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京都ショーのお知らせ

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来たる10月7日・8日・9日に催される

 

京都ショーに今年も出展します.

 

場所は京都市勧業館(みやこめっせ)

 

特別展示の入口の向かいあたりで出しています.

 

 

今年は特展が化石なので,

 

テーマに沿って持っていく予定はありませんが

 

本邦産鉱物標本に加えて,若干の海外産標本(主に希元素)

 

多少の岩石標本などを考えています.

 

 商品の一例をあげると

 

1988年ごろに蛭川の石切場で産した,煙水晶です.小さな水晶ですが,かなり変な結晶面を持っています.2つ結晶が合わさってますが特に双晶であるということではなく,単純に2枚くっついているといった感じです.

 光源の差で単なる煙色に写っていますが,部分的にケムリムラサキになっていて,光沢もそれなりに強いです.

正面から見たところ.

 

裏面を見たところ.特に変わったところはありませんが,斜めから見ると・・・

 

スパッと切れたような面が出ています.元ラベルにも「何面?」と記載されていました.再結晶でもなさそうです.

 

更に別角度から写したもの.

 

 なお本品は現品限りです.

 

 あとは会場で,手に取ってみてください.お越しをお待ちしています.

 

 

お知らせ

 

 ネット通販用サイトでも以前からお知らせしていたとおり,配送料が値上げに

 

なりました.詳しくは↓

 

 京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら


初日が終わって

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 今日から京都市勧業館みやこメッセで

 

 京都ショーがはじまりました.

 

 

  昨日より降っていた雨が朝まで続いて

 

 お客さんの入りが多少不安になりましたが,

 

 お昼頃よりいつもの客足が出てきてホッとしました.

 

 

  仕入れもいつもと同様にして,終わり次第出していく

 

 予定にしています.

 

  

 

 

 

 

  追記

 

  前回更新に挙げた煙水晶は,行先が無事きまりました.

 

 

 

 

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京都ショーが終わって

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 今年も何事もなく

 

 何とかショーが終わりました.

 

 初日が雨で開けたら酷暑で例年にない

 

 天候でした.

 

 仕入れした石は主に岩石・石炭類でした.ほかに金鉱石や

 

 アンチモン・マンガン鉱石等などが入りました.

 

 これらは週末にかけて出していきたいです.

  

 

 ショーで購入した石をいくつか紹介します.

 

Stibnite  輝安鉱.現場:愛媛県伊予郡砥部町川登 銚子滝鉱山.

(N社で購入) 75mm×60mm×20mmの箱にピッタリ入るサイズ. 四国では市之川鉱山が超有名で他の標本はあまり出回っていない.7年ほど前に近くの弘法師鉱山に行ったときによってみましたが,国道の横に遺構が少しあっただけで含銅硫化鉄鉱もほとんどありませんでした.暗灰色―灰白色部が石英で,そのほかの帯青銀白色―鉛灰色金属光沢の呈する柱状部全てが輝安鉱です.

 

 

Stibnite  輝安鉱.現場:宮崎県北諸県郡高城町四家岳野 四家鉱山.

(おとなりさんで購入).75mm×60mm×20mmにピッタリ入るサイズ.学生の頃に訪問したことがあり,黒色頁岩上に白色の石膏と黄安華のような黄色粉状のものが得られましたが,現地は台風直撃で見物どころではありませんでした.四万十帯の頁岩及び砂岩中の破砕帯の裂罅を充填した鉱脈鉱床で,輝安鉱と硫砒鉄鉱が肉眼的な以外はほかの初鉱物がないようでした.暗白色―灰白色部が珪化した母岩で,帯青鋼灰色―鉛灰色金属光沢部が輝安鉱です.

 

 

Richterite amphibolite  リヒター閃石角閃岩.現場:北海道士別市温根別町伊文(字)犬牛別マムシノ沢川.(購入品)75mm×60mm×20mmの箱にピッタリはいるサイズ.北海道の岩石鉱物を紹介する図鑑に載っていて,目の醒めるような色彩で一つ手元に置きたいと思っていました.今回ようやく入手することができました.

裏面.(水でぬkらして撮影しました)

 

 資料によると幌加内オフィオライトの塩基性岩分布域からのもので,日本離れした色彩を持っている.主にクロムを含有するリヒター閃石とクロムスピネルからなる超塩基性岩で本邦でもここだけという珍しいものとのこと.似た鉱物に四国の赤石鉱山から知られたクロミオパーガス閃石(愛媛閃石)があり,この標本の一部にもクロムが卓越したものがあるかもしれない.

 

 

 

 

 

 

 

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品出しの進捗状況

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京都ショーで仕入れた

 

新着商品の値付けが8割がた

 

終了しました.

 

 

 新着商品は

 

レジの前の2段目に置きました.

 

 

 

 

今回は,燐鉱・閃長岩・沸石岩・石炭類・琥珀・金鉱石などを中心に

 

仕入れました.こういうものはあるときに仕入れておかなければ,

 

必要時に無いときが多く,見つけたら仕入れるようにしています.

 

 ほかは若干の変な粘土鉱物や流紋岩球顆などがあります.

 

 

お知らせ

 

本日HP通販用商品を 

 

1点 更新しました.

 

 

 

 

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秋雨の中休みに ちょこっと山へ

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  長雨が続いて,ようやく

 

 定休日に天候が好転したので,穴探しを兼ねて

 

 行ってきました.

 

 

  瀬戸内南岸方面は未だ1回しか行っていなかった.

 

 金山跡に20年ほど前に行ったきりで,今回は

 

 そのほかの現場も見ておこうと思い,山陽道を西進した.

 

 

  前日にWeb上で検索をかけていたら,超低山ってのが掲載されて

 

 いたのをチェックしていた.

 

 

  ICから海岸線に行く途中でしたので,寄ってみることに

 

しました.

 

  高校の前をとおり海浜公園の西詰めから防波堤に

 

沿って行くと,正面に小さな丘が見えてきた.

 

 

 唐船山(カラセンヤマと読むらしい).

 

 

 登山口の現地案内板.

 

 案内板のところから階段ができているので,これを辿る.

 

 行程が短いため,全行程が写真に収まりそう.

 

 

 

 

階段を昇り詰めると台地のようになっていた.

 

台地の上を進む.

 

海が見えてきた.

 

 

 

中央に陥没したような跡があり,これを西側から巻くと,

 

断崖の上の山頂となった.

 

唐船山(標高19m).兵庫県内で一番低いといわれる.背後は家島諸島.

 

岬の先端のような山頂なので,その分展望は良かった.

 

少し寄っただけなので,ここから登路を戻った.

 

 

ここから御津海岸まで,露頭を探しながら巡った.特筆するようなものは

 

ありませんでした.

 

 

 帰りに加西市から北に抜けたところにある旧坑によってみました.

 

 訪問当初からいろいろ探しているのですが,腐った流紋岩質凝灰岩中に

 

 鉱染した黄鉄鉱が少しあっただけの旧坑でした.今回ようやく緑色岩中に

 

 黄銅鉱を見つけました.

 

  その向かいにある旧坑でも各種の二次鉱物がありました.

 

  その一つが下の写真の青鉛鉱です.微細なものですが,

 

  自形結晶をしています.

 

 

 

 

  そのほか,黄錫鉱?・閃亜鉛鉱・黄銅鉱・藍銅鉱・異極鉱・カレドニア石

 

・ホタル石・緑鉛鉱などが見られました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真6 ―チンゼン斧石―

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今年の京都ショーで,

 

海外の鉱物をいろいろ見ていたところH社で

 

チンゼン斧石の海外産があったので,購入した.

 

Tinzenite チンゼン斧石

組成:(Mn,Ca)2MnAl2B[OH|O|(Si2O7)2]  三斜晶系

産地:Molinello mine, Graveglia valley, Genova province, Liguria, Italy.

色:黄色・黄褐色・淡黄色・橙色・黄緑色ガラス光沢.劈開:一方向に明瞭.

モース硬度:6-7. 比重:3.3-3.4.

 

 この石に関しては以前にも何回も触れましたが,丹波帯のマンガン鉱床より

 

ちょくちょく見かける鉱物で,顔なじみのある鉱物.

 

 上の写真の橙色(オレンジ色)部がチンゼン斧石で,白色部は斧石に接する

 

部分は石英.下段の暗色繊維状鉱物に接する白色―灰白色の部分は,

 

アンケル石―クトナホル石系炭酸塩鉱物とのこと.(以下顕微鏡写真)

 

中央部を拡大したところ.(画像の幅約10mm)

 

標本の右端を拡大したところ.(画像の幅約6mm)

 

更に拡大しました.(画像の幅約3mm)

 

 色はだいたい橙色系のものが多いようで,この標本の斧石の色は肉眼的に

 

赤色味の強い橙色といった感じで,写真は光源の違いで,黄色っぽく写って

 

います.

 

 斧石の接する白色部は主に石英で,穴内鉱山などでよく見られる方解石など

 

の炭酸塩鉱物は伴っていない.

 

 炭酸塩に伴っているものはやはりカルシウムの多いマンガン斧石のことが

 

多いらしく,同じ橙色の色彩をしていてもチンゼン斧石ではなく,マンガン斧石

 

であることがあるそうだ.

 

 石英に伴っているのは今のところチンゼン斧石ということを聞いていて,この

 

標本もチンゼン斧石でよさそう.

 

 

 

 母岩の方に赤褐色繊維状の鉱物がついていますが,こちらで調べたところ

 

サーサス石(Surssasite)であるそうだ.本邦では広域変成を受けたマンガン

 

鉱床や紅簾石片岩中に見つかるやや特殊な鉱物.

 

サーサス石.橙色部はチンゼン斧石.下方の白色部は石英.上部の灰白色―

黄白色部はアンケル石―クトナホル石系炭酸塩鉱物.

 

 

 

本邦産の写真も掲載します.以前にも掲載した標本です.

チンゼン斧石.京都府南丹市日吉町海老谷 玉岩鉱山地蔵坑 産.

 こちらの標本も石英脈に伴っているもので.黄色―黄橙色部がチンゼン斧石です.白色部が石英で,石英脈に小さな粒状で入っているピンク色部は結晶質のパイロクスマンガン石です.石英の外側のやや塊状のピンク色部もパイロクスマンガン石ですが,少量の菱マンガン鉱を伴っています.母岩は珪岩です.

 またこの標本を割った時の別の部位に石英脈に伴って,亜金属光沢で赤褐色柱状を呈するマンガン重石を確認しました.

 

 

 

 

おしらせ

 

 京都ショーで仕入した商品がほぼ出揃いました.

 

 新着商品はレジの前の棚におきました.

 

 また,HP通販用商品も少し整理しました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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神鍋方面に滝巡り1

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 一晩中やかましかった台風21号が

 

 去り,少し天候が回復しそうなので

 

 滝巡りに行ってきました.

 

 

 京都縦貫道経由で大宮まで行き,久美浜を通って豊岡に

 

 抜けました.

 

 途中で,KY山金鉱山跡を探索し,大呂と同じような

 

 産状の鋭錐石(Anatase)に出会いました.

 

 

 神鍋高原を奥に進み,以前に水の無いときに行って

 

 失敗した二ツ滝から見ようと思い,林道を西進した.

 

 

 一ツ滝の少し上で流木を含む土砂崩れで,行く手

 

 を阻まれ,仕方なく引き返して,一ツ滝に廻りました.

 

一ツ滝.台風通過の直後なので荒々しく迫力がありました.

 

 ここから下流に幾つかある滝を巡りました.

 

八反の滝入口.名色の旧道から国道に合流する交差点のななめから合流する道を右折し,すぐに道標に従って左折すると,別荘地の中に入り.すぐ右手に小さな駐車場があってここから滝に下りていく道があった.

 

八反の滝.滝壺に沿った急な遊歩道を下りていくといたる.水量が多いので迫力があった.

 

二段滝.栃本在所に入る道から少し上流側に進むと二段滝の道標があった.現場は暗くあまりきれいに撮影できなかった.

 

小滝(栃本).二段滝の前の道を道なりに進むと左岸に渡る小橋が見えてきて,それの先にある渓流瀑.道標が無くここが本当の小滝なのかはわからない.遊歩道の入口に鳥獣除けの電流線が張られていて中に入れなかった.

 

道の駅より日高市街に下っていく途中にチェーン脱着場があり,これの脇より清滝遊歩道が伸びていた.併設されている地図を読む限りそんなに距離が無いと

みて歩いていくことにした.

遊歩道に入ってすぐにある道標.案内につけられている写真とは異なり,この日は豪流でした.

ネエ滝.しばらく遊歩道をぶらぶら歩いていると視界がパッと開け,ネエ滝の前に出た.渓流瀑のようだ.

そこからしばらくこんな遊歩道を辿る.

 

 

写真が多いので2回に分けます.

 

 

2に続く.

 

 

 

 

神鍋方面に滝巡り2

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前回の続きです.写真が多いので2回に分けました.

 

 

 

ネエ滝の先に泥淵というのがあり,これの上流側に

 

泥淵の滝がある.二段滝の帰りに栃本在所内を迷って,

 

右岸に沿って,農道を下ったところに同様の滝の標識だけ

 

があった.滝本体はヤブでほとんど見えなかった.

 

 

 ネエ滝のさきの遊歩道を西進していくと,山宮在所より下りてくる

 

十字路があり,進行方向に左折すると車道からはほとんど見えなかった

 

泥淵の滝に着いた.

 

泥淵の滝.こちらも水量が多い.手前の木が邪魔して全体像がよく見えなかった.Web上で調べると,中洲のようなところから撮影されているような画像が多く見られましたが,この日は川原も濁流の中で撮影ポイントを探すのが精いっぱいだった.

 

更に先に進む.しばらくは上の写真のような気持ちのいい植林内を歩く.

 

しばらく歩くと見えてくるのが棚田小滝(渓流瀑)だが,道標があるがよくわからない.水量が多く段差が濁流に飲み込まれて,ただの瀬にしか見えなかった.

 

畳滝というらしい.水量が多くWeb上に掲載されていた美しい滝ではなく荒々しさ抜群だった.

 

小滝(山宮).畳滝の少し上流側にある滝.木々が生い茂っていて昼なお暗いので,全体がよくわからなかった.これより上は山宮在所の家屋が見え,農地の端を辿るようになり,やがて車道にでた.

 

車道の少し先にも道標があり.テリガシ滝というらしい.手前は暗かったが,奥に日光が反射して感じよかった.

 遊歩道はここで一旦終わりのようで,国道に出て車道を歩いた.遊歩道は先日の台風で水没していたらしく,歩道表面がズルズルでよく滑り,元来た道を戻ろうとは思わなかった.

 

 遊歩道から辞して,更に下流の十戸滝に向かう.十戸在所に沿う国道沿いにあり,国道沿いの石材店の向かいにある.

 

雌滝というらしい.国道沿いの石材店の向かいにあり,どうも渓流瀑のようだ.水量が多くて段差がはっきりしなかった.

 

 十戸滝の石材店の斜交い前に木々に隠れるように道標があり,通り過ぎてしまいそうな小さな入口が国道の横にあった.

 

道標.これのすぐ下に径がついている.急な階段を下ると滝に着く.

 

十戸滝.ここも水量が多い.僅かな足場しかないので滑落を恐れて上に上がった.

 

 

 

 

 写真が多いので3に続く.

 

 

 

 

 


神鍋方面に滝巡り3

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2回で終わろうと思いましたが,

 

写真が多かったため 3回に分けました.

 

 

 

 

 

 

神鍋からの帰りに,糸井渓谷によってみました.

 

台風通過で荒れているはずなんですが,思ったより

 

普通でした.

 

糸井の不動の滝.橋を挟んで左側にもナメ滝があり,普段は水が無く,

ただの斜面にしか見えないところが,今回は滝になっていました.

 

不動の滝上流の渓流瀑.

 

橋を挟んだ向かいのナメ滝.随分上から流れ落ちてきている.

 

 

 少し寄っただけなのでこの後帰路に就きました.

 

 

 

 

 帰ってから金山跡で得た鋭錐石(Anatase)を成形して写真に

 撮ってみました.

 

 

母岩はこんなかんじです.奥矢根の石英に似た多孔質の石英塊で,数ある空隙は水晶の晶洞と緑泥石や粘土鉱物で充填しているものがみられる.鋭錐石は後者,粘土化した緑泥石中に見られました.(矢印の先) ほかの金属鉱物は全く見られません.

 

 

 

 

 

 鋭錐石(Anatase) TiO2 正方.上の写真の矢印の先を顕微鏡で拡大しました.

当初は鏡鉄鉱(赤鉄鉱)かと思いました.この付近は赤鉄鉱を産する石英脈がよく見られるためで,独特の強い光沢と俄かに緑色を帯びた半透明の部分があることで赤鉄鉱とは区別できました.

 

 

 

 

 また,同じ母岩の割りカスより,割った打撃で外れた,両錐の分離結晶も回収しました.

 

 

 分離したもの.結晶の端から端まで約1mmというかなり小さなものです.結晶の中央部より少し上に灰緑色透明になった部分が見られます.撮影時にかなり強い光源で撮影しましたので,画像全体が青っぽくなってしまいました.

 

 

 

 

 

 

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秋の北但方面へ

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 今週のはじめ

 

 穴探しを兼ねて北但方面に

 

 行ってきました.

 

 

 京都縦貫道が岩滝方面まで通じたため

 

 早かったら小一時間で行くとこができ,

 

 かなり時間短縮になる.

 

 

  出石市街から糸井渓谷方面に抜ける

 

県道で川原に下りられそうなところを探し

 

ていると,一か所あった.

 

 

 何か流されていないか確認のため

 

下りてみた.

 

 

下りた川原.

 

 安山岩や流紋岩が多い.凝灰岩にどこから流されてきたのか

 

 グライゼンがよく見られた.

 

 

 特筆すべきものはありませんでしたが,対岸に滝を見つけました.

 

 

対岸の滝.下部の大部分が土砂で埋もれている.

 

拡大.

 

 名前とかあるのか判りません.

 

 一応,野帳に書きました.行かれる方は参考程度に.

野帳から抜粋.

 

 

 そのあと,T鉱山の坑口探しで東側の谷を調べました.

 

 坑口は水道施設の北東の尾根の鼻に2つ,更に上流に行ったところ

 

 にある水道施設の両側に一つずつありました.

 

 

  鉱石のようなものは見当たりませんでしたが,東側の坑口は

 

 コンクリかなにかで塞がれていて,手前に水平軌道の跡が,反対側の

 

 坑口方面まで延びていました.

 

 

  ヤマビルの出現が怖いので,次に近くのY鉱山の下流の転石を

 

 探しました.

 

  山元はズリがありますが,ほとんど硫化や低品位鉱石か母岩で

 

 高品位鉱なら川原で,流されているものを探しました.

 

  大水の直後なので,水量が多くあまり足場が無かったので

 

 探せませんでしたが,下の石を拾いました.

 

 

Y鉱山の鉱石.

 

拡大写真.ピンク色が菱マンガン鉱やパイロクスマンガン石からなる部分で,

鉄黒色―暗灰黄色亜金属光沢部が閃亜鉛鉱,黄銅色金属光沢部が黄銅鉱,

真鍮色金属光沢である程度外形がはっきりしているものが黄鉄鉱,量は少な

いが,鉛灰色金属光沢で顕著な劈開を有する部分が方鉛鉱.また母岩中の

黄色っぽい部分は鉄分の染み.

 

 ほかにはあまりなく,やはり水量があるので見つけられませんでした.

 

 

 2に続く.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の北但方面へ 2

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 つづき です.

 

 

 

 帰途,時間が余ったので,近くの瑠璃渓によってみました.

 

 

 平日なので行楽客は全くいなく,時折上流にある温泉から

 

 

 下ってくる車とすれ違うだけでした.

 

 

 標高が結構あるので紅葉していると思って行ったのですが

 

 一週間程度早かったみたい.

 

 

 

鳴瀑.これ以外に滝らしい滝が無い.ほかは渓流瀑.

 

 

 

 

 

 

 

ここまで来たときには日が傾いてきて,時間はあまりありませんでした.

 

通天湖の上までくるとようやく,すこし紅葉していました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしらせ 

 

本日 ネット通販用商品を

 

2点 更新しました.

 

 

 

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店内をちょっと模様替え

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 今日は気分転換に

 

 棚の掃除も兼ねて,いじくっていました.

 

 

入って左側の棚はもともとマダガスカル産の天青石が置いてありましたが,

 

在庫がなくなってきましたので,掃除を兼ねて置くものも変えてみました.

 

 写真は主に1980年代に石材として操業されていた石切場のもので,

 

晶洞型のペグマタイトが多産しました.

 

 木の台の上の石は左から正長石の巨大結晶,中央は正長石―煙水晶の結

 

晶群の上に,淡緑色のホタル石の結晶とアルミホイルのような外観の輝水鉛

 

鉱が同一標本内に共生しているもの.右端は花崗岩中の晶洞です.

 

 

 

それから,店内に分散していた水晶の類を一か所に纏めました.

 

 

 

 

お知らせ

 

本日, ネット通販用商品を

 

2点 更新しました.

 

 

 

 

 

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ちょこっと北の方へ

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  先日,雨が降る前にちょこっと北の方に

 

 行ってきました.

 

 

 

  滝探し半分,穴探し半分で,前者は立派なものは

 

 見つけられませんでしたが,後者は崩土で入口が崩れて

 

 はいましたが,選鉱所跡の土台や水平軌道の跡などを

 

 確認しました.

 

二・三日前から寒暖の差が激しくなってきって,一気に秋が

深まったよう.写真は光明山から北西に延びる山並み.

 

 

 上の写真の撮影ポイントから南下し,新井に抜ける道より

 

少し西よりにあるM鉱山を見に行きました.

 

 在所を抜け,三叉路を右に行くとT鉱山で,目的の現場は

 

直進でした.

 

 堰堤を越えると水の無い川原(伏流水になっている)が見え

 

奥にズリらしき黒い土盛りが見えました.

 

川の右岸のズリ.

 

 

 川原に下る径がありここから川原に下りた.

 

 砂岩質と頁岩質の母岩が多くあり,ちょこちょこっと

 

真っ黒な石が顔を出していました.

 

 先人のハンマーの跡が全く無く,少し不安になりましたが,

 

川を少し遡ると選鉱所跡らしき土台がありました.

 

選鉱所らしき土台.この上に水路があり,コンクリの間を抜けて

にそそいでいました.

 

 ズリは選鉱所?跡の土台の上,川の両岸に同じ高さの石垣

 

が組まれていて,川沿いに登ると,木馬道か?と思わせる

 

コンクリたたき道らしきものが川床を横切っていました.

 

 コンクリたたきの傍に真っ黒に焼けた石が点々とあり,

 

少し先でズリの上に到達したところでコンクリたたきは終点と

 

なり,鉱石質の石もここで終わりました.

 

 いくつかサンプル採取し,施設跡の位置確認をした後,選鉱所?

 

の上の沢を見に行きました.

 

選鉱所上の沢.奥がマウンドになっていたのを確認して,

少し登ると,沢の両岸がコンクリたたきになってました.

 

 更に登ると右岸のマウンドの上に達し,落葉の下にズリ石が

 

見え隠れしていた.坑口は右岸には無く,対岸のようで,

 

ズルズル滑るズリを横切って沢に下り,左岸に渡りました.

 

 

 

 このあたりの山はよくヤマビルがいるので,時折足元の靴下

 

を確認しながらの登りでした.

 

対岸の坑口.大切坑と思われる.崩土により中は,

 

確認できない.中央よりやや右の滑ったような部分が坑口が

 

あったところ.中央より若干左に坑口を補強したと思われる

 

苔むした石垣が少し確認できる.

 

 

 

大切坑より上にもいくつかマウンドがあり,北向きの坑口が

 

あった.いずれも崩土により内部は確認できない.

 

 ズリは本当のズリで鉱石らしきものは見当たらない.左岸の

 

中段より,林道方面にやや広い径があったので辿ってみると,

 

林道の横に大きく抉られたような凹部があり,その横に出た.

 

林道横の抉られたような跡.林道を挟んで南側に平地があ

 

り,鉱石が少し見られたところから,おそらくこの凹部は

 

通洞坑の跡で,平地は選鉱所の方にまで広がっていたため

 

大切・中切から掘り下って,通洞を切ってここから搬出して

 

いたと推定した.

 

 鉱石が残っているとしたらこのあたりだろう.

 

 少し探索して全体像が見えてきた.時間もなかったので

 

 次のところに向かう.

 

 

  このあたりの谷はみんな深いため,途中で引き返さざる

 

負えない状況となり,現地案内板等をカメラに収める程度

 

となった.

 

 

  帰りに道の駅で,根深の太ネギを買って帰った.

 

  ネギはその晩の鍋でおいしくいただきました.

 

 

 

 

 鉱石のサンプル.

 選鉱所跡?の水路の先に挟まっていたものです.

 

母岩の白色部はやや粒の粗い石英で,最上部の黒色部は割れ目

に染みた二酸化マンガンです.中央の鋼灰色は輝銅鉱で,割った

時は赤銅色金属光沢をなし,直ちに酸化して青紫色になる斑銅鉱

を伴っています.表面に広くつく緑色部は割れ目を充填するように

付く孔雀石で,これに伴ってすでに表面が酸化して黒くなった被膜

状の自然銀が少量ついています.ほか母岩のピンク色っぽい部分

は脈石として産するパイロクスマンガン石および菱マンガン鉱で,

少量の方鉛鉱・閃亜鉛鉱(ベッコウ亜鉛もあり)などを伴っている.

 この石にはついていませんが,ほかのサンプルに藍銅鉱や

水亜鉛土などの銅亜鉛の二次鉱物,脈石に少量のホタル石など

がありました.(上の写真の石は販売用ではありません)

 母岩のサイズは90mm×75mm×20mmの黒箱にぴったり

入るサイズです.

銅鉱物の集合部の拡大写真.

 

(輝銅鉱様の部分ですが,表面の酸化によって質感が変わって

きました.光沢がやや強いことで少し疑問を感じ,再検討した

結果,四面銅鉱におちつきました)

 

 

 

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播丹国境付近にて

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 穴探しを兼ねて,北部丹波方面に行ってきました.

 

 多可郡より播州峠を経て大名草から探していきました.

 

 何か所か坑口らしき場所は確認しましたが,多くが崩れていて

 

 よくわかりませんでした.

 

  林道を北上していたら滝の道標が出ましたので寄ってみました.

 

小和谷の滝への道標.雑木に隠れていて一回は通り過ぎて

 

しまった.

 

 ダートの林道を登っていく.

 

 

ここを越えると植林内に入り,水音が近づいてきた.

 

 丸太を二本渡した感じの簡易な下り口に沿って下ると

 

滝の前にでた.

 

小和谷の滝.

 

 林道に戻り,落下口を見に行く.

 

 

 これより上流は滝はなさそうで,両岸は滝を作ったと思われる

 

 岩脈が南北に走っていた.

 

滝の上流.

 

 

 帰りにもう一つ.稲土の上流の滝を見に行った.開けたら閉める

 

林道ゲートを過ぎ,鳥居が見えてきたら下車した.

 

 沢を渡ったところに本殿があり,それの手前が滝だった.

 

 

 淨丸の滝. というらしい.

 

 

  今回はこれで帰途に就いた.

 

 

 小和谷の滝のルートマップを添付しておきます.

 フリーハンドで描写しているため縮尺は無視しています.

 参考程度に.

 

 

 

 

 

 

ちょこっと滝巡り

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 いくつかのWeb上のサイトで,パソコンの壁紙用の写真に

 

 使えそうな現場を検索していると,何か所か引っかかって

 

 きました.

 

  そのうちのいくつかを周ってみました.

 

 

  丁度西方面に走る小用がありましたので,ついでに

 

 見てきました.

 

 

 中国道の吉川ICより西進する予定で,近くの滝に寄りました.

 

 

 武士山から吉川に入り,市街地に抜けバイパスとの分岐より

 

 すこし東に入ったところから,川に向かって下っていく農道があり,

 

終点に水道施設と案内標識がありました.

 

 すでに水音が耳に入ってきていました.

 

 水道施設の横から延びている遊歩道.

 

水道施設の脇から回り込むとすぐでした.

 

 

現地案内板.

 

 

黒滝.落差は4mで幅が30mほどとか.

(河床まで下りてくると背後の竹林とのコントラストが美しい写真

となりそう.写真は若干逆光.

 滝の正面から写したら完全に逆光で,陽のあたらないところは

右岸の滝の横くらいしかなく,足元に注意して近寄って撮ったの

が上の写真です.)

 

滝の上より.

 

 

 滝は堅い岩石ではなく,シルトと砂が固まったような堆積岩で,

 

質がやわい所為か,大水になると浸食されて後退しているよう

 

に見えた. 

 

滝の横の地層.シルトのような白い層が見える.

 

 写真中央右手の小さな段差(線のように見える)がもともとの

 

滝のあった場所かもしれない.

 

 

 ずっと気になっていた現場にようやく行けました.

 

 

 このあと小用を済まし市川を北上しました.

 

 

 2に続く.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ちょこっと滝巡り 2

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 小用を済ませ,市川沿いを北上し生野峠を越えた

 

 あたりですでに日が傾いてきましたので,

 

 寄れそうな滝にいきました.

 

 

  国道429号沿いにある魚ヶ滝.凝灰岩を切る岩脈が滝になった

 ようで,落差はほとんどありませんでした.いつも通り過ぎるだけ

 の場所で,季節風が強いのを少し堪えて滝に近づいてみました.

 

 

 国道の脇より少し下るとすぐが滝で,苔むした露岩上を滑らない

 ように注意して,滝まで見に行きました.

 

 

    至近距離から撮影.両岸は玻璃質の凝灰岩で円礫を多く含む

 部分が見られた.

 

  魚ヶ滝を辞して黒川橋近くまで来た.このあたりの川原はホタル

 

 が結構たくさんいて,以前に何度か見たことがあった.石も虫も.

 

  この橋の東詰めの北側に流入する谷の上流に滝があるのは

 

以前から知っていましたが,未だ行ったことが無かったので,

 

日暮れまでの時間を見ながら行ってみました.

 

 

国道沿いの標識.ここから入りました.しばらく林道あるきで,

少し前まで時雨れていたようで地面は濡れていました.

 

 林道を歩きだしてすぐの谷に,ナメ滝のようなものがありま

した.水量があればそれなりの滝になりそう.

 

このような林道を進んでいきました.

付近の紅葉.

 

林道入り口から10分程度ゆったりと登ると,滝の標識が出

ました.

 

3に続く.

 

 

 

 

ちょこっと滝巡り 3

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 前回のつづきです.

 

 

 不動ヶ滝の道標まできましたが,肝心の滝が目前に

 

 ほとんど見えない.

 

  道標周辺は植林内で,若木の時は見えたのかも

 

 しれない.

 

  どこかに下りる道が作ってあるはずで,周辺を探す

 

 と道標の裏に杣道のような径が谷の奥に向かって

 

 北上していた.これを辿ると滝見の小屋跡?が残る

 

 滝の前に出ました.

 

 道標の横の杉の木の裏あたりより下る道がついていた.

 

 パッと見た感じでは斜面のようにしか見えませんが,

わずかに道のようなものがついています.

 

滝見小屋跡?が手前にあり,奥に堰堤のような滝が

見えてくる.

 

 径は滝見小屋?の前を横切り,ようやく滝の前まで

 

きました.

 

 一見,堰堤のように見える滝ですが,上部の方を観察

 

すると岩石で,こちらも凝灰岩質岩でした.

 

不動ヶ滝.写真中央やや左手の壁にお不動さんの祠

が少し見える.

 

 手前の木々がかなり邪魔をして全体像を撮影できな

 

かった.

 

 

 ここから下流に径を探しながら下ってみた.

 

 林道を歩いているときに林道の遥か下を流れる沢から

 

水音がしていましたので,ほかにもあるとは思っていまし

 

た.

 

 滝から分岐に至る杣道入口との中間あたりに川原に

 

下りる径がうっすらとあったので辿ってみました.

 

 左岸から右岸に渡川して巻道を進むと,

 

二段ある滝でした.

不動ヶ滝から少し下流にある滝.

落差は2段合わせて4m位.

 

 この先のナメ滝で,道は消えてしまい,無理やり川渡

 

して斜面を登り林道に出ました.

 

 

 林道に出て次のカーブで,また下る道を見つけた.

 

 これを取り,下っていくと植林の木々の間から見えて

 

いたナメ滝の前に出ました.

 

ナメ滝.長さは40mくらいはあると思われる.左岸に

水道のタンクのようなものがあり,そこから黒いパイプ

が川下に向かって配置されていた.

 

 これより下は僅かな段差を流れる渓流になっていて

 

滝らしい滝はありませんでした.

 

あとはこの程度の段差があるだけの渓流でした.

 

 しばらく下ると市川との出合になりました.

 

市川との出合.橋は黒川橋.

 

 今回はこれで終了としました.

 

 

 

ルートマップを掲載します.いつもどおりフリーハンド

で描いています.縮尺は無視していますので

参考程度に.

 

 

 

滝の近くの鉱山で見られるホタル石.凝灰岩中の空隙に

細かい水晶を伴って産しました.

 

 

 

 

 

 

いくつかの研磨した石 57

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 4点 更新しました.

 

 

 

 いくつかの研磨した石 57

 

 京都府舞鶴市別所舞鶴鉱山の含銅硫化鉄鉱を切断した

上で一面研磨してみました.上の写真は切った面の裏側

です.

 

切断面.舞鶴鉱山は舞鶴道の舞鶴西ICの東に位置する鉱山

で,付近は舞鶴帯の緑色岩とおそらく夜久野岩類と思われる

斑糲岩からなっている.もともとあまり鉱石らしいものが坑外

に見られない鉱山で,この標本も谷の転石を探し回ってよう

やく一つ得られたものです.

 硫化の塊なので軟らかいと思って普段どおりに研磨してみ

ましたが,緻密な上黄鉄鉱をかなりの部分を占めているらし

く荒研ぎに時間がかかってしまいました.

 仕上げに大平山の砥石を使ってみたのですが,艶が出ず,

試しに一面研磨した堅固なチャートで磨ってみたら光沢が出

てくれました.

 

(以下,顕微鏡写真)

全体的に少し緑色っぽいのですが,光源の違いでそうなっ

てしまいました.現物はもう少し赤っぽく,気になったので

ネオジム磁石で磁力があるか確認したところ,結構強く引き

寄せられたので,磁硫鉄鉱が混入しているようです.

 

脈の部分を拡大したものです.脈は緑泥石を混じえている

石英脈のよう.

基本黄鉄鉱が多いようで,それに少量の磁硫鉄鉱,

石英が次ぎ,石英脈の周辺に少量の黄銅鉱と閃亜鉛鉱

があるのを確認しました.

 

 

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晩秋の糸井渓谷と床尾三滝にて 1

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 今週のはじめ,穴探しを兼ねて

 

 糸井渓谷と床尾三滝に行ってきました.

 

 

  この付近は慶長年間より多数の金山があり,

 

 史跡も滝もあるためしばしば訪問していました.

 

 

  紅葉の終わりになってきたので,雪が降る前に

 

 行ってみました.

 

糸井の大カツラ.葉を落として早くも冬支度.

 この西から東床尾山の登山道に入りました.

 

ここで渡川.

 

終わりかけの紅葉.

 

 堰堤を2つ越して,はじめは川原の方を遡った.峰越林道

 

の法面の下に川原との間の僅かな径を登っていく.

 

 やがて正規ルートと出合い,左岸に渡る.

 

 

 

 左岸に渡ってからは植林内で,緩い登りが続く.

 

 少し平坦になったころ,道標が出た.

 

 

 向かいの谷に大桜があるらしい.

 

 

 助右衛門大桜.葉も花もない.

 

  植林帯を抜けると視界が明るくなり,東面は林道の法面

 

 となった.

 

  一つ小さな沢を渡り,登山道の傍に見慣れた石垣が,

 

 川に沿って少しだけ出ていた.

 

  

  石垣の上にある現地説明板.衣谷鉱山という鉱山の

  製錬所跡らしい.石垣は3段になっていて,最下部には

  貯鉱らしき石垣で囲まれた凹部があった.

   下流に全く製錬カス(カラミ)が見られないため,選鉱所

  かもしれない.

 

   これの背後に滝があった.

 

  

  製錬所跡奥の滝.一応滝壺らしいものもある.

  落差はせいぜい3mくらい.

 

   登山道は滝の上で右岸に渡り,その先で谷は二股に

 

  別れた.

 

   登山道は右股の方に伸びている.水音が聞こえるので

 

  道をそのまま上がらずに,谷に下りて水音のする方に

 

  少し行くと,出合に滝があった.

 

  

  出合の滝.落差はせいぜい1.5m―2mくらい.登山道は

  滝の上に伸びている.

 

  滝の上で左岸に渡り,このあたりから本格的な登りになっ

 

 てきました.谷も細くなり滝もなさそうになってきたので,少し

 

 上まで見に行って引き返すことにした.

 

  谷を渡って,少し平坦な部分の奥に一つ滝が見えた.

 

  

  右股奥の滝.こちらも落差はせいぜい3mくらい.

 

   これより先は急勾配になり,足元も不安なので,ここで

 

  引き返しました.

 

   

   下山中にはじめの滝のところにも一か所石垣があり,

 

  傍の山の斜面に沢に落ちている石と外観が全く異なる

 

  石が上部から流れ落ちてきていた.上部を見上げると

 

  急な斜面のところどころに不自然な凹部があり,植林

 

  の間隔も凹部の部分には植えてありませんでした.

 

   この凹部がもともとは坑口で,のちに崩れてわからな

 

  くなったものと推定しました.

 

 

   製錬所跡から下流にも,地形がおかしい場所がかなり

 

 あり,何か所も探鉱していたようだった.

 

   帰路は川原を通らず登山道通りに下ってみましたが,

 

 径が部分的に細くなり,滑落の恐れがあるため,行きも

 

 帰りも川原のほうがよさそう.

 

  

 

  このあと,床尾の三滝に赴いた.

 

 

 2に続く.

 

 

  

 

 

晩秋の糸井渓谷と床尾三滝にて 2

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 糸井渓谷のルートマップです.

 

 いつもどおりフリーハンドで描いていますので

 

 縮尺は無視しています.参考程度に.

 

 

 

 

 3に続く.

 

 

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