目の堰堤

―10分―4mの滝―20分―修業の滝―15分―於成神社―12分―大岩―25分―山頂.登り1時間40分.下り1時間7分.(写真を撮りながらぶらぶら登っていますので,かなり時間がかかっています.参考程度に).

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追記

 弥仙山からの下り道で,参道の脇へ少し入った谷で褐色の石がぱらぱら落ちているところがありました.すでに膝が笑っていますが,すこし詰めてみたところ,坑口がありました.雑鉱山のようで,綾部市内で初めて金属鉱石を見ました.

坑口.湧水で満たされているためはっきりとしませんが,向かって左へ坑道がmがっているらしい.フラッシュを焚きましたが,確認できませんでした.坑口の前に少しだけ鉱石質の石が転がっていてサンプリングしました.

 

 

Pyrrhotite 磁硫鉄鉱.左上の方に黄銅鉱が少しついています.褐色味の無い磁硫鉄鉱で,磁石がくっつきます.

 

 

 

Chalcopyrite 黄銅鉱.褐鉄鉱が汚らしくついていて,内部がどうなっているのか,少し研磨したところ黄銅鉱が出てきました.俄かに褐色味を帯びた磁硫鉄鉱を伴っています.写真の下の方に映っている黒色部は閃亜鉛鉱.

 

Gypsum 石膏.褐鉄鉱と母岩の境界付近の空隙にできていました.

 

 

 鉱床自体は舞鶴帯および,夜久野岩類の閃緑岩ないし斑糲岩中の鉱脈鉱床のようです.弥仙山を挟んだ北側に舞鶴銅山が,現場は不明ですが,舞鶴市池内に享保年間に発見され開発されたという池内銀山,おなじく池内の五葉谷で銅を稼業したという五葉谷鉱山などがありました.綾部市域側も文献を漁ってみましたが,炭鉱の試掘鉱区や採掘鉱区くらいしか引っかかってこず,大正13年頃に試掘登録された鉱区が,綾部市八田と舞鶴市池内に跨っていました.鉱区は508300坪という広大な面積で,金銀亜鉛砒鉱が鉱種として挙げられていました.

 見つけた坑口はこれと合致するかはわかりませんが,ほかに見当たりません.鉱石を出鉱したような感じではありませんでしたので,試掘程度だったのかもしれません.現場で確認した鉱物は黄鉄鉱・黄銅鉱・磁硫鉄鉱・閃亜鉛鉱・石英・方解石・褐鉄鉱・石膏・緑泥石などでした.

 

 鉱山の名称が判りませんので,仮称として付近の地名を採って「ヲナル旧坑」としました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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