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盆登り —峠山と筱見四十八滝1―

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丁度お盆の時期に定休日でしたので

 

普段は通り過ぎることの多かった,筱見四十八滝に行ってきました.

 

滝巡りだけでは面白くないので,稜線上にある峠山もピストンして

 

きました.

 

 

 

駐車地点.

 

 普通車8台くらいは駐車できる広場から,案内板に誘導されて,北の谷

 

に入った.

 

 しばらく前に多紀連山にガスがかかっていましたので,表面は濡れて

 

いました.

 

 少し進むと水音がしてきてはじめの滝,「手洗滝」につきました.

 

手洗滝.落差は目測で4m内外.登山道の脇に架かり本当に手が洗えるくらい

近い.

 

 雨が落ちてきそうなので,先に進む.道は滝の左手を巻いていて,道と云う

 

より沢のようになっていて水が溜っている.手洗滝を巻いて行くと奥に次の滝

 

が見えた.

 

右手も左手もチャートの壁.狭い谷間に道が付いていた.

 

「弁天滝」.2段になっていて上部が「肩ヶ滝」下部が「弁天滝」だそうだ.

 

「肩ヶ滝」の上部は手前の岩がオーバーハングしていて全体がよく伺えない.

 

袂のお堂が弁天さんなのかくりぬかれた岩盤に鎮座していた.背後のチャート

 

の壁が一直線なので,お堂から対岸を見ると,坑口のようなものがあった.

 

 お堂の奥も続きがあるようで炉材珪石を掘った鉱山跡なのかもしれない.

 

 

 滝の右手を巻くように登山道が付いている.チャートの壁に直接つけたような

 

道でトラロープが張り巡らされている.

 

 チャートの壁を攀じるようにして岩壁を越したら分岐になり,長滝への道標が

 

出た.

 

 やや急な斜面を下ると目の前に滝が現れた.

 

「長滝」.落差は40mくらいだろうか.落下口まで見えるすっきりとした滝.

 

 

 

 蒸し暑さが増してきて少し休憩をとって,次に向かう.

 

 木の根に躓きそうな斜面を登って分岐まで戻り次の滝に向かう.

 

 

 出た.鎖場.

 

 あるとは聞いていたが本当にあった.

鎖場.高さは10mくらいだろうか.

 

 諸所にあるチャートの大岩を横切るようにして径を進んで行く.淵のような

 

感じのするチャートの壁に挟まれた先に次の滝があった.壁を回り込むと

 

滝が見えた.

 

「シャレ滝」.由来はよくわからない.浸食がすすむとこの大岩は半分に割れて

しまうのだろうか.現場はやや暗いが趣のある滝.

 

 滝の左岸から巻道が付いている.しばらく巻いて短い鎖場を越えていくと

 

「大滝」への道標が出た.山腹の狭い径から川床に降りて沢沿いに上っていくと

 

「大滝」についた.

 

 

「大滝」.こちらは落差30mくらいだろうか.随分上にもう一段ありそうだが,

遠くてよく見えない.

 

 次の滝へは右岸から道が付いている.右岸をチャートの壁に沿って少し

 

登ると終点の道標があり,それと同じところに周回コースの道標もあった.

 

 峠山まで足を延ばそうと思っていたので,周回コースに入る.

 

 すぐ横にあるチャートの壁を攀じり,一度下った先に滝が見えた.

 

「一の滝」と「二の滝」.上部が一の滝と思われる.左岸に立派なチャートの壁

がそびえていた.

 

2に続く.

 

 

 


盆登り —峠山と筱見四十八滝2—

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1のつづきです.

 

 

 筱見四十八滝の滝巡りは「一の滝」と「二の滝」で終わりだそうで,

 

ここから周回コースを取った.

 

 「一の滝・二の滝」からコース上に戻り,道標に導かれるまま尾根に

 

向かう.

 

 山道はすぐに壁に当たった.

また鎖場.結構長そう.写真で見えている上部の部分は実際にはまだ中間あたりで上部はさらに高度感のある岩場になっていました.

 

 足場になる窪みは結構少なく,カメラを仕舞い慎重に登って行った.苔むした

 

部分が多く,窪みも少ない.中間くらいまで来ると展望が開けるが,カメラを出し

 

ている余裕もなく,一気に登り切った.

 

鎖場上部.延長50mくらいはあっただろうか.頂上までは気が抜けなかった.

 

 小休止して,先に赴く.まだ膝は笑っていない.

 

 いったん下り,再び沢沿いに登っていく.いままでとは全く異なる平坦な道.

 

翠が美しい平坦な道.

 

 左手に石垣があり,炭焼窯跡のようだ.だらだらした道を登っていくと,「近道」

 

と平坦な「遠回り」の道との分岐になった.少し足を延ばそうと思っていたので

 

平坦な道を取った.

 

 分岐から間もなく稜線で,こちらにも道標があった.径は610m峰を北から巻い

 

ているようで,その先の鞍部に下山コースとの分岐になった.

 

 ここから峠山をピストンする.広葉樹の混じった植林内を尾根伝いに進む.

 

 彩の乏しい尾根で花を探すが全く無かった.それでも腐葉土に生えるキノコ

 

は見つけた.

 

色からして毒がありそう.高さは10㎝くらい.

 

もう一つがこれ.奇妙な形をしている.幼菌か?

 

 道端に生えているキノコを楽しんで登り詰めると山頂だった.

 

峠山山頂.標高630m.植林内で展望はまるでダメ.おまけにガスっていた.

 

三角点.

 

 展望が得られず長居する気もなく,下山口の鞍部まで下った.このあたりから

 

膝が笑ってくる.

 

 

鞍部の分岐点.右手の下り道を採った.

 

 

 

 もともと林道のようで,足元は比較的楽.つづら折れの道で,だらだら下って

 

いく以外には見るようなものはなく,あまり面白くない道だった.大水でもなった

 

ら沢になるらしく,褐色の粘土が出ていて,雨上がりなどはズルズル滑る.

 

  道幅が広くなってくると谷沿いの道になり,一気に高度を落とす.目前が

 

明るくなりやがて駐車地点についた.

 

 来た時は自分ところの車一台だけだったのに,7台に増えていた.

 

 

 

 

 かえりに本明谷のマンガン山に寄ってみた.付加体の鉱床は久しぶりで

 

堰堤の先のズリで真っ黒にさびた転石を探す.

 

 巡検用に使っている小さなハンマーしかもっていなかったので,端だけ

 

欠かして確認する.

 

 沢沿いでこの鉱山で見たことがあまりない,鉄さびの少し吹いた石があった.

 

端だけ欠かすと黒鉛盤のようで,割れ目を石英が充填し,何か黄色い脈が

 

走っている.

 

 下流の方が少し明るいので持っていってみると,それは間違いなく,

 

カーフォル石(Carphorite)だった.簡単な組成のマンガン鉱物でどこでも出そうな

 

鉱物だが,どういうわけかこの鉱床でしか本邦では見つかっていない.

 

 石英脈に伴っているものは分厚く,層理に関係なくチャートを切っているもの

 

は脈が細い傾向があった.また,石英脈に白い粉のようなものが付いていて,

 

ルーペで確認するとどうもセリサイトのようで,細かい黄鉄鉱を伴っている.

 

 訪問回数が多いのにカーフォル石だけはどうしても見つからなかった.

 

 

 気をよくして帰路に就いた.

 

 

今回のルートマップです.

ペイントで手書きしているので縮尺は無視しています.

参考程度に.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穴探しも ジャジャ降りで敗退

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 今週のはじめ

 

 北摂近辺で穴探し

 

 してきました.

 

 

  古い間歩なので半分以上

 

 産業遺跡巡りのように

 

 なってきました.

 

 

  今回は県境付近にある

 

 間歩を見に行きました.

 

 

 谷の入口にたいていは

 

カラミや茶碗や古い空き缶など

 

が見られるはずなのですが

 

ほとんど無く,ちょっと不安になって

 

沢を登っていくと

 

奥に3段の大きいマウンドが見えてきて

 

カラミの大きなものも

 

見られるようになって,ほっとしました.

 

 

  更に登っていくと,水平軌道の跡が

 

ありそれを詰めたところが石垣になって

 

いて回り込むと,入り口がコンクリで補強

 

された通洞坑?のような坑口がありました.

 

 

 これの前の沢には鉱床母岩ばかりが目立ち

 

鉱石やカラミのようなものは見当たりませんでした.

 

 

 下流の水平軌道まで戻って沢の石を見ると

 

カラミに混じって,鉱石鉱物が少量見られました.

 

 

 鉱石鉱物は黄鉄鉱・黄銅鉱・閃亜鉛鉱・

 

硫砒鉄鉱・磁硫鉄鉱・赤銅鉱・磁鉄鉱などで,

 

脈石に,石英・緑簾石・緑泥石・束沸石・濁沸石

 

などでした.

 

  もう少し広範囲に調べてみようと,奥へ行く途中

 

で雷鳴してきて,どす黒い雲に覆われてきましたので

 

今回は退散しました.

 

坑口の一つ.コンクリで補強された坑口はこれより少し上に位置する.

 

 

 

 

 

 

 本日HP用通販の商品を

 

3点更新しました.

 

 

 

 京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら

瀞川山にて

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先日,所用で但馬方面に

 

 行った際に,余った時間で

 

 近くにあった瀞川山に

 

 行ってきました.

 

 

 

蘇武岳から見た瀞川山.右の奥にチョコンと頭だけ出ているのは陣鉢山.

 

 

 麓の県道から別れた林道を道なりに登っていくと,峰を大きく巻くところに

 

展望台があり,そこを過ぎると登りが緩やかになりました.

 

 一度鞍部に下り,登りなおしたところに道標があり,ここからピストンしました.

 

 道標からすぐ横に簡易のトイレがあり,その少し先にもあった.

 

ササヤブ混じりの植林内をだらだら登っていく.

 

途中に,クマザサの花を見つけました.カラスムギに似た花で,

 

植物体自体は枯れかけていました.

 

 

陽の少ない植林内を登っていくと,ようやく前方が明るくなり,

 

尾根に出ました.

 

 出たすぐ左側に展望の利く大岩があったので登ってみました.

 

 足元に気を付けて一枚.

 

大岩より.

 

 

 大岩の先は気持ちのいい尾根歩きになりました.

 

 

三角点がちょこっと見えている.

 

 

 

と云ってもすぐ山頂でした.

 

瀞川山山頂(1039m).東側の展望が開ける.

 

きれいな頭をしていました.

 

西に八鹿の妙見山を見る.

 

氷ノ山方面を見る.手前のスキー場の緑地が見れるのは鉢伏山.

 

 炎天下の中,距離は短いとは云え一登足で駆け上がったので,汗が乾く前に

 

退散した.

 

 下りはたったのこれだけ,と思うくらいのちょっとした登りだったようだ.

 

 

 

 

 

 

 本日,HP通販用商品を

 

 4点 更新しました.

 

 

 

 

 

 京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら

鉱物の顕微鏡写真3 ―霞石―

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霞石(Nepheline)  (Na,K)[AlSiO4]   六方晶系

産地:Emmelberg,Udersdorf,Daun, Eifei, Rhinekand Palatinate, Germany.

色彩:無色・白色・灰色・灰色・淡褐色,亜ガラス光沢ないし油脂光沢.

モース硬度:5-6,劈開:無し.

 

 本邦ではかなり産出の少ない造岩鉱物で,日本海側の一部にしか知られて

 

いませんが,海外では広く産する鉱物です.玄武岩質岩の空隙に結晶として

 

入っているもので,肉眼的にはよくわかりませんが,顕微鏡下ではいろいろな

 

鉱物を伴っています.

(以下顕微鏡写真)

 

 

 

霞石の結晶です.燐灰石ににた六角柱状結晶をなしています.

 

霞石の近くに存在感のある黄橙色の結晶がありました.

 

いくつかのWeb上のサイトで調べるとメリライト(Melilite)の結晶だそうです.

 

 

一方,本邦のものも掲載します.

 

島根県浜田市長浜町の山中で産したものです.随分前にどこかのショーで

 

購入したものです.やや緻密な色の淡いアルカリ玄武岩中の白色の沸石から

 

なるレンズや孔に微細な粒状ないし柱状をなしています.

 

 そのほか,布賀の高温スカルンにも産したようですが,肉眼的なものでは

 

無いようです.

 

 

 

 

 

 

本日 HP通販用商品を

 

4点 更新しました.

 

 

 

 

 

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猿尾滝 ほか

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 先日,穴探しに行ってきました.

 

 途中で夕立に遭い,変更して滝を見てきました.

 

 

 

 国道9号線を関宮方面に南下していると

 

 滝の道標がでましたので,寄ってみました.

 

 

 

 

 

 

遊歩道を奥へ.遊歩道といっても奥行100mほどで,入り口から

 

下の滝は見えていました.

 

夕立の後でしたので,水量があるかと思ったらそうではありません

 

でした.

 

 

 

 

 

国道9号線より,僅かに支流に入ったところにあり,駐車場・トイレが完備されて

 

いて容易に辿りつけました.

 

 

 

 

 穴探しは,半分以上工業団地の造成で消えた鉱山で,戦時中に自山で

 

青化製錬をしていた鉱山の探索をしました.ホッパーや製錬所跡,通洞坑は

 

北側の農協付近にあり,探索は別の鉱床の方になりました.

 

 比較的最近にできたパイパス道の横から車止めのあるところに駐車し,

 

北上.イノシシの罠のあるところから山に入りました.

 

 植林帯に微かな鉱山道(軽トラックが入る程度の幅)が奥へ延びていました.

 

 古い堰堤の跡を越えると奥に石垣が見えてきて,谷の二股の鼻にズリが

 

ありました.

 

 

鉱山の石垣.中央よりやや右手の凹んだ径が鉱山道跡.

 

  石垣が2段あり,これの上に崩土で塞がった坑口がありました.

 

2段の石垣の上.奥に坑口が見える.

 

坑口.

 

ズリ.

 

  坑口からズリまでは水平軌道があったようで,軌道の路肩が石垣で

 

しっかりしてありました.

 

  坑口の前はバラスサイズになった石英脈がバラバラ落ちていて,

 

そのほかの石は拳サイズより大きく,鉱石質ではありませんでした.

 

  坑口の前で選鉱しクラッシャーにかけていたようで,1段目の石垣の上に

 

多少見られました.

 

  黄鉄鉱・赤鉄鉱・褐鉄鉱・二酸化マンガンの鉱物・方解石・菱鉄鉱・

 

緑泥石・モルデン沸石などを確認しました.

 

 

 

本日 HP通販用商品を

 

1点 更新しました.

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真4 ―ウッドハウス石・スヴァンベルグ石―

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週末にかけて HP通販用商品を

 

5点ほど更新しました.

 

 

 

鉱物の顕微鏡写真4 ―ウッドハウス石・スヴァンベルグ石―

 

Woodhousite  ウッドハウス石

組成:CaAl3[(OH)6|SO4|PO4]   三方晶系(クリーム色の部分.)

Svanbergite  スヴァンベルグ石

組成:SrAl3[(OH)6|SO4|PO4]  三方晶系(赤褐色粒状の部分.)

産地:Champion mine, 2km W of Mt Barcroft, White Mts.,

        north of Laws, Mono, Co., California, USA.

 

  ともにビューダン石(Beudantite)グループの鉱物で,後者は前者のCa(カルシウム)をSr(ストロンチウム)に置換しただけの鉱物.ともに純粋な組成のものには色が無いはずだが,後者のほうが後からの生成で,生成時に色の基となるもの(たとえば鉄分)が入ることによって色づいている.

 現地は筆者は行ったことはありませんが,とんでもない山の上のようで,現地の地図で13040フィート(メートル法では,約3974m)あるBarcroft山の西尾根付近にあり,有に3500mは越えていそうだ.

 標本を見る限り,母岩は石英(無色―白色ガラス光沢)で細かいトパズ(Topaz)を伴っている.その上に,光沢がやや脂ぎったガラス光沢を呈するやや粗いウッドハウス石が乗っかっている.石英以外はアルミニウムが共通成分で,当地ではほかに紅柱石(Andalusite)・燐礬土石(Augelite)・鉄天藍石(Scorzalite)などが知られている.

 本邦でも群馬県奥万座や山口県日の丸奈古鉱山で,顕微鏡的なものは産していますが,非肉眼的のようであまり標本は出回っていないようです.

 

(以下,顕微鏡写真)

ウッドハウス石 Woodhousite. 写真中央の色の濃い部分が結晶.光沢はややトパズに似ているが,これよりやや脂ぎった感がある.ウッドハウス石は当地がType Localityで,名前はコレクターの名前を冠した.

モース硬度:4.5 比重:3.01 劈開:一方向に完全.色は本来無色のため,白色か淡橙色・灰色など.

 

スヴァンベルグ石 Svanbergite. 赤色~暗赤色・赤褐色のガラス光沢を呈する.ウッドハウス石の結晶の隙間にたくさんついている.

 モース硬度:5 比重:3.22 劈開:一方向に完全.色は本来無色のため,淡桃色・淡赤色・黄色・赤褐色など.

 

 

 

 

 

 

 

 

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丹後から但馬にて

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先日,丹後半島を横断して,奥但馬方面に

 

行ってきました.

 

 府道を西進していると,断層の案内標識が

 

でたので寄ってみました.

 

郷村断層.

 

天然記念物の碑.

 

以下,現地案内板.

 

 

 

以前に京都の地学図鑑に掲載されていた現場で,

 

目視で確認できる断層として非常に分かりやすい現場だった.

 

 

 そのあとに三原峠で,球顆流紋岩の露頭によって,但馬に

 

抜けました.

 

 但馬北部の海岸近くの金山跡を幾つかまわりました.

 

坑口.テルル鉱物で有名になった竹野鉱山の北側付近にある.沢沿いに

 

いくつか坑口があり,石英脈が多量に散らばっていた.

 

 珪酸鉱を採掘していたのか,鉱石がほとんど見当たらなかった.

 

石英脈に捕獲された頁岩中に細かい黄鉄鉱があっただけで,

 

ほかに細長い間隙に長さ最大8mmの水晶のガマが幾つも

 

ありました.

 

 坑口は陥没したような跡を含めて,5箇所確認した.

 

 

 このあと更に西進して,香住漁港にほどちかい金山の跡

 

も見てきました.

 

 真新しい堰堤の上を登っていくと,はじめに出合う谷に,

 

旧坑がありました.

 

突いた跡のように見えますが,入って右にカーブしています.

 

 谷の正面に大切坑と思われる陥没した坑口があり,少量の石英脈が

 

散らばっていました.こちらは鉱石もなく,マウンドだけが残っていました.

 

 鉱山入口の北の谷のズリが林道に使われているようで,黄鉄鉱を噛んだ

 

流紋岩が見られました.北の谷にも掘り下った跡があり,鉱石らしいものは

 

ありませんでした.

 

 

 今回は出るのが遅かったので,これで帰りました.

 

 

 

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お盆休みのお知らせ

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2017年度のお盆休みのお知らせ

 

 今年はカレンダーの配置がうまくいっていて,

 

 通常通りの定休日となりました.

 

 

 

 

 

 それから 本日HP通販用商品を

 

2点更新しました.

 

 

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盆登り —峠山と筱見四十八滝1―

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丁度お盆の時期に定休日でしたので

 

普段は通り過ぎることの多かった,筱見四十八滝に行ってきました.

 

滝巡りだけでは面白くないので,稜線上にある峠山もピストンして

 

きました.

 

 

 

駐車地点.

 

 普通車8台くらいは駐車できる広場から,案内板に誘導されて,北の谷

 

に入った.

 

 しばらく前に多紀連山にガスがかかっていましたので,表面は濡れて

 

いました.

 

 少し進むと水音がしてきてはじめの滝,「手洗滝」につきました.

 

手洗滝.落差は目測で4m内外.登山道の脇に架かり本当に手が洗えるくらい

近い.

 

 雨が落ちてきそうなので,先に進む.道は滝の左手を巻いていて,道と云う

 

より沢のようになっていて水が溜っている.手洗滝を巻いて行くと奥に次の滝

 

が見えた.

 

右手も左手もチャートの壁.狭い谷間に道が付いていた.

 

「弁天滝」.2段になっていて上部が「肩ヶ滝」下部が「弁天滝」だそうだ.

 

「肩ヶ滝」の上部は手前の岩がオーバーハングしていて全体がよく伺えない.

 

袂のお堂が弁天さんなのかくりぬかれた岩盤に鎮座していた.背後のチャート

 

の壁が一直線なので,お堂から対岸を見ると,坑口のようなものがあった.

 

 お堂の奥も続きがあるようで炉材珪石を掘った鉱山跡なのかもしれない.

 

 

 滝の右手を巻くように登山道が付いている.チャートの壁に直接つけたような

 

道でトラロープが張り巡らされている.

 

 チャートの壁を攀じるようにして岩壁を越したら分岐になり,長滝への道標が

 

出た.

 

 やや急な斜面を下ると目の前に滝が現れた.

 

「長滝」.落差は40mくらいだろうか.落下口まで見えるすっきりとした滝.

 

 

 

 蒸し暑さが増してきて少し休憩をとって,次に向かう.

 

 木の根に躓きそうな斜面を登って分岐まで戻り次の滝に向かう.

 

 

 出た.鎖場.

 

 あるとは聞いていたが本当にあった.

鎖場.高さは10mくらいだろうか.

 

 諸所にあるチャートの大岩を横切るようにして径を進んで行く.淵のような

 

感じのするチャートの壁に挟まれた先に次の滝があった.壁を回り込むと

 

滝が見えた.

 

「シャレ滝」.由来はよくわからない.浸食がすすむとこの大岩は半分に割れて

しまうのだろうか.現場はやや暗いが趣のある滝.

 

 滝の左岸から巻道が付いている.しばらく巻いて短い鎖場を越えていくと

 

「大滝」への道標が出た.山腹の狭い径から川床に降りて沢沿いに上っていくと

 

「大滝」についた.

 

 

「大滝」.こちらは落差30mくらいだろうか.随分上にもう一段ありそうだが,

遠くてよく見えない.

 

 次の滝へは右岸から道が付いている.右岸をチャートの壁に沿って少し

 

登ると終点の道標があり,それと同じところに周回コースの道標もあった.

 

 峠山まで足を延ばそうと思っていたので,周回コースに入る.

 

 すぐ横にあるチャートの壁を攀じり,一度下った先に滝が見えた.

 

「一の滝」と「二の滝」.上部が一の滝と思われる.左岸に立派なチャートの壁

がそびえていた.

 

2に続く.

 

 

 

盆登り —峠山と筱見四十八滝2—

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1のつづきです.

 

 

 筱見四十八滝の滝巡りは「一の滝」と「二の滝」で終わりだそうで,

 

ここから周回コースを取った.

 

 「一の滝・二の滝」からコース上に戻り,道標に導かれるまま尾根に

 

向かう.

 

 山道はすぐに壁に当たった.

また鎖場.結構長そう.写真で見えている上部の部分は実際にはまだ中間あたりで上部はさらに高度感のある岩場になっていました.

 

 足場になる窪みは結構少なく,カメラを仕舞い慎重に登って行った.苔むした

 

部分が多く,窪みも少ない.中間くらいまで来ると展望が開けるが,カメラを出し

 

ている余裕もなく,一気に登り切った.

 

鎖場上部.延長50mくらいはあっただろうか.頂上までは気が抜けなかった.

 

 小休止して,先に赴く.まだ膝は笑っていない.

 

 いったん下り,再び沢沿いに登っていく.いままでとは全く異なる平坦な道.

 

翠が美しい平坦な道.

 

 左手に石垣があり,炭焼窯跡のようだ.だらだらした道を登っていくと,「近道」

 

と平坦な「遠回り」の道との分岐になった.少し足を延ばそうと思っていたので

 

平坦な道を取った.

 

 分岐から間もなく稜線で,こちらにも道標があった.径は610m峰を北から巻い

 

ているようで,その先の鞍部に下山コースとの分岐になった.

 

 ここから峠山をピストンする.広葉樹の混じった植林内を尾根伝いに進む.

 

 彩の乏しい尾根で花を探すが全く無かった.それでも腐葉土に生えるキノコ

 

は見つけた.

 

色からして毒がありそう.高さは10㎝くらい.

 

もう一つがこれ.奇妙な形をしている.幼菌か?

 

 道端に生えているキノコを楽しんで登り詰めると山頂だった.

 

峠山山頂.標高630m.植林内で展望はまるでダメ.おまけにガスっていた.

 

三角点.

 

 展望が得られず長居する気もなく,下山口の鞍部まで下った.このあたりから

 

膝が笑ってくる.

 

 

鞍部の分岐点.右手の下り道を採った.

 

 

 

 もともと林道のようで,足元は比較的楽.つづら折れの道で,だらだら下って

 

いく以外には見るようなものはなく,あまり面白くない道だった.大水でもなった

 

ら沢になるらしく,褐色の粘土が出ていて,雨上がりなどはズルズル滑る.

 

  道幅が広くなってくると谷沿いの道になり,一気に高度を落とす.目前が

 

明るくなりやがて駐車地点についた.

 

 来た時は自分ところの車一台だけだったのに,7台に増えていた.

 

 

 

 

 かえりに本明谷のマンガン山に寄ってみた.付加体の鉱床は久しぶりで

 

堰堤の先のズリで真っ黒にさびた転石を探す.

 

 巡検用に使っている小さなハンマーしかもっていなかったので,端だけ

 

欠かして確認する.

 

 沢沿いでこの鉱山で見たことがあまりない,鉄さびの少し吹いた石があった.

 

端だけ欠かすと黒鉛盤のようで,割れ目を石英が充填し,何か黄色い脈が

 

走っている.

 

 下流の方が少し明るいので持っていってみると,それは間違いなく,

 

カーフォル石(Carphorite)だった.簡単な組成のマンガン鉱物でどこでも出そうな

 

鉱物だが,どういうわけかこの鉱床でしか本邦では見つかっていない.

 

 石英脈に伴っているものは分厚く,層理に関係なくチャートを切っているもの

 

は脈が細い傾向があった.また,石英脈に白い粉のようなものが付いていて,

 

ルーペで確認するとどうもセリサイトのようで,細かい黄鉄鉱を伴っている.

 

 訪問回数が多いのにカーフォル石だけはどうしても見つからなかった.

 

 

 気をよくして帰路に就いた.

 

 

今回のルートマップです.

ペイントで手書きしているので縮尺は無視しています.

参考程度に.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金鑵城にて

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 先日,小野市内を通った時に,

 

 ちょっと寄り道して金鑵城に行ってきました.

 

 管理の行き届いた公園内にあり,

 

 発掘に基づいて復元してありました.

 

 

金鑵城のある城山遠景.加古川線河合西駅付近より.中央やや右の鉄塔の左肩あたりになる.

 

 陸上自衛隊の青野ヶ原演習場の南端付近の台地にあり,河合西駅の横あた

 

りから台地に登る車道があって,これを道なりに登っていくと,公園の道標がで

 

て間もなく城跡でした.(以下現地案内板)

 

 

 

 幅の広い堀切に掛かる橋を渡り,主郭に出た.正面の先は展望台になってい

 

た.

 

主郭へ

 

堀切.

展望台より東方を望む.

 

 峰伝いに櫓台まで行けるみたいなので,こちらもついでに行ってみた.

 

櫓台.

 

 台地から張り出した尾根の先にあるので,標高90m台の山にしては,展望

 

が良かった.

 

 

  このあと市川に出て北上.穴探しに.

 

 ダムの奥のいくつかの旧坑の内1つを見てきましたが,

 

 やはりでかいヤマビルがいて,早々に退散しました.

 

 

 

 

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鉱物の顕微鏡写真5 ―トリフィル石―

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 本日 HP通販用商品を

 

 2点更新しました.

 

 

 

 鉱物の顕微鏡写真5 ―トリフィル石―

 

 トリフィル石 Triphyllite  LiFe[PO4]  斜方晶系.

 産地:Hagendorf, Bayern, Germany.

 

  燐酸塩ペグマタイトの初成鉱物のひとつで,この鉱物から分解していろいろな

 

鉱物に変質するとのこと.写真は燐酸塩ペグマタイトで有名なドイツの

 

Hagendorf産のもの.灰緑色部がトリフィル石で,茶褐色部もマンガンの含有量

 

の多いトリフィル石とのこと.左端の反射している部分は白雲母で少量の石英

 

を伴っている.

顕微鏡で拡大したところ.黒色のツウィーゼライトを伴っています.

 

 やや脂ぎった光沢で,色は青灰色・灰緑色・褐色など.劈開が顕著で長石に

 

似た割れ方をする.

 

 

 一方,本邦産を下にあげておく.

 

 

 茨城県かすみがうら市雪入のトリフィル石.褐色のアルオード石を伴うと

 

 以前に指摘されたがよくわからない.黒色微粒の藍鉄鉱を伴っていて,

 

写真ではあまりすっきりとした色で写っていませんが,アップルグリーンを呈し

 

ています.

 

 

上の写真の更に拡大写真.黄白色部がトリフィル石.

 

 

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秋の気配を感じて —長義山―

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 岡山県側から峰越林道を経て

 

 長義山(ナギサンと読むらしい)に登ってきました.

 

 時間があまりとれず,ピストンしただけでしたが,

 

 近づく秋が感じられました.

 

 

 

ここから登る.

 

 林道になっていて30mほどで終点になる.

 

 そこからススキの斜面につづら折れの踏み跡をたどると尾根になった.

 

 

 

 

この先が鞍部で,鞍部からススキの原と植林の境界を登る.

 

 

 

 

 鞍部からは僅かな距離だが急登で,運動不足が祟って,足が重い.

 

 ススキの原を過ぎると植林内の中の登りとなり,わずかな登りで

 

 山頂に着いた.

 

 

長義山(ナギサン)1106m.静かな植林内で展望はない.

 

 一気に登ったので,今度はゆっくり下った.

 

 ススキの原まで下って,半分以上ヤブ化した踏み跡を

 

ぶらぶら下った.

 

 

登山口付近から山頂を見る.

 

 

 

この後,大通峠から若桜を経ていくつかの

 

穴を回りました.

 

 

 

 

 

秋の気配を感じて 2

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 長義山から下りたあと

 

 少し界隈を廻りました.

 

 近くに天児屋鉄山があり,少し寄ってみましたが

 

 きれいに保存されていていつもの鉱山らしさが

 

 なかったので,ここは少し車窓から眺めたあと

 

 次に向かいました.

 

 三室の奥を走行していると,ナビに滝の表示が

 

 出ましたので寄ってみました.

 

入口.手前に大きな駐車場あり.

 

参道のような道を行くと2条の滝が見えてきた.

 

 

三室の滝(と参道入り口にはあった)

 

 この付近は目のそろった花崗岩からなり,比較的風化しやすいためか,

 

流路はやや凹んで見えた.

 

 

 ここから奥へ進み大通峠を越え,若桜町を経て大屋方面の穴探しに

 

向かいました.

 

 

今回のルートマップです.いつも通り縮尺は無視しています.参考程度に.

 

 

 

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いくつかの研磨した石 55

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ようやく蒸し暑い季節が終わりに近づいて

 

きました.今年は初夏から乾燥した日が

 

続いて,探索に出ることができました.

 

 最近は研磨石はやっているのですが,更新に億劫になり

 

ずっとほかのものを更新していました.

 

 ぼちぼち復活していきたい.

 

 

 

いくつかの研磨した石 55

左右74mm.

 兵庫県豊岡市長谷 神美鉱山の金銀鉱.市街地より東に少し行った所に位置する鉱脈鉱床で,工業団地の南側に数条の鉱脈がありました.戦前から戦中の鉱山で,山元で青化製錬をしていたようです.付近の丘陵地帯が工業団地に整備された際に幾つかの遺構は消滅したようで,探すのが少々大変でした.

 弁天神社の南方のトンネル付近から東の山にあり.いくつかのサンプルを採取し,そのうちの一つを研磨してみました.基本的に石英脈なのでかなり硬いことを覚悟していましたが,母岩に方解石と赤鉄鉱を含んでいましたので,案外楽に削れてくれました.

 磨っているうちにほかの金山の鉱石のような雰囲気が出てきて赤鉄鉱の層が銀黒のように見えてきました.赤鉄鉱は暗赤色土状で,何か源鉱物を交代したような感じで,黄鉄鉱などはこの脈からは見られませんでした.

 石英脈に円礫状の凝灰岩質岩が挟まっていてこれに細かい黄鉄鉱を含んでいました.磨って顕微鏡で観察してを繰り返しているうちに,かなり小さな自然金が入っている部分を見つけました.

 拡大して,研磨傷が入っているのを確認して,平滑にする前にこれ以上磨るのはやめました.金の付いている部分にテープで覆い,周辺を中砥ぎしました.

 

 双眼顕微鏡で最大まで拡大して,更にカメラのズームを使用してようやくこの写真を撮影したため,多少のピントはボケています.黄色部が金で黒色部は赤鉄鉱です.

 

 当地で確認した鉱物は,自然金・黄鉄鉱・方鉛鉱・石英・赤鉄鉱・褐鉄鉱・二酸化マンガン鉱・方解石・緑泥石・氷長石など.

 ほかにホタル石があったそうですが,当方は確認していません.

 

 

 

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9月後半の営業日のお知らせ

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今週末から来週のはじめに

 

なんか台風が来そうですが

 

9月後半にかたまって

 

連休があるため,営業日をお知らせします.

 

赤丸が店が休みの日です.

 

18日の敬老の日は営業しています.

 

 

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3点更新しました.

 

 

滝めぐり  ―金引の滝―

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 台風通過直後に滝巡りに行ってきました.

 

 いつも水量の無いときに行って,貧相な滝の写真しか

 

 とれていないので,水の多いときを選びました.

 

 

 台風で縦貫道が舞鶴大江ICから宮津ICまでが災害で通行止と

 

なっていましたので,大江ICから由良川経由で宮津市内に入りました.

 

  町中泥だらけで道中が少し心配でしたが,滝の付近は特にそういう

 

ものはありませんでした.

 

 

入口.

 

現地説明書き.

 

 

遊歩道がつけられていて,こういう岩の陰を登っていく.

 

脇にこんな滝が.

 

 岩を回り込んだ先にもう一つ神社の横に滝が.

 

 

この滝の上が金引の滝だった.

 

奥にみえている.

 

金引の滝(京都府宮津市滝馬)

 

 入り口に駐車場があって遊歩道も危険は無くあっさり辿りつけた.

 

 2に続く.

 

 

 

 

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滝めぐり2 ―白糸の滝―

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前回の続きです.

 

 

 金引の滝を辞して,国道を北上し,途中に大呂や布袋野の金山跡を探索し,

 

豊岡市内にに抜けました.

 

 今回は神美鉱山には用が無かったので素通りし,出石町方面に車を走らせて

 

いると「←白糸の滝」の看板が出た.

 

 滝めぐりのついでで,寄ってみました.

 

袴狭(ハカザとよむらしい)の在所を抜けると,林道に入り,川沿いに登っていく.

 

前方の視野が明るくなると駐車場?で県の案内板が横に建っていました.

 

 

案内板の横から遊歩道がついていましたので,ここから谷にはいりました.

 

よく整備された歩きやすい植林内の遊歩道を進む.

 

遊歩道を歩いていると初めの滝に出会う.「一の滝」

 

一の滝の上の岩場からは水平な道にかわった.

 

やがて「二の滝」に着く.

 

 

「二の滝」

 

 二の滝の上から右手に回り込むように道がついていて,川床からのある程度

 

の高さになったところに「三の滝」の標識があった.

 

 

「三の滝」,奥に見える滝には名前がついていないらしく,これより上は

 

白糸の滝しかないようだった.

 

 川床よりやや高い場所につけられた遊歩道を進み,川床と遊歩道が同じ

 

高さになるくらいの先に目的の白糸の滝が見えてきた.

 

「白糸の滝」.入り口の案内板に由来等があったかもしれないが,

 

何かいわれがあるかはよくわからない.二段直瀑で,一段目の滝を見るため

 

の階段が左岸側につけられていたので,登ってみた.

 

 クマザサが繁茂して滝がよく見えないため,足元に注意して,滝の前の露岩

 

に出た.

上の滝.

 

 岩盤はやや目の粗い黒雲母花崗岩で,一部の露岩にアプライト岩脈が

 

通っていた.

下の滝の落下口付近の露頭を切るアプライト岩脈.

 

上の写真の延長と思われる少し下方にある露頭.こちらの方がはっきりと

 

分かりやすい.

 

  ぼーっと眺めて少し休憩してから経路を戻った.

 

 

以下は,ルートマップです.いつも通りペイント使用でフリーハンドで作成したため縮尺等を無視しています.参考程度に.

 

 

 

 

 

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 5点  更新しました.

 

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いくつかの研磨した石 56

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Pyroxferroite パイロクス鉄石.京都府京丹後市磯砂鉱山 産.

 先日,滝巡りに行きついでに寄った際に,500円玉サイズの小石を一つ道端で拾いました.グーグルのストリートビューで当地付近を検索すると2015年ごろに道路の拡張工事をやっていたみたいで,その後はどうなったのかを少し見に行きました.坑口の前の目障りなフェンスは無く.ズリがあったところまで切ってありました.台風通過直後ともあって街中はあわただしく人出がありましたが,こちらはそうでもなく,道路沿いはきれいに片づけてありました.

 何か落ちていないかぶらぶら歩いていると,泥の中に二酸化マンガンで覆われた汚い小石を3つほど見つけ,その中で一番重たい小石を一つだけ拾いました.後は一通りカメラに収めて後にしました.

  帰ってから端を欠かすと内部はきれいなピンク色でした.

 

 

 着色したカリ長石のこともあるので,一面だけ研磨してみました.磨っている途中で,欠かした部分の反対側の面も震動で割れてしまいました.

 

 

 反対側の割面.中央の白い部分がボヤーっとしていたため,菱マンガン鉱の可能性があり,希塩酸で反応を見ると,発泡しました.

 何か炭酸塩のようで,表面が二酸化マンガンで覆われているところから何かマンガンの鉱物ということだけは判りました.

 当方の所持しているパイロクス鉄石とは色彩がかなり異なるので,知人に確認するとパイロクス鉄石系の鉱物とのこと.黄色い部分などはそうらしい.

 気を良くして,更に砥石で磨いていった.これ以上きれいにならないくらいまで磨ったが,やはり表面が乾くと表面がザラついてくる.オイルのようなものを染みこませるか,悩んだが余り人工的に手を加えたくないので,手近にあるものでダメ元で磨ってみました.

 机の横に山積みしてある石から,4年ほど前にベビーサンダーで切断した下払鉱山の含マンガンチャートがあり,表面が鏡面近く研磨できていましたので,ためしにこれで磨ってみました.

 硬すぎる石で磨くのは逆行していそうですが,これが案外うまくいって,鏡面磨きに近いくらいに研磨できました.その拡大したものが下の写真です.

 

 一面研磨面の顕微鏡写真.普段の顕微鏡写真なら撮りやすくするために,水滴を垂らして撮影するのですが,今回の写真は風乾後に撮影しました.ガラス光沢が強く出ていい感じの石になりました.

 

 

 

 

お知らせ

 

 先日,仕入れに行き,いくつか新しい商品を入れました.

 

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