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晩秋の糸井渓谷と床尾三滝にて 3

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  糸井の大カツラから林道を南下して,

 

  床尾三滝に寄ってみました.

 

 

   以前に来たときは台風一過で水量が多く

 

  一ノ滝に至るまでに敗退しました.

 

   

   今回は行けそうなので,行ってみました.

 

  谷の左岸にある施設の前から遊歩道が伸びていて,

 

  標識のあるところから僅かな距離で,遊歩道入口に

 

  なった.

 

  

  管理棟前の現地案内図.これの裏より遊歩道に至る.

 

  

  遊歩道入口にある滝.滝壺があるが,名前はついて

  いない様.

 

  

 

   小さな滝の上で道は右岸から左岸にわたり,遡って

 

  行く.途中大水で氾濫したらしく不明瞭な部分があり,

 

  適当に登っていくと,道は右岸になり峡谷が細くなって

 

  行く.

   

 

  

  峡谷が細くなってくる部分.一応道らしいものはついて

  いた.

 

   峡谷が細くなって右方に曲がった先に一ノ滝があった.

 

  

  一ノ滝.

 

   道は滝の右岸側を巻いていて,階段も設置してありま

 

  したが,転石や枯草が多く歩きにくい.

 

  

  一ノ滝の落水口.

 

   一ノ滝の上に登り少し上に二ノ滝が見えてきた.

 

  

  二ノ滝.こちらのほうが規模が大きい.

 

 

   道は先程と同様に右岸側についているが,滝の岩盤

 

  が垂直に近い崖で,無理やり作った感があり,滝の上に

 

  登る直前の小渓が土砂崩れをおこしていて,かなり神経

 

  を遣って通過した.下りが怖い.

 

 

 

  

 

   怖い地点を過ぎると三ノ滝で,標識はあるが前から見え

 

  ない.手前にある大岩を回り込むように川原に下りると

 

  ようやく大岩の奥に三ノ滝が現れた.

 

  

  三ノ滝.

 

  

  拡大.

 

   遊歩道入口の案内板には左岸側へ道が続いているよう

 

 に記されていましたが,現場にそういうものは無く,足元が

 

 悪いため,これ以上上には登りませんでした.

 

 

 帰りは登路を戻った.

 

 あの怖い地点を通る.

 

 

 二ノ滝巻き道の怖い地点.

 

   慎重に下る.完全に沢になっていて,ロープのしてあ

 

 る杭は沢の前のものから,滝の上までの杭が根本の

 

 コンクリごと沢に落ちていた.

 

 

   小渓を恐る恐る渡った右上の露岩が鉄ヤケしていた.

 

  遊歩道の階段の上にも大塊があり,一部に孔雀石を

 

  吹いていた.

 

 

   鉱脈露頭のようだ.カメラしかもって登っていなかった

 

 ので,撮影だけして山を下りた.

 

 

   また沢の左岸に幾つもの間歩のような跡が見られた.

 

 

    陽が傾いてきて,中途半端な時間でしたので,

 

  帰りもってどこかに寄ることにしました.

 

 

   4に続く.

 

 

  

 

 

 

 

 

   

  

 

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晩秋の糸井渓谷と床尾三滝にて 4

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 床尾三滝のルートマップを

 

 掲載します.いつも通りフリーハンドで描いて

 

 いますので,参考程度に.

 

 

 

 

  滝の帰りに京都府内のT鉱山の探索に行きました.

 

  特筆すべくものはありませんでしたが,石英脈中に

 

  硫砒鉄鉱・黄銅鉱・閃亜鉛鉱がみられ少量の

 

  スコロド石を伴っていました.

 

 

  

  表面に散らばっていてバラスサイズの石英脈.

  黄銅色が黄銅鉱,鉄黒色が閃亜鉛鉱.

  左上部の銀白色が硫砒鉄鉱.

  

  このような石がすこしあっただけでした.

 

  

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出先のついでにちょっと滝見へ

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  昨日はお客さんがたくさん見えて

 

 忙しくなりました.

 

 

  二階の石の整理を兼ねて少しずつ

 

 出してきています.

 

 

  最近滝見に凝っているのは

 

 穴を探しに行くと大抵近くに滝があるからで

 

 無くても滝を見ながらボーっとすると

 

 なんとなくほっとするため近くにあったら

 

 できるだけ寄ってみることにしています.

 

 

   今週のはじめに北部方面に行く小用が

 

 あって,ついでに滝を見てきました.

 

 

  グーグルアースのストリートビューで

 

 検索していると,無名の滝が道の横に

 

 あり,チェックしていました.

 

  今回はそこに寄ってみました.

 

  国道9号線から琴弾トンネルを経て

 

 大屋市場方面に向かう県道を少し西に

 

 行ったところに神社と酒屋のある交差点

 

 があり,ここを左折し道なりに登っていくと

 

 ヘアピンカーブの先に目的の滝が見えて

 

 きました.

 

  

   画像でみるより,水量が多く迫力があり

 

 ました.駐車場などはありませんでしたが,

 

 交通量の少ない道の所為か,路肩に少し

 

 停めて寄ってみた.

 

 

 

 遠景.竜涎の滝というらしい.

 

  近寄っては見ましたが,付近はヤブになっていて

 

 足元がよく見えないため,橋の上から見物しました.

 

近くから.

 

滝の上部.

滝の下部.少しコンクリで固められているか?

ちょっと惜しい.

 

 

 ここから先は上の在所をみて,三谷に抜けて

 

 小用を済ましました.

 

 

 帰りに明延の神子畑選鉱所を見に行きました.

 

 いろいろ廻って写真を集めてきましたが,山元の

 

 世谷通洞坑や大仙選鉱所の写真はあるのに

 

 神子畑の写真が無かった.

 

 

  鉱山軌道の跡が観光用によく整備されていたので

 

 それも含めて,少し回ってみました.

 

 

シックナーの前より.

 

 選鉱所跡は今は土台だけになっていますが,

 

 初めてこの付近に来たとき(1998年ごろ)は建屋も

 

 残っていました.今から思うとあの時にちゃんと写真に

 

 残しておけばとおもいました.

 

 

  帰りに朝来の道の駅によって,名物の岩津ネギが

 

 あったので,土産にしました.

 

 

 

 

 

 竜涎の滝のアクセスマップです.いつも通り

 

 フリーハンドで描いていますので,

 

 縮尺は無視しています.参考程度に.

 

 

 

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 58

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 先日,二階を整理していたところ

 

 以前に能勢妙見山に表参道から登った時に

 

 再発見した尻坂銅山の石が出てきました.

 

   

 以前に掲載した鉱石質の石ですが,

 

 ある程度の大きさがありましたので,

 

 裏面を磨ってみました.

 

 

  大阪府豊能郡豊能町吉川 尻坂銅山の黄銅鉱.

  超丹波帯の緑色岩中の鉱脈鉱床ですが,どこか

近くに熱源があるらしく,この付近の鉱床はスカルン

になっているところが多いようです.

  当地もそのようで母岩は灰鉄輝石―緑泥石に

なってます.

 

  石英などの硬い鉱物は見られないようなので

工業用砥石で一気に粗削りしました.

  母岩が変質しているのでかなり柔らかかった.

  気を抜くと変な方向に磨れてしまうので,様子を観察

しながら磨り上げました.

  仕上げは天然砥石や一面研磨したチャートなどを

いろいろ試してみましたが,決定的なものはありません

でした.

 今回の写真は青砥と大平山の砥石で仕上げをした

ものを撮影しました.以下顕微鏡写真.

 

 基本的に磁鉄鉱が多いようで,磁石がベタっとくっつく.

 上の写真は磁鉄鉱の多い部分と黄銅鉱の多い部分の

境界の拡大.

 

黄銅鉱の多い部分.少しくらい部分は磁硫鉄鉱.明るい

部分は黄鉄鉱.

 

ほかに方鉛鉱や閃亜鉛鉱を含んでいました.

 

 

 

 

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ぶらっと 雨森山へ 1

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 きのう運動不足の解消のため

 

 猪名川町の雨森山に行ってきました.

 

  帰りの乗車中に雨に降られましたが,

 

 歩いているときは快晴でした.

 

 

 

  写真が多いので,先にルートマップを載せておきます.

 

  いつも通りフリーハンドで描いているため縮尺は無視

 

  しています.参考程度に.

 

 

 

 2に続く.

 

 

 おしらせ

 

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 1点更新しました.

 

 

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ぶらっと 雨森山へ 2

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 1の続きです.

 

 

 丹州街道の入口より大部峠の径に

 

 はいりました.

 

 ここより入る.

 現地案内板.

 

 果樹園の横を道なりに登って行った.

 

 倒木はあるがいつもの穴探しのヤブ漕ぎに比べたら

 

 大したことない.

 

 分岐の直前に感じの好い石垣があった.民家の跡か?

 

 石垣の表面.

 

 石垣を過ぎるとすぐが分岐で,右方を採る.

 分岐.

 

 分岐からわずかな登りで,大部峠に着いた.民田方面

 

 から内馬場方面に向いて撮影.

 

  右手方面(西)に何か建屋があったらしく平地になって

 

 いた.左手に鉉を追ったのか竪坑があり,木で塞がれて

 

 いた.

 

 竪坑.幅は0.4m位.深さは4m位で水がたまっていた.

 

 内部.

 

  峠よりぶらぶら下っていく.落ち葉が朝露に濡れて

 

 ズルズル滑りながら下った.

 

 昔使われていたので,踏み跡ははっきりしていた.

 

 谷の源頭を巻いて,南に張り出した尾根を巻いて下る

 

と池が見えてきて,小さな分岐となった.

 

 

 分岐.

 

 

 3に続く.

 

 

 

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ぶらっと 雨森山へ 3

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 2の続きです.

 

 大部峠から落ち葉の敷き詰めた古道

 

 を下っていくと林道の分岐になった.

 

林道分岐.

 

 ちょっと寄り道をして左に取ると,炭焼き窯跡がある.

 

炭焼き窯跡.

 

 北摂ではよく見る炭焼き窯で,まだ保存状態はいい.

 

  この近くにT鉱山があるが,今回はここだけよった.

 

 かつては下のような鉱物を産した.

 

白鉛鉱.頁岩中の鉱脈鉱床で,褐鉄鉱に覆われた石

を割ると細かい白鉛鉱がよく見られました.光沢が強く

結晶もしていました.ほかに異極鉱や水亜鉛土,孔雀石

,緑鉛鉱などの二次鉱物も産しました.

 

 分岐にもどり,池のあぜ道を歩く.現役の炭焼き窯を

 

左に見て沢を渡ると,舗装した道になり,やがて雨森山

 

への登路との分岐となった.

 

 

 分岐は左手(東方)の未舗装道を採る.雨森山への道

 

標もあるから間違えることが無い.

 

 

 林道はしばらく植林内を登るようになった.途中道標の

 

無い林道分岐があるが,これは直進を選んだ.

 

 左手に堰堤が見えてきて,谷は少し北上気味だったの

 

が東進に変わった.

 

 沢を渡ったあたりの鼻の上方にかつて間歩があったが

 

今回は登らなかった.

 

 林道を直進し,林業関係の方とすれ違う.積荷が空に

 

なったトップカーが急な林道を登って行った.

 

 前方が明るくなってくると源頭近くになり,勾配も増して

 

きた.

源頭近く.

 

 ヘアピンカーブを過ぎると峠で,ミネノ窯というらしい.

 

 

4につづく.

 

 

 

 

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ぶらっと 雨森山へ 4

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 3の続きです.

 

 

 つづら折れの坂を登ると峠でした.

 

ミネノ窯というらしい.

 

 ここから南に派生する尾根を辿った.明るい歩きやすい

 

尾根で,落ち葉で滑りやすい以外は難なく進めた.

 

 

感じの好い尾根道.

 

 一度尾根に上がり,炭焼き窯跡があったような平坦地

 

を右に見て鞍部になった.

 

 ここからしばらく,暗い自然林の中の急登で,それも

 

視界が明るくなってくると山頂の一端に出た.

 

山頂近くの平坦地.

 

 この先にイノシシのヌタ場があった.初めて来たときも

 

あった.

 

猪のヌタ場.

 

 ヌタ場を過ぎると視界がやや暗くなり,小さな鞍部に

 

なった.先のコブが山頂のようだった.

 

山頂のあるコブ.感じの好い尾根道を行く.

 

 木々がまばらになってくると山頂でした.

 

雨森山(383m)山頂.

 

 南西面が切り払われて展望台になっていました.以前

 

は無かった,比較的新しそうな木製のベンチも設けて

 

あった.

 

 ちょうどいい時間だったので,ここで昼食にしました.

 

 

 5に続く.

 

 

 

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ぶらっと 雨森山へ 5

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4の続きです.

 

 山頂は南北に細長く,ほとんどの樹木が落葉してい

 

 ましたので,展望がありました.

 

 

  能勢妙見方面と岩根山方面の眺望が抜群で,

 

 展望写真を何枚かカメラに収めました.

 

能勢妙見方面.

 

少し場所を換えて撮影に臨んだところ,城丹国境の

 

愛宕山がみえました.

 

 猪名川市街方面は一応写真に撮ってみましたが,

 

逆光で,遠くまで写りませんでした.

 

 昼食を終えると季節風が強くなってきて,肌寒いため

 

ぼちぼち下山することにしました.

 

 

 

 山頂からの南尾根は葉の無い樹林帯で,明るく清々し

 

い.

 

 

コース最後のコブ.少しフェンスで見づらいが,猪名川

市街が望める.

 

 最後のコブからは南尾根を少し巻き気味に東に派生

 

する急な尾根を辿るようになった.

 

 

このあたりから,下のトイレのあるところくらいまでが急

な尾根道になった.

 

 膝がすでに笑っている上,ズルズル滑る尾根で,登り

 

以上に気を遣う.

 

 

簡易なトイレのある広場を過ぎるとようやく一庫のダム湖

 

が見えてきました.

 

 あまり使っていない落ち葉でズルズルの林道を下ると

 

一庫側の登山口に着いた.

 

一庫側の登山口.山頂までの高低差があるので,

逆コースなら途中でばててたかもしれない.

 

 ここから迎えの車との迎合ポイントにした龍化吊橋まで

 

歩く.登山口から尾根を回り込むと,以前から気になって

 

いた滝があった.

  

 水があれば見ようかと思っていましたが,ほとんど水量

 

がありませんでした.

 

ドウセツ谷の滝.前述のミネノ窯付近が源頭のドウセツ

谷から旧国道の道路脇に掛かっている滝.2段直瀑.

 

 滝から新龍化隧道を抜けて吊橋まで行きました.

 

 

新龍化隧道.

 

 

 

 

 

 

 

 

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6点 更新しました.

 

 

 

 

 

 

 

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年末年始のお知らせ 2018年

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年末年始の営業は

 

以下のようになりました.

 

 

は休み,新年1月2日から8日までは

 

午後から17時までの営業です.

 
 
 
 

 

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才ヶ原方面から谷山谷へ -箕面ー

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 寒波が来る前に運動不足の解消の

 
 ため箕面方面を歩いてきました.
 
ここから入りました.
 
 ところどころに楢枯れ予防のビニルが
 
巻いてあり,ちょっと前に話題になった,
 
カエンタケの駆除跡が見られました.
 
しばらくは林道歩き.
 
 尾根筋を通る林道を北上した.
 
ここから谷山谷の方へ採りました.
 
 緩やかな道を下っていくと目前に池が
 
見えてきました.
 
ここを谷山谷方面へ.
 
才ヶ原池.
 
 池から緩やかに源頭まで登り詰めると
 
峠に出た.
 
ここで一度尾根を南下して,尾根道を
 
進んだ.
 
この分岐から谷山谷方面に下った.
 
 谷筋に付いた細い径を谷山谷出合
 
までだらだら下る.途中幅の狭いところ
 
があったが,難なく出合に着く.
 
出合.
 
 地形図を見ていると,この付近の等高
 
線がやや詰まっていた.滝がありそうな
 
ので,次の谷の出合までピストンしてみ
 
ることにした.
 
 
 分岐から僅かに下ったところに1つ滝
 
があった.
 
高さは1.5mくらい.
 
 はじめは左岸を下っていた道が右岸
 
になり,視界が明るくなったところに
 
もう一つ滝を見つけた.
 
滝.名前は判らないが落差は4mくらい.
 
 上の登山道から全く見えず,川原に
 
おりて少しさかのぼると姿を現す.
 
 そこから谷の出合までくだった.橋が
 
あり,その下にもう一つ滝があった.
 
落差は2m弱.上に橋が見える.
 
 これより下は堰堤があるようで,滝が
 
ありそうでないので,来た道を戻る.
 
 このまま才ヶ原方面への分岐を直進
 
し倒木の多い谷を詰めて峠を越えた.
 
 ビジターセンター方面に採り,今回の
 
山行を終えた.
 
 
 
 

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いくつかの研磨した石 59

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 なんとなく明けてしまいました.

 

 

 

 標本の収集の方針を変えて,

 

 京都府の鉱物と,鉱石標本,マンガン鉱物,

 

 岩石標本の4つに絞って集めていこうと思っています.

 

 ほかは整理して徐々に出していっています.

 

 

 いくつかの研磨した石 59

 

島根県豊稼鉱山の輝安鉱.数年前の大阪ショーで購入

した小さな石で,全体が見た目真っ黒で,どこに輝安鉱

が入っているか分からない代物でした.

 それをしばらく標本にしていましたが,ほかに入手した

ためこちらを一面研磨してみました.

 

 

表面.見た目真っ黒でよくわからない.

 

 母岩は黒色頁岩で,石英脈もあまり入っていないよう

なので一気に磨りあげました.母岩は頁岩が主体で,

一部に捕獲されたように凝灰岩質岩が挟まっていまし

た.凝灰岩の周囲は主に黄鉄鉱がよく見られ,輝安鉱

は少ない傾向にあるようです.白色―黄色・黄褐色の

細い脈は菱マンガン鉱のものと石英脈のものがあり,

後者のものは削りづらいためにハンマーで削り採りま

した.

 それでも細かい脈は排除できないので,そのまま磨

りあげました.硬度の差でなかなかきれいに磨りあがり

ませんでした.(以下,顕微鏡写真.)

 

輝安鉱の多い部分.(一部にベルチェ鉱が混じっている)

 

凝灰岩を交代した部分.帯黄真鍮色部が黄鉄鉱.

 

菱マンガン鉱の脈の部分.

 数は少ないが硫砒鉄鉱がありました.鉄が多いためか

褐色味の強い菱マンガン鉱ですが,一部に粒の粗い

ところがあり,桃色味も強いところがありました.

 

 

 

 

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ちょこっと滝見へ

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 先日,運動不足の解消を兼ねて

 

 滝見に行きました.

 

 

 本当は北六甲の逢山峡に行く予定でしたが,

 

 有馬口の駅の横から延びる林道が,奥の神社

 

 のところより上は完全に通行止とのこと.

 

 

 土地勘がないため別ルートの探索もせず,

 

 諦めて北摂方面に取った.

 

 

 多田院の手前の芋生川に一つ滝を

 

 見つけました.

 

  けやき坂の団地の入口からすぐの

 

 ところで,ゴミだらけの川原でした.

 

芋生川の滝.後で知ったがこの滝は大間歩のすぐ下

のらしい.地名は多田院甲斐郷というそうだ.

 

目測で4mくらいか.

 

 このあと中途半端に歩いていないので,

 

 銀山の悠久の郷から村上新田を経て万善までぶらぶら

 

歩きました.

 

日本鉱業の事務所跡.

 

村上新田への道.

 

この日は清々しい青空でした.

新田の池のところまではだらだらした登りでしたが,

峠の直下はやや峠らしく,勾配がきつくなり,息が上が

った.写真は銀山峠.

 

 峠より北尾根が展望良く,いつ来ても気持ちよく

 

歩けた.ただ熱水の通り道なのか表面が良く風化して

 

いてズルズル滑る.

 

尾根道.

 

堂床山方面.奥の赤い鉄塔のある山が猪名川不動尊

の上にある高岳.中央の少し左の突起が丸山,左端

の奥が堂床山.手前の鉄塔が左肩に乗っている丸っこ

い山が坊主山.

 

 

 ズルズルの尾根道を下ると,小渓の脇に出て団地に

 

抜けた.銀山から2.7㎞ほどでした.

 

 

 

 

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3点更新しました.

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 60

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 ようやく60まできました.

 

 顕微鏡による拡大写真を撮影するのが

 

 結構大変で,ついつい手間がかかるため

 

 後回しになっていました.

 

 

 いくつかの研磨した石 60

 

京都府京都市左京区洛北鉱山のチョコレート鉱を一面

研磨してみました.鉱床は京都市北部,広河原の近く

にある桑谷山(924.9m)の南方尾根付近にありました.

 白色の炭マンが多く,このような色彩の石はほとんど

ありませんでした.通常は成形面が出ているのですが

この石は石自体のサイズが小さく,表面が二酸化マン

ガンに覆われていましたので,適当に表面を削って研

磨しました.標本サイズは60mm×45mm×20mm

の標本箱にぴったり入ります.

 

 はじめは平滑になるまで工業用砥石で削り,そのあと

に天然砥石で仕上げました.パイロクロアイトが分解し

て黒色物質になりかけているところがかなり軟らかく,

ここだけ削れ過ぎて,凹部になってしまった.

(以下顕微鏡写真.)

ほとんどの褐色部はパイロクロアイト(Pyrochroite)のよう

で一部に緑マンガン鉱(Manganosite)が残っていました.

 これもいずれ時間が経つと黒色に変色してしまう.

黒色の筋が交差している部分の拡大写真です.

 右下の黒色部はマンガンの酸化被膜.黒色部は,

ヤコブス鉱と思いましたが,非晶質に近い炭素物質の

ようです.褐色が前述のパイロクロアイトで,白色―淡桃

色の部分は菱マンガン鉱(Rhodochrosite)です.

 

 

 

 

おしらせ

 

 明日は新春交流会に行きますので,

 

店は臨時休業いたします.

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真7 ―クリプトメレン―

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 一月後半からちょっと体調不良で,

 

 寝てました.

 

 

  今は咳が少し残っています.寒い日が続いて

 

 外に出るのが億劫で,細かい石を顕微鏡で覗いて

 

 ました.

 

 

 

 鉱物の顕微鏡写真7 ―クリプトメレン―

 

Cryptomelane  クリプトメレン.

組成:(K,Na)Mn8O16  単斜・正方晶系

産地:West Camp, Santa Eulalia district,

        Mun de Aquiles Sardajin, Chihuahua, Mexico.

  比較標本として以前に購入したものです.ひときわ目を引く

大きな水晶がついていますが,クリプトメレンは水晶の根元に

ある繊維状の黒色部です.本邦では二酸化マンガンの鉱物

として広く産しますが,このような結晶質のものは殆どありま

せん.(以下,顕微鏡写真)

 

根元の部分を拡大.

 

更に拡大.

もっと拡大したもの.

 

 黄色部は鉄分やマンガン分で着色した石英.なお,

Na>Kになった萬二郎鉱とは肉眼での判別はできず,

元のラベルの通りにしています.どこか部分的に置き

換わっているかもしれません.

 

 

  

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いくつかの研磨した石 61

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大阪府豊能郡能勢町能勢銅山の黄銅鉱―閃亜鉛鉱―磁鉄鉱

鉱石を研磨してみました.超丹波帯の緑色岩中の鉱脈鉱床で

北摂の鉱山の中ではいち早く開かれたといわれているところで

す.ヒカリモノの少ない北部大阪でようやく得た鉱石です.

 七宝山親鉉の北部に位置し,特定の鉱山名は無く,この付近

全体で能勢銅山と呼ばれたようです.どういう訳か,七宝山親鉉は

北へあがるほど磁鉄鉱が多くなる傾向にあり,相山間歩や信田の

森の北方の間歩などではよく見られました.七宝山親鉉は吉川の

花折鉱山あたりから桜谷・天狗・光ヶ谷・福原・桐山・高代・尻阪・

見棚・相山・棚谷・妙見・緑青・勝星・押山・灰谷・赤岩・貝尻と北上

し,大阪府内に入り,草原・七星・谷寺などを経て電波塔のある高岳

付近で鉱床は殲滅しているようです.それより北は丹波帯になりま

す.

 上の写真は研磨面の裏側で,黄色の部分は黄銅鉱,黒色でやや

粒の大きい部分が閃亜鉛鉱.ほかの黒色部は磁鉄鉱に少量の緑

泥石を混じえています.

 石英などの硬度のある鉱物は含まれていなかったので,簡単に

削れてくれました.あとは刃物用の大平山の砥石で仕上げをしま

した.

一面研磨面です.褐色部は酸化被膜です.(以下顕微鏡写真)

 

黄銅鉱の多い部分.

 

閃亜鉛鉱の多い部分.(にわかに赤味がある部分)

 

 この鉱床では黄銅鉱・黄鉄鉱・磁硫鉄鉱・閃亜鉛鉱・磁鉄鉱

・方鉛鉱・褐鉄鉱・水亜鉛土などを産しました.

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真8 ―マンガンヴェスブ石―

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Manganvesvianite マンガンヴェスブ石

組成:Ca19Mn(Al,Mn,Fe)10(Mg,Mn)2[(OH,F)10|(SiO4)10|(Si2O7)4]

正方晶系.Vesuvianite group

産地:N'Chwaning Ⅱ mine, Kalahari Manganese field,

        Northern Cape province, South Africa.

 

  マンガン卓越のヴェスブ石.5年ほど前に購入したものです.

本邦でも秩父帯の鉄マンガン鉱床に出そうです.母岩はブラウン鉱や

ハウスマン鉱などからなっているようで,空隙に結晶が見られました.

(以下顕微鏡写真)

赤褐色―濃赤色の柱状結晶部がマンガンヴェスブ石で

周辺に石榴石っぽい結晶やハウスマン鉱の結晶が写って

います.

 母岩の別の部分を拡大すると

石榴石かな?(橙色の部分).同定できませんでした.

こちらも同定できなかった鉱物で,比較的大きな手前の赤色部

はマンガンヴェスブ石.

かなり拡大しています.パイロクスマンガン石のようです.

真ん中の黒色結晶がハウスマン鉱です.こちらもかなり拡大しています.

 

 

色:深赤色・深褐色・黒褐色ガラス光沢.モース硬度:6-7 

比重:3.404 条痕:白色

 

 

 

 

 

 

 おしらせ

 

 本日 HP通販用商品を

 

 2点更新しました.

 

 

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鉱物の顕微鏡写真9 ―クラトフヴィル石―

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 昨日に引き続いての顕微鏡写真です.

 

 

 鉱物の顕微鏡写真9 ―クラトフヴィル石―

Kratochvilite  クラトフヴィル石.

組成:C13H10  直方晶系

産地:Freital, Dresden, Saxony, Germany.

 

 油田や炭田が少ない日本にいるとこう云う有機質の鉱物に

出会うことがあまりない所為か,店頭に並んでいたのを見て

思わず衝動買いしてしまった.最近の購入品です.

 母岩は木質亜炭のようで,観察するのに持ち上げただけで

ぽろぽろと崩れていき非常に脆い.黒色部が木質亜炭で,周囲

の黄色っぽい部分がツェルミッヒ石とかいうアンモニウムイオンと

アルミニウムを主成分とした硫酸塩鉱物のようです.

 1937年に認定された鉱物で,Josef Kratovilに因んだ名称との

こと.(以下,顕微鏡写真)

 

白色のザラメのように見える部分がクラトフヴィル石.

周囲の八面体に見える結晶部がツェルミッヒ石とのこと.

 

拡大したもの.

 

 

更に拡大したもの.白色透明―半透明の微細な板状の

結晶.微細なものなので顕微鏡で拡大したのち,カメラの機能

で更に拡大したもののため,少し写りが悪くなってしまいました.

 

色:白色・無色.比重:1.206 モース硬度:1-2 条痕:白色.

SWおよびUVライトで,青色―青紫,青白く蛍光あり.

原産地は,Kladno mine, Bohemia, Czech Republic.

 

 

 

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最近の店内 ―2018年2月―

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 今週から少しずつ模様替えをしています.

 

入口右手.うち一番上は大きな石,2段目は東北の硫化鉱物,

その下は水晶ほかを,更にその下が化石・奇石類を置いてい

ます.

 

窓際の箱.少しずつ増えて行っています.

 

入って正面の棚.

 

モニター横の棚.研磨石が多かった棚ですが,中段を

パック入りの安価商品の棚となりました.

 

入口左手の棚.最上段はアクリルベースに付けた商品.

中段は大きな標本を置きました.

下段はREE(レアアースエレメント)の鉱物が主に置きました.

 

最上段.

 

中段.

 

下段のREE(レアアースエレメント)の棚.なぜか海外産が

多い.丸箱の分はウラン鉱物.

 

次は化石の棚.上段.窓の向かいにあります.

 

中段.

 

下段.基本的に貝類と植物化石が多くなっています.

 

入口正面の奥の棚.以前は上段より二段目の棚を

ひすい輝石とその関連鉱物のコーナーにしていましたが,

今回は,下二段を同様に水晶の棚にしました.

 

上から三段目の棚.水晶の棚です.国産・海外産の区別は

していません.左に見えるのはウルグアイ産の紫水晶.

 

一番下の段.

 

 なお,品出しのさることながら,

 

 HPの方も随時更新しています.

 

 

 

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真10 ―ウェッデル石―

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鉱物の顕微鏡写真10 ―ウェッデル石―

Weddellite  ウェッデル石

組成:Ca(C2O4)・2H2O  正方晶系

モース硬度:4 比重:1.94,

色:無色・白色・黄褐色・褐色など.

産地:Cerchiara mine, Borghetto Vara, Vara valley,

        La Spezia province, Liguria, Italy.

(購入品)

 

  和名.蓚酸石灰石とでも云うべきか,最近になって京都府内の

小規模な鉱脈鉱床からも産出が報じられて,話題になりました.

 赤い煉瓦のような岩石の割れ目に白いカビのように見える部分

がウェッデル石で,南極のWeddel Seaから発見された鉱物です.

(以下,拡大写真です.今回は顕微鏡下で撮影できずに,

ルーペ押し当て法で撮影しましたので,周囲が少しぼやけて

しまいました.)

 

白色の部分です.

更に別の部分の拡大.

 

 

 母岩は煉瓦のように見えますが,細かい赤鉄鉱を含んだ頁岩質

の岩石で,ところどころに白色の方解石の脈が切っています.

 写真表面の黒い煤状の部分は二酸化マンガンのようです.

 

 本邦ではややなじみの無い鉱物ですが,ラベルを新装する

ついでに撮ってみました.

 

 

 

 

 

 

お知らせ

 

本日(もう昨日になりましたが) HP通販用商品を

 

2点 更新しました.

 

 

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