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春先の陽気に誘われて

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 先日,東播地方を一回りしてきました.

 

 今年は雪が多かったので,残雪の確認もありました.

 

 

 西脇付近の凝灰岩の産状をいくつか巡ったのちに

 

 播但道の横を通って朝来方面に抜けました.

 

 

  道の駅で比較的安価なネギを土産にして

 

 近くの鉱床を見に行きました.

 

 

 取付地点.ここから山に入りました.

 

やや荒れた登りですがすぐに堰堤で,そこから沢沿いに

 

登っていきました.

 

 沢が北寄りに流れを変える直前に,石組がありすぐ横に

 

半壊した坑口がありました.

 

 坑口.手前の石組は保坑のものではなく,炭焼窯の跡で

 

坑口を利用して炭を焼いていたようです.

 

 

 坑口内部.一応フラッシュを焚いて撮影したのですが,光が

 

奥まで届きませんでした.落盤が怖いので中には入っていま

 

せん.

 

 この日は晴天のため,花粉症の発症を恐れて,山を下りま

 

した.沢の上流にもいくつか旧坑があるのですが,上述の理由

 

で行きませんでした.

 

 

 (この鉱床は生野層群の凝灰岩の裂罅を充填する鉱脈鉱床で

方鉛鉱・閃亜鉛鉱・黄銅鉱・黄鉄鉱・錫石などを主とし,少量の

斑銅鉱や自然銀・紅銀鉱などを伴っています.また脈石の一部

に,石英と紛らわしい色の方解石・ホタル石・灰重石などが見ら

れました.)

 

 

 このあと帰路に就き,地元の石灰山を見て帰りました.

 

(帰路の途中,円山川沿いの駐車場より見上げた竹田城跡.)

 

(もう一枚.遠くからの眺めや遺構からの景色も良いですが,

 川の対岸から眺めるのもなかなか良かったです.)

 

 

 

 

 

 

 

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最近の店内 ―2018年3月―

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 2月の後半より,引き続き模様替えをしています.

 

その途中経過です.

国産鉱物の箱.徐々に入換えをしていっています.

 

その向かい.化石コーナー,新着を幾つか補充しました.

 

正面奥の棚.4段ともに水晶の棚になりました.

 

水晶の棚のよこ.海外産の棚.少しずつではあるが,

変な鉱物を出して行っています.

 

レジとガラスケースの横.本来は磨きものが多くありました

が,下二段を安価なパック入りの商品置き場になりました.

 

レジの前.主に新着を置いています.ケース入りが

多くなってきました.

 

入ってすぐ左手.カラフルな石に統一しました.

 

以後もう少し手を加えていこうと思っています.

 

 

  それからブログの方もいい加減画像が多くなって

きましたので,本日ついでに整理を兼ねて

古いものから削除していっています.

 

 滝訪問の記録がたまってきましたので,滝めぐり

のテーマを追加しました.

 

 

おしらせ

 

 本日 HP通販用商品を

 

 1点 追加しました.

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真11 ―ロックブリッジ石―

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鉱物の顕微鏡写真11

 

Rockbridgeite ロックブリッジ石

組成:FeFe4[(OH)5|(PO4)3]  斜方晶系

産地:Hagendorf, Waidhas, Bavaria, Germany.

モース硬度:4.5 比重:3.3~3.49 劈開完全.

色:灰緑色・濃緑色・緑黒色ガラス光沢.条痕:灰緑色.

 

  燐酸塩鉱物に一時期ハマっていましたが,キッカケに

なった石です.一見すると緑泥石の塊のように見えますが

それより光沢が強く,高貴な感じがしました.

 燐酸塩ペグマタイトというやや特殊なペグマタイトより産し

初成鉱物の分解物として産するようです.

 本邦でも二・三の産状が知られていますが,いずれも

量的に少量で上の写真のような標本は見たことがありま

せん.本邦では茨城県かすみがうら市雪入よりペグマタイト

中のものと,神戸層群の燐酸塩ノジュールから報告されて

います.

 前者はやや霞がかった灰白色の長石中に,埋没している

トリフィル石などの分解物として産しました.

 後者は主に藍鉄鉱からなる燐酸塩ノジュールの分解物と

してノジュールの中心の空隙に黒色物質として産しました.

(以下,以下顕微鏡写真です)

 

中央部の空隙のあたり.黒色―灰緑色部がロックブリッジ石.

 

別の部分の空隙.同心円状の集合の上にある黄色の

粒状鉱物は不明.

 

中央のやや大きな空隙部のさらに拡大したもの.やや明るい

灰緑色部はベラウン石系の鉱物.

 

更にその拡大.

 

そのほかの部分を拡大してみました.黒色部はロックブリッジ石.

淡いピンク色の鉱物が見え,おそらくストレング石ではないかと

思います.黄色の微細な部分は判りませんでした.

 

黄色の部分の拡大.顕微鏡で最大限拡大して,カメラの

ズームを使用しましたが,結局黄色の鉱物は判別できません

でした.

 

放射状集合をしているロックブリッジ石の盤際が,写真の

ように溶け去っているところがありました.

 

溶け去っている部分の拡大です.かなり小さいですが

淡い褐色の球状集合体と白色の半透明柱状の鉱物が

見られました.

 対象物が小さすぎるためこちらも判別できませんでした.

 

一番初めに掲載した石は裏側がデコボコでかなり不安定でした.

撮影するのにうまく前を向いてくれないため,裏側を思い切って

磨ってみました.

 磨っている間,灰緑色というか抹茶色の粉末が出ていました.

 

磨り上げた一部に硫砒鉄鉱が入っていました.銀白色の

部分が硫砒鉄鉱です.

 この産地では硫化物は結構普通に入ってくるようで,

手持ちのツヴァイスライトやトリフィル石の標本も改めて

観察してみると,石英脈に伴って入っていました.

 

 

 

 

 

 

 

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奥上林に滝めぐり

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 先日,大雨の後に滝巡りしてきました.

 

 Web上でいろいろと検索していると,幾つか

 

 引っかかってきて,近くにもいい感じの滝があること

 

 を知りました.

 

 

  下見程度でひとまず行ってみることにしました.

 

 

 古和木地区を上流にさかのぼり,頭巾山の登山口の方へ

 

延びる林道へ入ってきました.

 

 陽のあたらない場所に未だ残雪があり,時折北風が吹き

 

肌寒い谷筋でした.

 

 滝の場所や名称などもひとまず何も調べずにでましたので

 

適当に写真に撮ってきました.

 

支流のナメ滝.名称不明.

 

 頭巾山登山口から少し進んだところで,車止めになり,

 

北風が吹いて肌寒い中,徒歩で登っていきました.

 

 左手に堰堤が見えた先で,目視で確認できるくらいの落石

 

が落ちてきていました.(僅か数メートル先)

 

 落石に遭うと怖いので,この日はそこで引き返しました.

 

 更に奥にマンガン山があるらしいのですが,単に滝の

 

 下見に来ただけなので,今回はパスしました.

 

 

 帰り際に,菅坂トンネルに行く途中の府道沿いで,

 

滝を見つけました.

府道沿いの滝.北側にお地蔵さんが祀ってあって,

滝の正面に小さな鳥居がありました.滝全体がご神体

なのかもしれない.落差は目測で10m位.

 

 

 正面より.

 

 いろいろ調べてみたのですが,名称が判りません.

滝のある谷は榎谷というらしいとまでしか判りませんでした.

 

滝のマップを掲載しておきます.

 

 

 このあと,大野ダム経由で龍王の滝の入口だけ

 

確認して帰途につきました.

 

 

 

 

 

 

鉱物の顕微鏡写真12 ―辰砂―

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鉱物の顕微鏡写真12 ―辰砂―

 

産地:中国貴州省万山砿.(非売品)

 

Cinnabar  辰砂

組成:HgS  三方晶系.自形は六角柱状のことが多い.

モース硬度:2-2.5 比重:8.05 劈開:一方向に完全.

色:赤色・朱色金剛光沢.条痕:深赤色.

同質異像鉱物:黒辰砂・ハイパー辰砂.

 

 硫化水銀の鉱物.古くから顔料などに使用された鉱物

で深い赤色の魅力ある鉱物のひとつです.本邦ではどう

いう訳か中央構造線沿いに産地が多く,そのほかでは

北海道を除いてあまり見かけません.今回は単純に

顕微鏡を覗いてキレイな辰砂を選びました.

  鉱床は主に熱水鉱床で,温泉沈殿物や硫黄鉱床に産

することがあり,層状マンガン鉱床にも産しています.

 いつもどおり海外のものと国内のものの写真を掲載

します.(いずれも非売品です.)

産地:Khaidarkan Sb-Hg deposit, Alai renge, Kyrgystan.

(非売品)

 

上の標本の拡大写真です.深い赤色が辰砂で,帯青鋼灰

色の部分は輝安鉱です.

産地:北海道札幌市南区 豊羽鉱山.(OAさんの即売会で

購入).小さなものですが,細かい閃亜鉛鉱や方鉛鉱など

を伴っています.(非売品)

 

産地:北海道置戸町紅の沢.(10年ほど前の池袋ショー

で購入).石英―炭酸塩からなる母岩上に付く辰砂の結晶

です.一番大きな結晶は写真の部分で4mmほどあります.

(非売品)

 

産地:北海道雨竜郡幌加内町 幌加内鉱山.砂状のもの

です.(非売品)

 

産地:徳島県阿南市水井鉱山.当地では石灰岩に伴われる

ものと層状マンガン鉱床に伴われるものがあります.この

標本は石灰岩中のものです.(非売品)

 

産地:徳島県阿南市水井鉱山.こちらがマンガン鉱床に

伴われるものです.朱色部が辰砂で,淡いピンク色の脈が

菱マンガン鉱,黄褐色ー褐色部がカリオピライトです.

(非売品)

 

産地:東京都西多摩郡奥多摩町白丸鉱山.同じくマンガン

鉱床より産した辰砂です.赤壁から出たものなのか,対岸

から出たものかは判りません.朱赤色部が辰砂です.

(非売品)

 

産地:大阪府南河内郡千早赤阪村千早水銀鉱山.(当方の

知人よりお土産として頂戴した標本).中央構造線の北側に

ある産地で,超貧鉱と仰っていた.母岩は炭酸塩を少量伴う

マイロナイト様の岩石で,黒色亜金属光沢の黒辰砂を伴う

朱赤色の部分が辰砂です.(非売品)

 

産地:静岡県浜松市引佐町六郎沢.(数年前の大阪ショー

で購入).中央構造線が浜松辺りで北上する少し手前付近

らしい.淡いピンク色をした部分は石英の結晶.

(非売品)

 

産地:福岡県田川郡添田町妙法鉱山.当方が学生の頃に

訪問した思い出ある標本です.凝灰岩質岩を切る含輝安鉱

石英脈を押した鉱床でした.赤色部が辰砂で,帯青鋼灰色

部が輝安鉱,辰砂に伴う黒色鉱物は未だに判定できていな

い不明鉱物です.黒辰砂か?(非売品)

 

 

産地:三重県多気郡多気町丹生鉱山.(購入品).古くから

の丹生(辰砂)の産地のものです.保賀口坑の上の方から

産したものと教わりました.朱赤色部が辰砂で,帯赤橙色

部が鶏冠石,黒色の粒状が黒辰砂です.(非売品)

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真13 ―灰重石―

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鉱物の顕微鏡写真13  ―灰重石―

産地:中国四川省平武県 雪宝頂鉱山(非売品)

 

 

Scheelite  灰重石

組成:Ca[WO4]  正方晶系

色:無色・白色・灰色・黄白色・淡褐色金剛―ガラス光沢

条痕:白色.劈開:一方向に明瞭.モース硬度:4-5,比重:6.12

 

 辰砂の次は蛍光鉱物として有名な灰重石にしました.タングステンの

重要な鉱石鉱物で,本邦でも1992年ごろまで各地で採掘の対象と

なっていました.

 一番上の標本は単結晶で,大きく色艶ともに良く見えましたので,

買い求めたものです.鉱床は資料によると四川省で2番目に高い

雪宝頂(標高5588m)の南東側,標高4500m前後のところにある

という.花崗岩中のいわゆる気成鉱床のようで,鉱石鉱物に灰重石・

錫石・亜鉛黄錫鉱・ブーランジェ鉱,脈石に石英・苦灰石・方解石・

ホタル石・燐灰石・トパズ・緑柱石(モルガナイト)・電気石類などが

あるそうです.

 

 灰重石の鉱床は主に熱水鉱床とスカルン中の鉱床があり,

一部はペグマタイトからも産しました.

 

 以下いつも通り比較用の国産のもので,通常撮影と顕微鏡下で

の撮影です.

産地:山口県岩国市喜和田鉱山.おそらく標本市場で

一番出廻っている有名産地のもの.飴色を呈する結晶群

で,暗緑色部は緑泥石のようです.(スカルン鉱床)

(非売品)

 

上の標本の顕微鏡写真です.

 

 

産地:京都府亀岡市大谷鉱山.地元の産地ですが,

閉山して久しく良品もあまりなかったために,この標本は標本

屋で買い求めたものです.行者山花崗岩体を切るいわゆる

気成鉱床のもので,やや粗粒な石英脈に入っています.

灰重石は飴色の部分です.(非売品)

 

上の写真の短波紫外線灯下での撮影です.青白く蛍光

している部分が灰重石です.

 

産地:岐阜県中津川市蛭川田原の石切場跡.田原の

ペグマタイト中に硫化鉱物のような金属鉱物が入っている

変な産状の石を探しているときに見つけて購入したものです.

 もともとサンプル程度の小さな破片状の標本でしたので

上の写真は顕微鏡下での撮影です.

 灰重石は帯紫褐色の粒状の部分で,白色はカリ長石,

白色鱗片状は白雲母,黄銅色金属光沢部は黄銅鉱,

その周りの帯青鋼灰色部は安四面銅鉱です.写真下部

の暗い金属光沢部は,表面のやや錆びた硫砒鉄鉱です.

(非売品)

 

 

 

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 本日.HP通販用商品を

 

5点 更新しました.

 

 

 

 

 

 

 

 

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おしらせ

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 寒の戻りで昼ごろから寒くなってきましたが,

 

春は一歩ずつ近づいているようです.

 

 

店の横にある年谷川沿いの桜が咲きはじめました.

 

 

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 本日 HP通販用商品を

 

 10点 更新しました.

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真14 ―ブルース石―

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鉱物の顕微鏡写真14 ―ブルース石―

 

産地:N'chiwaning Ⅱ mine, Kuruman, Kalahari manganese field,

        Northern Cape province, South Africa.

 

 

Brucite ブルース石 

組成: Mg(OH)2  三方晶系

色:白色・淡緑色・灰黄色・淡青色・黄色・赤褐色.ガラス光沢

ないし真珠光沢.条痕:白色.

モース硬度:2-3. 比重:2.39 劈開:一方向に完全.

 

  学生の頃,大学から電車で一時間ほど揺られて行った蛇紋岩

の採石場に水苦土石やアルチニー石に混じって,よく見た鉱物

です.

 マグネシウム(Mg)と水酸基からなる単純な鉱物で,一時は

「水滑石」と呼ばれていました.その名の通り表面はスベスベして

います.主に橄欖岩や蛇紋岩からなる超塩基性岩の変質部より

産します.白色のラメが集まったような白い塊状や脈状のことが

多いようです.いくらか分解しかかったものの周囲には,分解物

として,水苦土石・アルチニー石・ブルニャテリ石・ダイピング石・

コーリング石・パイロオーロ石・デソーテルス石などの含水炭酸塩

鉱物ができています.

 

 

 以下,顕微鏡写真.

 

上の写真の拡大です.黄色部がブルース石です.

 

産地:Killa Saifullah district, Bolochistan, Pakistan.

 最近出回り始めた産地のもので,鮮やかな黄色の鉱物

です.現場はアフガニスタンとの国境に近い沙漠ににある,

東西に直線的な断崖の尾根筋に位置するようです.

 

拡大写真.中央の白色部は共存する水苦土石です.

 

産地:福岡県糟屋郡篠栗町山王.

 学生時代に篠栗駅から岳城山―若杉山―米ノ山と縦走した

帰りに寄ってサンプリングした思い出ある標本です.

 緑褐色の母岩(蛇紋岩)を切る白色の脈で,この部分が柔い

所為かうまく割れてくれませんでした.白い脈の部分が

ブルース石です.

 

 

 

 

 

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 8点 更新しました.

 

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真15 ―フェニコクロアイト―

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鉱物の顕微鏡写真15 ―フェニコクロアイト―

産地:Rat Tail claim, Wickenburg area, Belmont,

        Maricopa  Co., Arizona, USA.(非売品)

 

組成:Pb2O[CrO4]  単斜晶系

色:赤・赤褐色・赤橙色ガラス光沢.モース硬度:2 1/2

比重:5.75 劈開:一方向に完全.条痕:赤色.HClで可溶.

風化すると黄色に変色.

 

 本邦ではほとんど見られないクロム酸塩鉱物のひとつ.

即売会でもCrocoite(紅鉛鉱)以外のクロム酸塩の鉱物は

ほとんど見つけられなかった.標本は数年前の京都ショー

で見つけて購入したものです.和名は深紅鉛鉱というそう.

 鮮やかな朱色というか赤色で,細かいものが多いのか

あまり結晶したがらないのか,手持ちの標本には微細な

ものしか付いていませんでした.

 

 母岩は赤褐色の凝灰岩質の角礫を含む岩石で,礫間を

重晶石のような鉱物で埋めているようだ.クロム酸塩の基

となるような鉱物は標本中には見当たらなく,若干の黒色

粒状の閃亜鉛鉱が入っていました.

 

標本の一部を拡大.(顕微鏡写真)

 

 赤い部分がフェニコクロアイトで,黄色部は風化物なのか,

結晶質の部分があまりなく,粉状に見えた.

 

更に別の部分の拡大.(顕微鏡写真)

 

 母岩の表面に白い粉状や被膜状をなす鉱物として,元ラベル

にウィッケンブルグ石(Wickenburgite)がついているとか,ありま

したが,拡大したところ良くわかりませんでした.

 

濃集して粒状になった部分の拡大です.手持ちのカメラでは

限界でした.

 

 顕微鏡でほかの部分を観察していると,もう一つ名前の付く

石が出てきました.

これもメッチャ小さいです.顕微鏡下で結晶が確認できました.

頭の尖った結晶ですが,写真にははっきりと写ってくれません

でした.

 Hemihedrite ヘミヘッドライト

 組成:Pb10Zn[(F,OH)|SiO4|(CrO4)3]2  三斜晶系 という鉱物

のようです.

 

 

メッチャ小さいですが,顕微鏡とカメラのズーム機能を遣って

頑張ってみました.橙色ガラス光沢の部分です.

 

 

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鉱物の顕微鏡写真16 ―パイロリュース鉱―

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鉱物の顕微鏡写真16 ―パイロリュース鉱―

産地:Imani mine, Imani area, Ouarzazate province,

        Draa-Tafilalet region, Morocco.(非売品)

 

Pyrolusite  パイロリュース鉱

組成:β-MnO2  正方晶系

色:黒色・暗灰色金属光沢.塊状のものは土状.

条痕:黒色・帯青黒色.

モース硬度:2-6 (塊状のもの)

比重:5.04-5.08  劈開:一方向.(結晶質のもの)

同質異像鉱物:ラムスデル鉱・アフテンスク鉱

 

 二酸化マンガンの鉱物はかなり種類があり,いろいろ

結晶を探してみましたが,よくあるのがラムスデル鉱で,

このパイロリュース鉱はその次くらいでした.

 和名,軟マンガン鉱の名前がありますが,必ず軟らかい

とは限らないようで,当方はあまり遣っていません.

 今回,ちょっといい感じの標本がありましたので,

紹介しました.

 

 産状は堆積性マンガン鉱床や層状マンガン鉱床の酸化帯

などがあり,ほかに熱水鉱床の脈石に含まれるものなど

があるそうです.

 標本は砂岩質の母岩を切るパイロリュース鉱の結晶です.

砂沙漠の砂を膠着したような岩石で,割れ目に沿って,放射状

に結晶が伸びています.新鮮時は鋼灰色金属光沢で,いかにも

金属鉱物のように見えますが,空気中で酸化して,光沢が鈍く

なるようです.写真の標本は少し錆びています.

 

 以下拡大写真とその他の産地の標本

帯青鋼灰色―黒色部が新鮮なもので,褐色になっているのが

錆びた部分です.

別の部分の拡大です.白色部は母岩の砂岩質岩です,

 

 

産地:L'Abse, Baraga Co., Michigan, USA.(非売品)

   こちらはアメリカ産です.やや変質した白色の珪質岩中に

脈をなすものです.

上の写真の拡大写真です.板状の結晶が折り重なったように

なっています.

 

上の標本の側面の拡大写真です.黒色金属光沢の結晶が

脈状になっています.

 

産地:京都府南丹市美山町丹波鉱山城山鉱床.(非売品)

 日本産の一般的な標本です.黒色亜金属光沢の塊状で

良く似た二酸化マンガンの鉱物であるクリプトメレンや

エヌスート鉱(横須賀石)などと集合していますので,肉眼で

はほぼ判別できません.

 

産地:千葉県鴨川市嶺岡浅間.(非売品)

 チョコレート色の泥質岩の割れ目に入っているパイロリュース鉱

です.知人より分けていただいた標本です.黒色の被膜状の部分

がパイロリュース鉱です.白色の脈は方解石のようです.

 

産地:京都府南丹市八木町紅葉峠.(非売品)

 道路工事の際に産したものです.ノジュール状の塊で,

割ってみると中から出てきました.水マンガン鉱とラベルに

は書いていたのですが,のちにパイロリュース鉱と判り変更

しました.双眼顕微鏡でかなり拡大しています.

(水マンガン鉱の仮晶)

 

 

 

 

 

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春の備前方面へ

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 先日,備前方面に行ってきました.

 

 ずいぶん前に美作土居の男滝を見に行ったのですが,

 

 上流のダムの工事か何かで,10t車が往来し堰堤の手前で

 

 通行止めになっていました.

 

 

 今回近くまで来たので寄ってみると,ようやくその姿を拝めました.

 

谷に下る道を採り道なりに下っていくと滝が見えてくる.

 

あずま屋と滝.

 

男滝.いつも水量が極端に多いときと少ないときに訪問するが

これくらいの水量が好い,

 

 その手前のある女滝にも寄ってみた.通り過ぎてしまいそうな

 

路肩に標識があって,すぐとなりに架かっていた.下流の川原に

 

下りて撮影しようともくろんだが,どこにも下れそうな斜面は無か

 

ったので,望遠で撮影しました.

 

女滝.ちょっと近寄りがたかった.

 

 このあと好い風景を求めて大芦高原方面へ,

 

 県道90号から別れて大芦高原方面へ,のどかな在所の中

 

を登っていく.

 

北浦展望台の展望櫓が見えてきた.

 

 分岐を左にとり道なりに登っていくと,登山口の案内が出た.

 

すでに500m近くある山上なので,登るほどではなかったが,

 

ピストンした.

 

ここから林道のような道を辿る.

 

視界がやや明るくなってくると右手奥に電波塔が見えてくる.

 

山頂直下.

 

電波塔の南側が山頂でした.いつも良く見る三角点より2回り

 

大きい標石でしたが,周囲は植林で展望は皆無でした.

 

 

 山を下りて,吉井川に下る手前でホルンフェルスらしい黒っ

 

ぽい露頭がありましたので,寄ってみました.

 

 

露頭.ホルンフェルスがあったのはこの写真の右手方,

 

少し東へ進んだ斜面で,この露頭は輝緑岩か何かが,

 

接触変成で変質したもののよう.

 

 

 これより下流の転石で一つ,ホルンフェルスを拾った.

 

 細かい柱状の結晶を含んでいて,周囲は緑泥石に変質して

 

 いるようだった.

 

 

  ここから帰路となった.昼食がまだでコンビニを探したが,

 

山手を通った所為か,兵庫県内に入るまで一軒もなかった.

 

 上郡で遅い昼食になりました.もう一件くらい滝見をと,

 

手持ちの道路地図で探しましたが,適当なところは無く,

 

そのまま帰りました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真17 ―藍方石―

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 きのう頃から川沿いの桜が

 

 満開になっていました.

 

川沿いの桜.一昨日の夕方6時頃撮影.

 

おしらせ

 

 本日 HP通販用商品を

 

 1点更新しました.

 

 

 

 

 

鉱物の顕微鏡写真17 ―藍方石―

Hauyne  藍方石(アウイン) (非売品)

組成:(Na,Ca,K)8[(SO4)2|(AlSiO4)6]  立方晶系

色:青色・白色・灰色・黄色・緑色・桃色ガラス光沢.

モース硬度:5.5, 比重:2.44-2.50, 条痕:白色. 

劈開:一方向に良好.テクト珪酸塩鉱物.方曹達石類.

産地:In den Dallen quarrys, Nieldermendig, Mendig,

        Laach lake volcanic complex, Eifel,

        Rhineland-Palatinate, Germany.

(本邦未産)

 

  市場で結構粒が大きくて青色の美しい藍方石がよく

出回っているのを目にします.ほとんどのものが分離

されたもので,母岩についているものを随分と探しま

した.上の標本は8年ほど前に入手したものです.

 

 色はやや淡いですが,母岩にしっかり着いています.

 母岩は軽石質の橄欖石ベイサナイトというアルカリ

玄武岩質岩で,周囲からぽろぽろと崩れていく,保存

が難しい石です.

 白色部は主に玻璃長石(サニディン)で,黒色の粒は

磁鉄鉱,  たまに入っている黄色―橙色の光沢の粒は

クサビ石(チタン石)です.そのほか少量の黒色板状の

エジリン或いはエジリン普通輝石を伴っているとのこと

ですが,この標本の表面には入っていないようで見つけ

られませんでした.

 

 英名はHauyne ですが,本当はuの上に並列した点が2つ

必要なのですが,どういうわけか色々試してみましたが

表示できませんでした.

 

以下顕微鏡下での撮影です.

この標本では大きな粒状のものは,1mm内外の大きさしか

ありませんでした.

 

黒色粒状の部分が磁鉄鉱です.白色は長石類.

 

3枚目の写真とは別の部分の拡大です.青色は藍方石,

黒色部が磁鉄鉱,黄色―橙色ガラス光沢の粒状部がクサビ石

です.ほか灰色―白色部が長石類です.霞石も含んでいるよう

ですが,肉眼で判別できず,書けませんでした.

 

 

 

 

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真18 ―鉛丹―

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鉱物の顕微鏡写真18 ―鉛丹―

母岩のサイズ:約70mm×45mm×37mm

産地:Tonopah-Belmont mine, Mt Belmont, Tonopah,

        Osborn district, Maricopa Co., Arizona, USA.(非売品)

 

 

Minium  鉛丹

(別称 光明丹・赤鉛)

組成:Pb3O4  正方晶系

色:赤色・褐赤色・赤橙色・帯赤橙色油脂光沢.PbOが多くなると

黄色味が増し,Pb3O4 が多くなると赤色味が増す.

モース硬度:2.5 比重:8.9-9.2

劈開なし.硫化水素で黒変し,炭酸ガスで白変する.

500度で分解し酸素を生じる.酢酸に可溶.有毒.

いまのところ本邦未産.

 

 古くから顔料や釉薬として使用される鉱物で,いろがきれい

なため登場してもらいました.辰砂に似ていますが,黄色味が

強く,光沢も弱い鉛の酸化物です.本邦でも鉛丹を使用した

建造物がありますが,鉱物としては本邦未産で,鉛から生産

したものや,海外より輸入したものを使用していたと思われま

す.

(以下顕微鏡写真)

顕微鏡で拡大したものです.この産地は先カンブリア時代の

結晶片岩や片麻岩を切る安山岩中の鉱脈鉱床で,その酸化帯

からのものだそうです.

 

別の部分の拡大.黄橙色部が鉛丹で,周囲のザラメのように

見える白色部が白鉛鉱.赤っぽい部分はおそらく酸化鉄で

染まった母岩の変質した安山岩か,安山岩質凝灰岩.

 

そのほか母岩の一部に黒色の染みのようなものを伴って

いて,ある程度の大きさの部分を拡大していました.

 はじめは轟石(Todorokite)かと思いましたが,

Chalcophaniteカルコファン鉱というマンガン鉱物だそうです.

亜鉛とマンガンの酸化鉱物で少量の鉛も含んでいそうです.

 

 

 

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いくつかの研磨した石 62

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 研磨石の更新が滞ってきました.

 

 今回は2点掲載します.

 

 

 

 いくつかの研磨した石62

京都府南丹市美山町.向山栗谷鉱山8号坑のヤコブス鉱を

一面研磨した標本です.サイズは75mm×60mm×20mmの標本箱に

ぴったり入ります.

 丹波帯の堆積岩中に胚胎する層状マンガン鉱床より.中央右側を占める

黒色部がヤコブス鉱で,挟みの部分は満礬石榴石でした.黒色の筋の上の

方に不定形塊状の黄鉄鉱を伴っています.ほか灰緑色部がテフロ橄欖石,

淡桃色が菱マンガン鉱です.鉱石を切る左斜めに切る脈と交差する緑色に

見える脈は緑泥石系の鉱物からなり,微細な閃亜鉛鉱をともなっていた.

 

岡山県美作市白水鉱山のマンガン鉱を一面研磨したものです.

岡山・兵庫県境に近いマンガン鉱床で,鉄分の多い鉱物がよく

見られました.数は少ないですが,上のような石もありました.

 茶褐色部がハウスマン鉱で,灰緑色のテフロ橄欖石を伴って

います.

 

 

 

 

 

 おしらせ

 

本日 HP通販用商品を

 

3点更新しました.

 

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いくつかの研磨した石63

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 きのうに引き続いて

 

 本日も2点,掲載します.

 

 いくつかの研磨した石63

岡山県美作市勝英鉱山の硫化鉱を一面研磨してみました.

標本は60mm×45mm×20mmの箱に入るサイズです.

 

 美作土居駅の北方直距離約13.3㎞の谷にある鉱山で,1906年ごろに

発見され,終戦一時休山ののち戦後しばらくまで操業されていたそうで

す.東西性の谷の南岸に鉱床があって,夜久野岩類の斑糲岩質岩や,

角閃岩が林道沿いに露出しています.上の石は転石で,切ったらどうい

う感じになるのか気になり磨ってみることにしました.

 工業用砥石で荒削りし,中途半端に柔らかい青砥で仕上げしました.

 灰白色―白色のやや粗い石英脈中に粒状ないし小塊状をなす黄鉄鉱

に,少量の黄銅鉱(黄銅色金属光沢部)をともなっています.褐色部は

酸化被膜で,下部の灰緑色部は緑泥石類でした.

 この鉱床では,黄鉄鉱・黄銅鉱に少量の閃亜鉛鉱・磁硫鉄鉱などの

鉱石鉱物があり,脈石に石英・方解石・緑簾石・緑泥石,二次鉱物に

褐鉄鉱・孔雀石・水亜鉛銅鉱・石膏・珪孔雀石などが見られました.

兵庫県川辺郡猪名川町民田鉱山の鉱石を一面研磨してみました.

標本は68mm×55mm×13mmくらいの大きさです.

 

 日生中央駅の北方にある鉱床のものです.もともと鉱石鉱物が

少ない雑鉱山で,ようやく入手したものです.内部にどういう鉱物が

含まれているかを見るために切断し,一面研磨してみました.

 母岩が珪化しているため硬いかと思いましたが,金属を多く含む

ので案外簡単に磨れてくれました.仕上げは青砥で少し磨った後で

ウエスで擦りつけました.光沢が出てくれました.

 

 灰緑色部が緑泥石を含む石英で,黄銅色部は黄銅鉱,そのほかの

黒色部は閃亜鉛鉱,少量の鉛灰色金属光沢で粒状をなす方鉛鉱も

含んでいました.

 研磨面で無い面は二次鉱物が若干吹いていて,孔雀石や青鉛鉱

がついていました.

 

 

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いくつかの研磨した石64

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 昨日に引き続いて

 

 3点掲載します.

 

 いくつかの研磨した石64

●京都府南丹市日吉町玉岩鉱山小和谷坑のマンガン鉱を

一面研磨してみました.標本の大きさ約62mm×41mm×18mm.

 

 研磨する石を今回は色で選んでみました.鮮やかなピンク色が

1色では面白くありませんでしたので,珪岩の部分が少し入っている

ものを選びました.

 この石は切断機を使用せず,ハンマーで小割し平坦な場所を見つけ

てその面を磨りました.珪岩はかなり硬かったですが,何とか磨れてく

れました.仕上げは青砥でしました.

 

 

左から右に向かって集合中の珪酸分が少なくなっていっています.

 

 

●大阪府箕面市外院 谷山谷のマンガン旧坑の炭マンを

磨ってみました.標本は75mm×60mm×20mmの箱に

入るサイズです.

 

 箕面市東部にあった豊川村に豊川鉱山と云うマンガン山が

あって,これのことかと思いましたが,確実であるという証拠が

無く,マンガン旧坑にしました.

 地籍を調べてみると,谷山谷を境にして如意谷と外院に分

かれていました.坑口は谷山谷を東西に並ぶようにあり,

主要な坑口は外院側に,崩土で閉口した坑口は如意谷側に

ありました.

 鉱石は基本的に少なくサンプル程度でした.上の石は成形

したときに出た割カスを切断して磨ってみました.

 炭酸塩が多い所為か簡単に削れてくれました.仕上げは

一面研磨したチャートでしました.

 

 濃桃色―灰桃色部が菱マンガン鉱で,一部にばら輝石を

伴っていました.淡黄色部は多少結晶粒が荒くなった菱マ

ンガン鉱に黄銅色金属光沢の黄銅鉱を伴っています.

 ほかの黒色部は二酸化マンガンの酸化被膜です.

 

●広島県庄原市西城町平子鉱山のデーナ石を含む石を

一面研磨してみました.

 デーナ石を普通に産するということで有名な鉱山ですが,

デーナ石以外の標本を見たことが無く,硫砒鉄鉱を含ん

でいる標本を探し購入しました.上の石はその石を成形

したときに出た石です.

 デーナ石と石英以外は軟らかく,平滑にするのが大変で

した.この集合中で一番軟らかいのが,無色のホタル石で,

顕微鏡で拡大すると,明らかに周囲の石よりも摩耗して,

凹みができてしまいました.母岩の灰緑色部は灰鉄輝石

かと思っていましたが,磨ってみると緑泥石のようで,仕上

げの段階で光沢が出てくれませんでした.

 光沢が出てくれたはデーナ石,石英,黄銅鉱,硫砒鉄鉱

でした.

デーナ石に伴って無色のフェナク石があるそうですが,仕上げ

た後に顕微鏡で観察しましたが,よくわかりませんでした.

 

 

 

 

 

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春の丹後半島で.

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  今週のはじめ 所用で

 

 丹後半島にいってきました.

 

  帰りの時間を使用して

 

 丹後縦貫林道を通って宮津に抜けました.

 

  手持ちのナビに簡単にピストンできそうな

 

 ピークがあったので,寄ってきました.

 

角突山.

 

 角突山の南尾根付近に接する谷より,登りました.道なんて

 

物はなく,植林内のヤブを掻き分けてひたすら尾根を目指し

 

ました.

 

尾根付近.

 

 尾根に上がるとようやく下草が低くなり,歩きやすくなりました.

 

 東方に少し高い部分があり,それを登ると笹原に覆われた

 

 山頂の一角にでました.

 

  クマザサを掻き分けて進むと,山頂についた.三角点の周り

 

だけ刈り払われていましたが,山頂を示すプレートや先行者の

 

テープなどは一切ありませんでした.

 

角突山山頂.三等三角点.

 

 展望を少し期待しましたが,それもありませんでした.

 

  何もない山頂で少し休憩し,下れそうなところを探して

 

 適当におりました.

 

  駐車地点が見え,間もなく林道に下りました.

 

 

  あまりにも距離が短いのですぐ南の汐霧山の三角点も

 

 ピストンしました.カーブミラーのある尾根の切り開きで

 

 登路を探しながら南の斜面を登ると鞍部で,そこから僅かに

 

 切り開きのほうに行くと,一回り小さい四等三角点がありました.

 

  ナビや地形図には三角点の南西に汐霧山の記載があり,

 

 こちらも寄ってみようと登路を探しましたが,切り開きの斜面が

 

 登れず今回はパスしました.

 

 

 

 

 

ちょこっと 滝へ

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 前回の丹後半島からの帰りに

 

 滝に寄ってきました.

 

 

 市街地を避けて山沿いに進路をとり,

 

 道の駅によることも視野に入れて

 

 小坂峠を抜けました.

 

 

  京都府と兵庫県境の小坂峠は

 

 今まで何度もアプローチに採っていて

 

 信号が少ないことと対向車があまりいない

 

 ため気持ちよく走れるルート.

 

 

 

  探索のときにもよく通り,付近はロウ石山

 

 の夜久野鉱山・天満鉱山・相谷鉱山などが

 

 道沿いにあり,北へ抜けると随分前に

 

 金の試掘をした旧坑,もう一つ尾根を越えた

 

 所に天佐鉱山がありました.

 

  

  小坂峠から直接,国道9号線に出るのは

 

 面白くないため,畑へ抜ける林道を採りました.

 

  居母山(イモヤマ)の北にある峠を通る林道で

 

 以前もジャジャ降りの時に一度通ったことがあった.

 

 

 

  峠を越えて畑川の源流域より川に沿って下って

 

 行くと,簡易水道のある大きな谷に出会った.

 

  橋を渡ると真新しい道標ができていた.

 

 道標.

 

  徒歩で3分とあったため少し寄ってみました.3分どころでは

 

なく,現在地の場所から農道をドン突きまで行って,左を採って

 

だらだら登っていくとすぐに見えてきた.

 

 

説明版と東屋がある.

 

現地,説明版.

 

 富久貴の滝(ブクミノタキ)

 落差は15mくらいか.ちょっと水量が少なかった.

 

滝の上部.正面から撮影.

 

最近,躍動感のある水の写真が撮りたくて,近くに行った

 

時にいろいろ行って写真を撮ってみるのですが,なかなか

 

うまくいきません.

 

 

 滝の名称は富久貴の滝で,「ブクミ」は奇妙な名前だ.滝

 

の上流域の北東に伏見山(標高710m)があり,「ブクミ」と

 

読ませる.遠く郷路岳の林道から尖ったような山容を見せて

 

いた.山頂付近に何かあるのかもしれない.たとえば穴とか.

 

 

 次来るときはもう少し水量の多いときに来訪したい.

 

 

アクセスマップです.赤丸のところが富久貴の滝です.

 

滝の付近の図です.

 

 

 

 

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大阪ショーのお知らせ

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 2018年4月28日~30日まで

 

 大阪のOMMビルで催される

 

 大阪ショーに今年も出展いたします.

 

 

   場所は例年通り,会館コーナーの前

 

 です.

 

 今年は綺麗な鉱物を持っていく予定です.

 

 

 

 

 

それから最近はよく岩石のことも現場でよく尋ねられるので,

 

岩石を持っていこうと用意しています.

 

 

 

 

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いくつかの研磨した鉱物65

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 いくつかの研磨した鉱物65

 

 

 

 京都府船井郡京丹波町長瀬鉱山のパイロクスマンガン石からなる石を

一面研磨してみました.館報で記載のあったマンガン鉱床のものです.

 今回は2つ同時に研磨してみました.左側の石は平滑面をハンマーで

割り出した後に手動で研磨しました.

 

 右側の石も手動で研磨しましたが,当初結晶が出てくると思い,熱塩酸

で処理しました.しかし結晶質では無かったのかうまくきれいになってくれ

ませんでしたので,こちらも一面研磨しました.

 

 左の石ははじめから磨っていましたので,案外堅くここまで磨るのに時間

がかかりました.右の石は初めに酸で処理している所為か思った以上に

早く磨ることができました.

 

 いつもは仕上げに大平山の砥石を使用するのですが,光沢が思ったより

出てくれませんでした.店の納屋にある使い古しの車用のコンパウンドで

試しに磨ってみたところ,艶が出ていい感じの石になりました.

 

 

右の石.

 

 

 石英脈に沿う部分の色が濃くなっています.磨っているときは

気づきませんでしたが,石英脈中に黄銅鉱を伴っていました.

 

 

 左の石.

 

 

 左の石です.こちらの石も左の端に石英脈を伴っています.

石英脈中に淡い橙色の満礬石榴石を伴っていました.ほか

少量の黄鉄鉱が石英脈とパイロクスマンガン石との境界付近

に微細な自形結晶で少量含んでいました.

 

 

 

 

 

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