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Channel: 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ
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HPリニューアルのお知らせ

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今春からHPリニューアルします.


旧HPは閉鎖になります.


HP通販はしばらく


お休みさせていただきます.


今後ともよろしくお願いいたします.



Mineral Shop たんくら


新HPのご案内

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先々週末から作業していました新HPの作成がひと段落つきましたので,先程開店状態にしました.


 前ページと異なる点は,


 ・営業時間が 10:00-19:00 から

  10:00-18:00になったこと.


 ・お買い上げ金額で送料無料にしていたラインが

  5000円から 10,000円に変更になりました.

 

 宣伝ではなく,通販用なったことなどです.


今日のこのブログから下記のリンクからとぶことができます.

 以前のブログの見た目同じ,リンクからは飛びません.

 いずれ修正していくつもりです.


  

 京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら

最近入手の石から1

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今年に入ってから,日並びと天候の悪さから未だにどこへも行けていません.街中は雪が無くても山中は残雪があり,いつも行く時とかなり事情が異なるため行くのに躊躇っています.

 先月の新春交流会をはじめいくつかの標本を入手できました.その一部を紹介したい.


 

写真は,犬山市の安楽寺の採石場ででたホタル石です.グライゼンのように白雲母の多い母岩に結晶はしていませんが,紫色のホタル石が上部に見られます.蛍光反応をみると,ホタル石は全く蛍光せず,グライゼン様岩石中にちりばめたように灰重石が光っていました.(購入品)




こちらの石は,かつて筆者が第二町居鉱山の貯鉱で採集したものです.倉庫代わりにしている二階を探していると出てきた石で,層状になっていて大きさもあるため最近切ってみたものです.あずき色炭マンを黒色のヤコブス鉱が切ったもので,これらを縦断するように後からやや結晶質の菱マンガン鉱脈が入っています.この脈には微細な黄銅鉱や閃亜鉛鉱を含んでいました.大きさはちょうど90mm×75mm×20mmの標本箱に収まる大きさです.ちなみにこの標本の裏も切断面で,こちらも観察しやすいように研磨しています.



紀州鉱山の塊状の黄銅鉱です.結晶標本やホタル石の流通が多い中で,塊状はあまりなく,見てすぐ購入しました.鉱山稼業時の石のようで裏側は少々錆びていて年代を感じさせる石でした.左側は黄鉄鉱を含む母岩で,炭素質の物質を伴っています.(購入品) 大きさ75mm×60mm×20mmの標本箱にきっちり入る.




京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら

北摂の旧坑にて

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ようやく定休日に晴れたので,近場から再訪しました.能勢妙見の北西に位置するT鉱山とその西のS旧坑,地元のH鉱山に行ってきました.

 

T鉱山の坑口,間口は約1m.入れそうだが,出て来れ無さそうな穴.直下に大切坑がある.


 ズリは大切坑の下に広がるが,頁岩や腐った緑色岩が多く,少量の腐った黄銅鉱があったくらいだった.


 県道を回り込んで,老人ホームの向かいにある銅の旧坑も覗いてきた.以前に見つけた時は入り口が強烈なヤブになっていたが,今回来てみると入り口のヤブは取り払われて整地されていた.



銅の旧坑.ズリにイノシシの罠が仕掛けてある.


 以前はこのズリで緑色岩中の黄銅鉱を一つだけ採取した.今回も石は小さく閃亜鉛鉱に異極鉱を伴ったものたった一つだけだった.




Hemimorphite 異極鉱. この付近は七宝山親鉉の北の端っこにあたり,極端に採集できる鉱物は少ない.少ないがこの地域でも二次鉱物が出るということが分かった.


 帰りに灯台下暗しのマンガン山に寄った.高校生の時に通学で何度も通った府道の脇にあって,道から僅かに入ったところに坑口とズリがあった.入り口に二酸化マンガンが転がっていて,いままでなんでわからんかったんだろう,という場所にあった.

 工場の前の道を僅かに入るとズリで,尾根近くに掘り下った跡が4か所,その直下の沢に後の時代に切ったと思われる,大切坑の跡があった.




掘り下った穴.入れそうだが,登って来れないような気がする.黒くなったところが入り口のようで,立っているところから深さは目測で4mくらいある.


 ズリは大切坑の前に広い範囲であり,多くが石英質のもので鉱石らしいものはあまりない.黒くて堅いものに間違えやすい粘板岩があり,高品位っぽかった石でも割ると違うということがよくあった.

 鉱石は主に二酸化マンガンと菱マンガン鉱で,花崗岩が近いせいか硫化の鉱染があり,堅固なばら輝石質の石があった.



最後のところはもう少し探してみる必要があるが,時間もなく今回はこれで帰途に着いた.




お知らせ


 このたび,新HPのアドレスが変更になりました.今回から下のリンクからHPに入っていただけます.


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銅の鉱物1

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 ようやく寒さも緩んできて,外出する機会も増えてきました.標本の整理もひと段落し,これから収集する道筋もついてきました.最近は鉱物標本より,鉱山稼業時の鉱石を集めるようになってきました.

 鉱山稼業時の鉱石でなくてもズリに行って,その鉱床で産していた鉱物でもいいという風に条件を緩めて,探索に行くようになってきました.

 標本写真の整理がついてきましたので,少しずつ紹介していきたいが,おっくうで何回続くか分かりません.




まえにも少し紹介したかもしれませんが,赤盤中のキュムリ石や重土長石などを見るために切断したものを研磨している途中に出てきた,自然銅です.

 母岩は菱マンガン鉱に少量のテフロ橄欖石や緑泥石類を伴った汚い炭マンで,赤盤との境界付近に出ました.標本はこれ一つだけでした.この鉱床の山の裏側の鉱床ではヨハンセン輝石なども出たそうです.

 産地:京都府京都市右京区京北 弓山鉱山清水谷坑


 


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銅の鉱物2

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 昨日は南山城の方へぶらりと行ってきました.井手玉川の桜石を産した場所が,府道の拡張工事で入れなくなっていて脇にあった駐車場もなくなっていました.以前に紫色のホタル石を産した石倉長石鉱山も林道の入り口に車止めができて入れなくなっていました.


 いくつか新しい露頭を見つけましたが,いずれも小さな水晶が花崗岩の中に群晶しているのみで,ハンマーをふるう気にもなれず,帰ってきました.


 今日の写真は二つ.





 岡山県の中央部,旭町にあった江与味鉱山の黄銅鉱.黄銅鉱のほかに磁硫鉄鉱を伴う石で,県道に面した坑口の前に少しありました.坑口は県道のすぐ横で県道を挟んですく隣りに沢が流れていて,ズリらしいものは全く見当たりませんでした.川向うに少しズリらしきものがありましたが,緑色岩ばかりでした.

 母岩は結晶片岩で特に珍しいものは入って無さそうでした.文献にはスティルプノメレンが産しているとあったが,これも見当たらなかった.



 岡山県の北西部の扇平鉱山の黄銅鉱.レグランド石やオリーブ銅鉱,ケティヒ石などの含水砒酸塩鉱物を産した鉱山ですが,初成鉱物はほとんどありませんでした.以前に行ったときに方解石中に埋もれていたものを採集したもので,当時は坑口の上に大きな黄色スズメバチの巣があって近寄れませんでした.

 母岩が劈開の顕著な方解石なので整形が難しく,いい形に割れてくれません.残したいところから割れてダメになることが多い石でした.標本は黄銅鉱に少量の磁硫鉄鉱を伴っています.


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銅の鉱物3

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 今週から本格的に花粉症が出てきました.これが出るとどこにも行く気がいません.新しく買ったデジカメで,所蔵標本を再度撮影しています.

 

 今日は1枚.




 安四面銅鉱の結晶.黄色いのは黄銅鉱の結晶.双眼顕微鏡で撮影.結晶一粒はだいたい最大4mmでほかは2mm前後.おととしに岡山県金生鉱山に連れてもらったときに採取したもの.別の部分に褐錫鉱がついていてこれを採取して整形するときに,結晶群が見えたので崩さず残しました.金生鉱山は岡山県と兵庫県の県境にある鉱脈鉱床で,古くはホタル石を多産したことで知られていました.その後,褐錫鉱の原産地になり今ではそちらの方が有名です.

 下地の白い部分は粘土鉱物で,採取当時はこの粘土鉱物で埋もれていました.歯ブラシのお古で傷つけないように掃除してこの結晶群を出しました.

 この鉱山ではほかに自然銅,褐錫鉱,斑銅鉱,硫砒鉄鉱,黄鉄鉱,閃亜鉛鉱,方鉛鉱,磁硫鉄鉱,赤銅鉱,ホタル石などを見ています.





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銅の鉱物4

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 今週のはじめ雨が降っているのにマンガン山に行ってきました.大野ダムの近くの山で,傘さして何とか見られる程度でした.一つ高品位っぽいものがあり,掌割りで整形しました.


 赤紫色の部分がそれで白―淡褐色の部分が菱マンガン鉱,灰緑色部がテフロ橄欖石,赤紫色の部分を貫く赤褐色部はネオトス石と少量の満礬石榴石を含む石英脈でした.赤紫色部はヤコブス鉱を含んでいるようで磁石に反応があり,磁力の強い部分にテフロ橄欖石と接して帯紫暗赤褐色を呈しています.脈状のヤコブス鉱に接するものは多くがリッベ石であった傾向があり,アレガニー石は菱マンガン鉱中にレンズをなすことが多いので,園石かな?と思っています.分析をすればいいのですが,標本は一つしかないのでしていません.

 褐色の菱マンガン鉱中に黒い粒粒が入っていて,二酸化マンガンの汚れだろうと思っていたのですが,ルーペでの観察で閃亜鉛鉱とわかりました.

 硫化が入っていると品位が下がるので,出荷の時に回収しなかったものだろう.貯鉱の脇の杉林の中に転がっていました.



 さて,銅鉱物ですが稼業当時の鉱石を一つ.



福岡県北九州市小倉南区吉原鉱山の黄銅鉱です.(交換品)大きさは約90mm×75mm×40mmのほぼ黄銅鉱からなる塊状です.この鉱山へは学生のころに3度ほどいきましたが,これほど大きなものはなく方解石や灰鉄輝石中に染まったようなものや,小塊状をなすものしか見られませんでした.



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銅の鉱物5

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 先月に行った大阪北部の旧坑の鉱石の一部を切断してみました.緑色岩中に芋状をなす硫化の塊で,見た目は黄鉄鉱だけの石でしたが切断すると閃亜鉛鉱や磁硫鉄鉱を含んでいました.旧坑はアンテナの立っている高岳と虎口と郭のはっきり残っている城山との鞍部西側の谷に開いていて,傍にイノシシの罠が置いてありました.初めて行ったときに同様の産状の黄銅鉱を見つけていて,先月に異極鉱を見つけました.亜鉛の初成鉱物があるはずですが,あまりないので不思議に思っていましたが,芋状鉱石の一部に入っていました.



 表面は優先的に錆びて分解した磁硫鉄鉱後の褐鉄鉱に覆われていて,切断して研磨してやっと上記のような断面になりました.肉眼で判別できるのは磁硫鉄鉱・黄鉄鉱・閃亜鉛鉱の3種類で,粒間にほかの鉱物も含んでいそうですがよくわかりません.そもそもズリには鉱石らしい石はほとんど落ちておらず,鉱石質の石にたどり着くのは困難でした.



銅の鉱物5 


 大阪府豊能町桐山鉱山の黄銅鉱.ずいぶん苦労して得た石です.一庫ダムの東側に位置する高代寺山から派生する尾根の突端近くにあった鉱山です.兵庫県との県境から僅かに大阪府側に入ったところにあって,一庫ダム湖周回県道の脇から入る道がついていました.

 沢沿いに幾つか坑口があり,ズリも大量にありましたが採集意欲のそそるような石は無く,山吹きした後に残るカラミだらけが見つかりました.

 鉱石質の石は上の写真の標本一つだけで,ほかは変質した緑色岩の上にうっすらと緑色の二次鉱物が吹いているものやみすぼらしい青鉛鉱が少量見られる程度でした.

 標本は閃緑岩質の岩石が変質して蝋石質になった岩石に鉱染している貧弱なもので,少量の硫砒鉄鉱を伴っています.ほかに少量の閃亜鉛鉱と貧弱な方鉛鉱が見られこういう石の高品位部を採掘したものと思われます.

 谷沿いにかなり大きなズリがあって,左岸側に深そうな竪坑とズリの頂上付近に狸掘の穴がたくさん開いた露頭にでます.尾根は昔に神社があったと思われる土台(金高神社?)があって,町のプラントが見える岩峰まで小径がついていました.北進すると林道にでて眼下に巨大な団地が見えていました.ここまで上がっていると鉱石もなく(もともとありませんが)来た道を戻るしかないようです.





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大阪ショーのお知らせ

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 ここのところずっと更新を休んでいました.ネット販売のHPを新しくして,商品をあげるのに手間がかってました.展示商品も250個を超えてきましたので,ようやくこちらの方にも更新できる余裕が出てきました.

 来週末に大阪OMMビルで開催される大阪ショーは今年も昨年と同じところになりました.益富コーナーの前でやります.

 特に何かに絞って用意はしていませんが,あまり市場に出回らない産地のものを持っていこうと思っています.

 


銅の鉱物



Bornite 斑銅鉱 Cu5FeS4 斜方 石部町灰山 産(寄贈品).滋賀県内で案外無いのがこの鉱物.銅鉱床がいくつかあるのだが,知っているだけでも土倉鉱山,灰山くらいで現物もあまり見たことが無かった.標本は初期の灰山で硫酸鉛鉱や白鉛鉱・コーク石・青鉛鉱・緑鉛鉱などが出ていた時代のものです.母岩はスカルン鉱物で,石榴石や珪灰石からなっていて,金属鉱物に黄銅鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱を伴っています.二次鉱物を産したイメージの強い鉱物産地ですが,初成鉱物も産しました.

 筆者が初めて行ったときは後期の終わりの方で,カットした斜面からおそらく先人が捨てて行ったと思われるベゼリ石と水亜鉛銅鉱をいくつか拾ったのみでした.そのあとは周辺の旧坑を調べたあと,最後が益富の採集会で川向いの浪岩山の帰りにK氏・T氏とともに少し寄りました.ベンチカットの台の部分を探しましたが,汚い黄銅鉱(母岩は灰鉄輝石)と水亜鉛銅鉱(菱亜鉛鉱を伴う)を少し拾えました.大量にあったのは桃簾石でこれは初めて行ったときもありました.



Chalcopyrite 黄銅鉱 CuFeS2 正方 石部町灰山.これは灰山の二次鉱物の出ているすぐ近くの西側の旧坑で一個だけ見つけたもので,これのほかはスカルン鉱物ばかりでした.二次鉱物もほとんどなく見るべきものはありませんでした.母岩は灰鉄輝石で少量の閃亜鉛鉱を伴っています.




Chalcopyrite 黄銅鉱 CuFeS2 正方 能勢町名月鉱山 産.大阪北部の小規模な銅鉱床で,二次鉱物の珪孔雀石が多産する鉱山です.というより珪孔雀石しか無いところで,黄銅鉱はおろか黄鉄鉱もないような鉱山でした.上の石はようやく小さいですが,鉱山内を探し回って見つけた貴重?な黄銅鉱です.周囲の青色は珪孔雀石です.

 二次鉱物ももっとたくさんの種類があってもよさそうですが,いまのところ珪孔雀石と少量のブロシャン銅鉱が見つかっているにすぎません.



新HPは↓ から.



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大阪北部 能勢町の赤のきれいな石

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お知らせのところで少し触れましたが,新HPの商品をアップしていました.大阪北部の鉱物の整理も兼ねていましたので,大阪北部の石が多く出ているはずです.そのうち筆者が再発見した小和田鉱山のばら輝石が出てきて,赤色の濃いものがありました.こぶしサイズより少し大きめの石でしたので整形していたところ,一番見せるいいところで割れてしまい,片方を研磨してみました.

 層が分かる方向に研磨したので赤い部分がはっきりと分かれています.研磨は未だ不十分ですが,写真に撮ってみました.




Rhodonite ばら輝石 (Mn,Ca)Mn4[Si5O15] 三斜晶系 能勢町小和田鉱山 産.

 珪岩中のばら輝石で非常に硬かった.ハンマーで割っているときも堅く難儀に石でした.研磨しているといくつか金属鉱物が含まれているようで,破面が正方形になっている輝コバルト鉱はルーペで確認できました.ほかにテフロ橄欖石に富む部分に閃マンガン鉱,紅砒ニッケル鉱をこの鉱山では見ていますが,この石には入っていませんでした.

 色の濃いものはこの石一つだけで,テフロ橄欖石に伴うものや菱マンガン鉱に伴われる粗粒のものもありましたが,みんな珪岩中のものより色が淡く,仮に珪岩中であってもここまでの色のものはありませんでした.

 丹波帯で色の濃いものは,大城山鉱山・高村鉱山・保津鉱山・玉岩鉱山・地堂鉱山・茂美地鉱山などで見ていますが,ここまで濃いものは初めてでした.



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明日から大阪ショーへ

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 明日,大阪ショーの会場へ搬入に行きます.よって店は土日を挟んで臨時休業になっています.本当は本日から搬入なんですが,平箱の積置なので20分ほどで終わってしまうため,前日入りにしています.

 店から会場のOMMビルまでは,距離があるものの時間の計算ができて非常に行きやすい.池田街道から箕面トンネルを抜けると新御堂で,そのまま南進し下道に降りるともう市役所前で,早かったら1時間半,遅くても二時間見ておけば着いてしまいます.

 京都の方は道路行政が悪く,距離は半分以下なのに大阪に行くのと同じ時間か,それ以上かかってしまう.隣町なのに...

 

 持っていく標本は一通り全県のものを揃えましたが,関東地方のものがやはり弱く,西日本中心になってしまっています.何個か何十個かは面白い鉱物を入れていますが,現場でどこにあるのかを聞かれても,一応探しはしますが,人によって見方が違いますので,一通り見てもらうしかありません.

 鉱石鉱物に最近凝っていますので,そちらの方が多くなってしまったように思います.

 何とか今年は全日程が晴天のようなので安堵しています.


銅の鉱物. 

Chalcopyrite 黄銅鉱 CuFeS2 正方晶系 産地:秋田県阿仁町阿仁鉱山

 東北の金属鉱床では普通の鉱物で,この産地のものも良く出回っていますが,上の標本は鉱石にされていたもので,全く結晶は付いていません.少量の黄鉄鉱を混じえるほかはほとんどの部分が黄銅鉱です.随分まえから鉱石を探していたのですが,凝灰岩質の母岩にちょっとだけ結晶のついたものや,鉱石には程遠い盤際に水晶が生えて,その上に黄鉄鉱の小さな結晶がたくさんついたものなどが多かった.(これらは当時みやげ物にされたいたもので鉱石には程遠い.)ようやく昨年末に塊状のものを入手できました.

 産出坑道は不明ですが 黄銅鉱質の鉱石の重さの分かる標本です.(大きさ75mm×60mm×20mmの紙製黒箱がぴったり入る大きさです.)





 

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初夏の大江山へ

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 大阪ショーが終わり,晴天が続いているなかようやく定休日の日にうまく晴れの日になった.半年近く行ってないため軽い山から行くことにした.今回は石関係無し.

 下から登ると体力的にきついので,鍋塚―鳩ヶ峰間の鞍部にある駐車場からとぼとぼと歩く.


鞍部




鳩ヶ峰 


 ものの数十分で鳩ヶ峰に着いた.付近は河守超塩基性岩からなり,たいした植物が生えていない.そのため展望が良く,ときたまによることがあり,すでに3回目の山頂だった.

 このさきは初めてで,一度大きく下り千丈ヶ岳との間のコブで丹波帯になるようで,この先から山頂までは,京都北山と何ら変わりない味気ない尾根道に代った.




千丈ヶ岳山頂.丹後国与謝郡と加佐郡の境界にあたる.丹波国との境界となっている文献もあるが,南に隣接する旧 天田郡雲原村は1800年代前半に与謝郡から天田郡に入っているため,もとは与謝郡雲原村だったため,丹波と丹後の国境にはならない.


 直下の鞍部から急登を少し登ると広い山頂に着く.山頂の周辺は明らかに人為的に掘り込まれた堀や郭のような遺構があり,中世の城跡かもしれない.

 下の鞍部から丹波帯相当のチャートや珪岩がよく見られ,丹波Ⅱ帯の多紀アルプスのような尖った山になることが多い.標高が800mを越える千丈ヶ岳が尖峰になっていないのは,人為的に平坦になるように手が加えられたからだと思われる.(その証拠に超塩基性岩と丹波帯相当の境界のコブ付近は硬いチャートからなり,尾根は痩せており僅かではあるが多紀アルプスのような尾根になっていた)

 

 最近カメラを新調したのでそれの練習も兼ねて花を撮って帰ろうかと思っていたが,植生も京都北山とあまり変わりがないようなので,鳩ヶ峰まで戻ることにした.(千丈ヶ岳の南尾根にイワカガミの群落があり,多くが蕾だったが花も少しは見られた.ほかに白いムシカリの花があった.)


 鳩ヶ峰付近は背丈の低いツガや赤松が少々生え,ほかはササ原になっている.花はこちらの方が多く,珍しいものではないがいくつかカメラに収めた.



イカリソウ 尾根筋でこれ一株しかなかった.


 帰りに道標のあった「千丈ヶ滝」に寄ってみた.河守鉱山の3号坑のズリの直下にあるナメ滝で遊歩道があるらしいので行ってみることにした.

 2号坑の先のカーブのところから道標が導いてくれたが,その先に道は無くササヤブに突っ込む.一段高いところに鉱山がつけたと思われる廃道を辿ると滝の直下にでた.

 対岸は石垣の残る3号坑のズリ.



千丈ヶ滝.3号坑のズリの上から何度も眺めたが,やはり下から見ると迫力あった.滝の直下までは経験者のみ近づける.


 選鉱所に続くコンクリ道を辿ってみたが先に道は無く断念した.




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大阪ショーで入手した標本

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 昨日ようやく入手した標本の整理を終えました.お気に入りの標本をいくつか紹介したい.(こちらの標本は通販用商品ではありません,非売品)


標本箱より


○含銅硫化鉄鉱

 徳島県東祖谷山村 祖谷鉱山

○含銅硫化鉄鉱中の閃亜鉛鉱

 愛媛県西条市 千原鉱山

○含銅硫化鉄鉱中の黄銅鉱

 愛媛県伊予郡中山町 仁川登鉱山

○含銅硫化鉄鉱中の黄銅鉱

 愛媛県五十崎町 大久喜鉱山

○重晶石

 青森県上北郡天間林村 上北鉱山

○砒四面銅鉱

 秋田県大館市 釈迦内鉱山L11鉱体

○カイノス石 

 京都府亀岡市畑野町広野

○黄銅鉱 

 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 妙法鉱山

○方鉛鉱・絹雲母 

 島根県鹿足郡津和野町河原 日原鉱山

○クロム鉄鉱 

 岡山県新見市哲西町大茅 岩比鉱山

○直閃石菫青石黒雲母ホルンフェルス 

  岡山県久米郡美咲町 柵原鉱山

○ラベンダー色ひすい

 新潟県糸魚川市小滝川

○輝安鉱・閃亜鉛鉱・黄銅鉱・方鉛鉱

 静岡県賀茂郡南伊豆町青野 奥山鉱山


以上13個




Anthophyllite-cordierite-biotite hornfels

直閃石―菫青石―黒雲母―ホルンフェルス

産地:岡山県久米郡美咲町柵原 柵原鉱山(N社にて購入)

 鉱山地質か地質学雑誌で見たのかわかりませんが,鉱床母岩にこういうものがあると読んだ気がして購入した.塊状の硫化鉄鉱床である柵原鉱山にこういう脈岩があるというのを知らなかった.石の裏側は風化面になっていて,直閃石が滑石に変質していてスベスベしている.菫青石はルーペでやっと確認できるような小さな不定形で入っていて,粒間を直閃石で埋めているそうだ.

 標本は坑内から出たそうで,鉱山稼業時のものということだった.




      Kainosite-Y

      カイノス石

組成 Ca2Y2[CO3|Si4O12]・H2O 斜方

産地 京都府亀岡市畑野町広野

 茨木複合火成岩体の北部岩体である剣尾山花崗岩中の晶洞鉱物.採石場の一番上で有馬層群瑠璃渓層の流紋岩と接している.豆ガマ中にミラー石・カムポーグ石・亜鉛ヘルヴィン・バヴェノ石・珪灰鉄鉱・束沸石などのペグマタイト鉱物を産した.地元の鉱物でやっと入手できた.写真の矢印は撮影のため少し上にずらしました.カイノス石は矢印の先のななめ下に着いている束沸石のような柱状結晶です.




Chromite

  クロム鉄鉱

組成 FeCr2O4 等軸晶系

産地 岡山県新見市哲西町大茅 岩比鉱山(N社にて購入)

 岡山北西部の超塩基性岩体に胚胎するクロム鉱床の一つで,岡山県内では一番西に位置する.この付近のクロム鉱床は神郷町高瀬鉱山が一番有名で,そのほかの鉱山のものはほとんど見かけない.売っていたら買っておこうという産地であったため購入した.ほぼ全体がクロム鉄鉱で,裏面に断層で滑ったような跡が着いている.1937年発行の75000分の一地質図に位置が記載されているほかに文献は見当たらない.




Galena in Sericite

  絹雲母中の方鉛鉱

   組成 PbS 等軸晶系

産地:島根県鹿足郡津和野町(旧 日原町)河原 日原鉱山(N社にて購入)

 この標本はいくつか文献には掲載があるものの,鉱石を見たことがなくあったら買っておこうという感覚で購入したもの.熱水の影響で母岩が絹雲母に変質している.これに埋もれるようにして方鉛鉱がいくつか見られる.ほかに黄銅鉱や黄鉄鉱・閃亜鉛鉱が入っていた.文献には坑内図等は掲載があるが正確な位置は分からない.









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川遊び

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先日天気よくて気持ちいいので川遊びしてきました.泳げるわけでもないので川原をぶらつくだけ.

 仕事柄,川原の石を見てしまう癖がついていて,いくつか面白いものを見つけたので紹介したい.母岩は安山岩質で,殻に部分は変質しているものの内部は新鮮で非常に堅い.

 空隙に炭酸塩が充填していて,アラレ石,菱鉄鉱,方解石などが見られた.部分的にセラドン石のような緑色鉱物が着いていて,それらの間隙に玉髄質~蛋白石質の石英で埋められていた.

 

Siderite 菱鉄鉱.



菱鉄鉱.上の写真の拡大.主に葡萄状の集合をなしているが,一部には自形結晶も見られる.



Aragonite アラレ石.母岩中に放射状集合をなすもの.淡いピンク色を呈する.



Celadonite セラドン石(様鉱物).セラドン石様鉱物の球体の間隙には玉髄―蛋白石質石英で埋めている.


 上の石は川原の露頭をはつったもので,転石にもたくさん含まれていた.この一帯に多産するようで,上流の川原にはあまり見られなかった.





新HPは下記から,本日9点新着商品掲載.


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銅の鉱物 ―船岡鉱山の銅鉱物―

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本日,HP上通販に10点の商品を追加しました.ここのところ雨が多く山へは行けていないので,そろそろ行かなくてはと思っています.最近は車横付け産地は卒業して,「歩いて探す」に変化しています.


下の銅の鉱物も車が使えなかった時代に自転車や徒歩で探し回った鉱山です.




Azurite 藍銅鉱 京都府南丹市船岡鉱山 産.8年ほど前に台風の通過後に訪問したときに見つけたものです.角度を変えて顕微鏡で観察すると結晶面が見られました.母岩は風化した緑色岩で,少量の孔雀石を伴っています.



Cuprite 赤銅鉱 京都府南丹市船岡鉱山 産.昨年の8月に来た台風通過の翌日に行って拾ったもの.500円玉サイズの小さなものですが内部までほとんどの部分が赤銅鉱でした.



Chalcopyrite 黄銅鉱 京都府南丹市船岡鉱山 産.この鉱山はもともと黒鉱鉱床の鉱山で,重晶石からなる堅固な塊に黄色味の強い黄銅鉱が入っていました.周りの黒い部分は主に閃亜鉛鉱からなっています.



Bornite 斑銅鉱 京都府南丹市船岡鉱山 産.10年ほど前に益富の採集会にくっついていったときに堰堤の下あたりで重晶石塊を割っていたところ見つけたものです.初めは新品の十円玉のような色をしていますが,採集してから一週間ほどで青紫色に錆びてきました.周囲の白い部分が重晶石です.



Rosasite 亜鉛孔雀石.京都府南丹市船岡鉱山 産.一番上の坑口の手前に亜鉛の酸化帯がありここに異極鉱がよく見つかります.この石は他店で買い求めた石ですが,後で訪れてみると結構たくさんある鉱物でした.亜鉛孔雀石は写真中央右のやや暗い水色の部分で,左側の水色は水亜鉛銅鉱,白い部分は異極鉱です.



Serpierite サーピエリ石.京都府南丹市船岡鉱山 産.6年ほど前の台風通過後に訪問したときに沢に埋まっている石膏の着いた石を見つけました.そばに青色のきれいな石があって,これがサーピエリ石でした.その当時は2個しか採集しませんでしたので,そのあと行きましたがそれっきりで,かけらもありませんでした.この写真は双眼顕微鏡でかなり拡大しています.



Pseudomalachite 擬孔雀石.京都府南丹市船岡鉱山 産.この石も上のサーピエリ石を採集した日に見つけたものです.二酸化マンガンに覆われた汚い母岩に葡萄状の被膜をなして少量産しました.一抱えもある大きな石でしたが,擬孔雀石を伴った石はこれだけでした.ほかに肉眼で分かる鉱物に轟石があり,こちらは大量にありました.



Sphalerite 閃亜鉛鉱 京都府南丹市船岡鉱山 産.これは銅の鉱物ではありませんが,この鉱山の初成鉱石なので掲載しました.典型的な黒鉱で,少量の重晶石や黄鉄鉱・黄銅鉱を伴っています.黄銅鉱の多い黄鉱もありますが,多く採集後に粉を吹いて標本になりません.亜鉛の多い石はほとんど変質していませんでした.



新着標本を10点追加しました.新HPは下をクリックするとジャンプします.



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赤松ー肝川へ

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 降雨が予想されていた今週の初め,午前中にどこか行けるところがないかと思い行ってきました.当初は岩根山に行く予定でしたが,思いがけず旧坑を見つけたため,長居してしまった.予定を大きく変更して,肝川に下った.


 岩根山の北山腹に旧坑(間歩)が幾つも開いていて(ほとんどの入り口は崩れている),小さなズリがあった.母岩は暗色のホルンフェルスで,黄鉄鉱が鉱染しているものがあった.

 中規模の旧坑が神社を越えた先にあって,石垣や割れた瓦などが散乱していた.ズリにはめぼしいものは無く,閃亜鉛鉱に少量の黄鉄鉱・方鉛鉱・磁硫鉄鉱を伴う雑鉱が見られたのみだった.



間歩の石垣.これの上方に鉱石溜があった.



Sphalerite 閃亜鉛鉱.黒色の部分.真鍮色の部分は黄鉄鉱.



Galena 方鉛鉱.写真中央から左にかけて鉛灰色金属光沢部の方鉛鉱が少しだけ付いている.ほかは磁硫鉄鉱と黄鉄鉱からなる.



Pyrrhotite 磁硫鉄鉱.割った時は新鮮な金属光沢だったが,帰ってから見てみると表面がさびていた.葉片状に劈開があり,少量の黄銅鉱を伴っていた.


 道は終始歩きやすい杣道だったが,鉱床探索も兼ねていたので,ずいぶんヤブ漕ぎや横道に反れたりしたが,目的のところに無事下りることができた.

 

道はこんな感じ.



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銅の鉱物 何回目か

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新着標本がいくつか用意していました.そのうちいくつかHPにあげました.本日は9点あります.





Chalcocite 輝銅鉱(というより輝銅鉱類鉱物).

産地:福井県遠敷郡名田庄村槇谷鉱山小松谷鉱床.

 以前に坑口を探しに行ったときに沢(地元では地獄沢と呼んでいる)の上流で一つ鉱石を割った.半分以上珪岩で盤際は層状の菱マンガン鉱で接していた.割れ目に二次鉱物の珪孔雀石が生えていて,内部に原鉱物があると思い,刻んだところ出てきたのがこの石.ほかの部分には既に半分以上錆びている自然銅が樹枝状でへばりついていた.この鉱山ではほかに黄銅鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱などの硫化物があって,すべて微粒でした.



Chalcopyrite 黄銅鉱.産地:福井県敦賀市野坂鉱山.

国鉄粟野駅の南方に戦時中に銅や鉄を目的に稼業した鉱山があるのを知り,寄った時に林道横づけの坑前の石英脈から見つけたもの.鉱山自体はスカルン中の磁硫鉄鉱を伴う鉱床と資料ではありましたが,こういうのもあるらしい.

 ほかの鉱物は少量の閃亜鉛鉱と磁硫鉄鉱・黄鉄鉱(ずいぶん腐っていた)・灰重石・灰鉄石榴石・灰鉄輝石・ヘスティング閃石・珪灰鉄鉱などがありました.




Chalcopyrite 黄銅鉱.産地:福井県大野市中龍鉱山.

亜鉛を稼業したことで有名な大鉱床ですが,これほどの塊はほとんどありませんでした.唯一磁硫鉄鉱を噛んではいるが,黄銅鉱の見られる石を見つけて標本にしました.灰鉄輝石が母岩になっているので非常に堅く整形しにくい石でした.裏に灰鉄石榴石と閃亜鉛鉱がついています.


 

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鉄鈷山にて

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 今週の始め天気がいいので,すこし歩いてきました.糸井渓谷の羅漢鉱山を写真に収めてから,近くにある鉄鈷山を選びました.床尾林道峠の駐車場から山頂をピストンしましたが,名前に金偏の付く山ですが金っけの全く無い山でした.

 

駐車場の北端にある道標.手前の林道カット面に沿って尾根を登っていく.



尾根道.尾根を外さないように歩くと大事ない.



尾根道に入ってから4つ目のコブに三角点があった.点名 西谷 718.1m.展望はほとんどなし.


 三角点から次のコブを越すと鞍部になり,夜久野町側の山林が伐採されて好展望に恵まれた.正面に旧夜久野町最高点の深山が正面に見えた.

 鉄鈷山が鞍部から正面に見て,単純にきつそうだった.斜面は風化した安山岩質岩でズルズル滑る.



鞍部から鉄鈷山.


 兵庫県側の樹林の中を這うように登っていくと山頂に着いた.僅かな登りだったが,久しぶりだったので堪えた.



鉄鈷山山頂.(標高775m)


 表示板があるのみの静かな山頂で展望は無かった.腰を下ろして水分補給し時間に制約があったので戻ることにした.


帰りに不動滝に寄って帰った.


山行ルートはいつも通りペイントでフリーハンドで描きました.参考程度です.




 本日17点商品をアップしました.HPは下から↓




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鉢伏山から梅谷へ

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 今週の月曜日に鉢伏山に行ってきました.3回目の尾根歩きで明治の森の尾根から入りました.連れがいましたので,強行のヤブ漕ぎは避け楽な尾根歩きを選びました.初夏に来るのは初めてで,初めてが残暑の秋と,厳冬でアイスバーンになった道をスニーカーで強行した.今回はそういうの抜きで,ふつうに頂上を踏んで下りてきました.

 最近,車横付け鉱物採集というのは卒業しまして,単純に山歩きに代わってきました.人のあまり歩いていない山の中は案外いろいろな露頭なり旧坑なりがあって楽しめることが多く今はこちらに重点を置いています.

 

明治の森の尾根の入口.


 尾根をダラダラ歩いてキャンプ場の上部を過ぎ,長谷山の分岐までは僅か30分できました.



鉄塔の広場.(ここまで僅か30分)


 鉄塔の広場は直射日光で暑く.昼食は木漏れ日のある山頂でしました.




鉢伏山.今回で3回目.


リュックの中には古新聞が大量に入れてあるので,敷くものには困らない.古新聞は採集物の包み紙にする目的で普段から大量に持っていて,急な雷雨や小雨程度ならしのげる利点もあったりする.


 僅かおむすび2つを完食し,梅谷を目指す.尾根から谷への九十九折れの道はオフロードバイクが上がっていらしく激しく抉れている箇所があり,乾いた土砂で思った以上に滑る.植林が見えてくると梅谷の分岐で,ここから下っていった.道標から僅かで左岸に間歩(入り口は崩れている)が一つ.このあたりから川原に鉱石や二次鉱物が見られる.

 河床に流紋岩質溶結凝灰岩-流紋岩が露出していて,長谷のような長石の結晶が埋まっている.今回は鉢伏山の南尾根でも同様の流紋岩を見た.

 水のほとんどない沢沿いに下っていき,出合に出た.今回かなりうまい具合に迎えの車が来てほとんど待たなかった.


 出合で一つ二次鉱物を拾った.表面に青の吹いているもので,成形のつもりで欠かしてみると僅かにできた空隙に藍銅鉱と白鉛鉱が出てきた.



Azurite 藍銅鉱.帰ってから洗ってみるとかなりいい結晶だった.最長の結晶長さ約4mm.顕微鏡でかなり拡大しています.



Cerussite 白鉛鉱.これも小さいながら結晶している.小さすぎて手持ちの顕微鏡では分かりづらかったので,さらに口角の小さいデジカメで写したのがこれ.

 ちょっとピンボケしてる.


 結局,あまりたくさんの石は見られなかった.


新HPは下から↓

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