昨日の続きです。
タキノウエ(別称 タジリバタノウエ)から林道までは来た道を戻った。林道をまた戻って歩いていくのは面白みがないので、向かいの鉄塔道を採った。
取りつきからわずかで、尾根に登り快適な尾根歩きが始まった。倒木をくぐりながら、新緑の中を鉄塔目指して南進した。
鉄塔付近はヤブっていたが遠く、愛宕連峰の地蔵山が見えていた。
鉄塔付近から地蔵山(947m 中央)と竜ヶ岳(922m 中央やや左)が見えた。
鉄塔から先は整備されていない尾根道で、先行者テープもなく地形図を頼りに下って行った。知谷源頭の尾根の分岐を確認して下り、左下に並行して林道が見えてきた。
林道峠は切り開きになっていて、低い切り開きなら滑って下りようと近づいてみると、ゆうに5mはある。カット面の高さが低いところを探しながら、斜面をトラバースしながら探すも高さがそれ以上か、斜面が風化して下りられそうにない。鉄塔まで戻って再度林道を下るのは時間の無駄なので、どこか谷地形になっているところを探して適当に下ろうと、美山町原方面の谷へ少し下ると、林道に降りられた。高さを見たカット面は下から見ると10m位はありそうで、強行しなくて良かった。
林道峠から間もなく知谷峠の道標があった。ついでに見に行った。分岐から数十メートルで頂上だった。その先の踏み跡は不明瞭で、先行者テープは見られなかった。
峠の分岐に戻ってここからは原峠を目指す。長い林道歩きは最近慣れてきたところで、足元を気にせず歩いて行ける。
林道が右へ大きくカーブする手前に褐鉄鉱の露頭があった。断層でできた空隙などに天水がしみ込んで堆積したようで、ぼそぼその褐鉄鉱だった。水で湿っているところがあった。
他のマンガン鉱山で水の流れている坑口などにたまっている褐鉄鉱質の泥の中にFerrohydrite フェリハイドライト(5Fe2O3・9H2O?)とかいう鉱物があるらしいのだが、ここの露頭にもあるかもしれない。
水の溜まっていたような跡もあり、鉄錆の泥のようなものが林道脇に見られた。
これより先は特に見どころなくだらだらした林道をすすんだ。露頭を過ぎたあたりから尾根は西向きになり市界尾根を進むことになる。
林道の尾根切り開きに市界の標識が出て、尾根の北側を進むようになった。地形図を見ながら、尾根筋にある「点名 室谷」もついでに踏んで行こうと思っていた。林道は一旦尾根の南側を通り、また北側に出た。西のほうに長老ヶ岳と大岩山(スムギタン)が見えている。
林道が大きくカーブしたところから取りつくようで、すでにふくらはぎが痛いが、我慢して登っていく。鞍部からの直登は白色のチャート岩峰の登りで、西側が伐採されて展望が好い。急登もわずかで、尾根の突端で登りが緩くなってきた。伐採地は尾根の鼻までで、そこから三角点までは数メートル東側に入ったところだった。
点名 室谷三角点。以前までは「むろたに」と読むと思っていたが、「シッタン」と読むらしい。文献により異なるが、「タキノカタ」という名前があるそうだ。
少し休憩して陽がかなり傾いてきたので、原峠を目指す。峠までは取りついた地点からはわずかで、府道の通る原峠に着いた。
原峠からは佐々江方面に下っていった。何度か車で通った道だが、とんでもなく長く感じた。それでも約45分で、佐々江まで下れて道奥谷の入り口までは、1時間だった。
この先で、迎えの車に無事拾われた。
今回のルートマップを作ってみました。等高線などは書いていませんので参考になればと思います。
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