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作州のマンガン山 ほか

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 作州のマンガン山に行ってきました.

 

 以前に行ったときに周辺をあまり探せていません

 

 でしたので,写真撮影を兼ねて行ってきました.

 

 

 男滝に行く道沿いの従来知られている穴.

 

 

 従来知られている穴の前に少しズリが残っていましたが,

 

水害の所為か硫化の噛んだ汚い緑色岩ばかりでした.

 

 

 ズリの真ん中にあったでっかいジャケツイバラの木は,

 

上流にあるダムの堰堤工事の関係か,切り倒されて周りが

 

綺麗になっていました.

 

 

 坑口の北側に猪の仕掛けがあり,これの上が平坦になって

 

いましたので坑口があると思い登ってみましたが,

 

何もありませんでした.

 

 

  逆に南側へ車道を進むと尾根の鼻の少し広い車道の脇

 

に何か鉱山関係の施設があったようなコンクリの土台が

 

残っていました.

 

 

  少し先に東側に他所から持ってきたと思われる石が

 

脇に積んであり,この中に一つだけマンガン鉱石が混じって

 

いました.この付近にもきっと続きがあると思い,先に見えて

 

いる橋まで行ってみました.

 

 

 橋の東詰に古そうな石垣が残っていて近い!と思い,橋の

 

周辺を探していると大きな坑口を見つけました.

 

橋のたもとの坑口.川に向かって水が流れ出している.

 

 

 坑口の横にかなり大きなズリがあり,こちらが本山のようでした.

 

坑口の真上がガレていて坑口がさらにありそうなので登ってみる

 

と坑口でした.

 

 

上の坑口.ガレたようになっているのは入り口付近が崩れた所為

のようだ.

 

内部をフラッシュ焚いて撮影しました.何とか入れそうですが,

落盤が怖くて入っていません.入り口から奥に向かって撮影.

 

 ズリの鉱物は川原の方と大差ありませんでしたが,圧倒的に

 

硫化が多くマンガンは少なかった.

 

 確認した鉱物は,黄鉄鉱・黄銅鉱・磁硫鉄鉱・閃亜鉛鉱・石英・磁鉄鉱・褐鉄鉱・「二酸化マンガン鉱」・方解石・孔雀石・石膏・石榴石(種類は不明)・灰鉄輝石・珪灰鉄鉱・ばら輝石・パイロクスマンガン石・ネオトス石・珪孔雀石などでした.

 

 

 

  次に県境を越えて,金生鉱山の桜山側に行ってきました.

 

 シミ谷池に入る林道の入り口に「鉱山跡」の小さな標識があった.

 

 

 入り口から未舗装の林道で軽自動車でないと路肩が割れ

 

そうな細い部分があり,ヒヤヒヤしながら奥に入っていきました.

 

 

 谷に沿って細長く水を湛えるシミ谷池を越え堰堤を右に見ると,

 

間もなく林道がズリの上に達しました.

 

 奥に立入通洞坑のような石造りの穴があった.

 

おそらく立入通洞坑(おそらく桜山鉱床の方の穴).

 

  石造りの坑口の横に沢があり,対岸に山道が金生山の

 

方へ伸びていました.沢と思っていた凹部は山道からここへ降りる

 

階段ができていましたので,ここはもともと川ではなく作東町宮原

 

の側にある精錬所の方からズリ石を運んだ水平軌道と思われる.

 

 

 この水平軌道跡と思われる平坦な道を東進すると,導入路である

 

林道を切って広大なズリにその突端部がありました.

 

 突端部の脇にかなり腐ってボロボロになった犬釘が転がってい

 

ました.

 

軌道の突端部.広大なズリ.

 

 鉱石鉱物ですが,腐ってボロボロになった凝灰岩質岩に,

 

少量の黄鉄鉱を含んでいる石が膨大にあり,ほかはほとんど

 

ありません.

 

 

 細かい水晶を伴った石英質の母岩に黄銅鉱をわずかに

 

伴ったものがありましたが,この手の石は岡山県側の精錬所

 

付近のズリに大量にありましたので,越県してこちらに運ばれ

 

たものと思う.

 

 

 石造りの坑口の北側の脇に一段小高い場所があり,

 

そこに緑色岩(おそらく舞鶴帯の緑色岩)を切る石英脈

 

中に黄銅鉱と閃亜鉛鉱を伴っていました.

 

 

 作東町宮原の方のズリではほとんど見当たらない産状の

 

石でこれがここの鉱石だろう.

 

 

 ペーパーカルサイトや普通の方解石の塊も,宮原側に

 

大量にありましたので,これも搬出されたものと思われる.

 

 

 

  だいぶ日が傾いてきましたので,帰りながらどっか1箇所

 

寄ってみた.

 

  先月の中頃に積雪敗退した鉱山に行ってみました.

 

 

 

  後山から東に延びる尾根は未だ真っ白でしたが,

 

町中には殆ど見当たりませんでした.

 

  それでも鳥ヶ乢トンネルの西口付近は大量の積雪

 

が残っていました.

 

  むかう鉱床は西日が直接あたる場所なので,

 

雪が解けていると願いつつ現場に向かった.

 

  何とか現場に通じる林道を下っていくことができて,

 

鉱山にたどり着くことができました.

 

 

 林道脇の坑口.

 

 林道が沢を渡るカーブのところから,沢に入ると頭上に坑口

 

が見え,ひとまずそこまで登りました.

 

 斜面の上がマウンドになっていて大きな穴がありました.

 

坑口.

 

 また入り口からフラッシュを焚いて撮影しました.

 

水が溜まっている以外は感じのいい穴でした.

 

  鉱石は亜鉛があるらしいという曖昧な情報で,付近を探してみ

 

ましたが,それらしいものはありませんでした.

 

  多くみられたのは熱水変質で腐った安山岩質の凝灰岩を鉱染

 

する黄鉄鉱でした.ほかに花崗岩質岩を鉱染しているものも

 

多くみられました.

 

  それでもなんとか一つ硫砒鉄鉱を含んでいる石英脈を見つけて

 

サンプリングしました.

 

  今回はここでタイムアウト.坂の辻峠経由で帰りました.

 

 

 

 

 

 

 

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最近の店内3月

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本日 HP通販用商品を

 

9点更新しました.

 

 

 先週末に店内のレイアウトを少し

 

かえました.

 

 

 変えたと云ってもビーズコーナーと

 

きらきら石コーナーを入換えただけで,

 

あまりいじっていません.

 

きらきら石コーナーを前に持ってきました.

 

以下ほかの場所です.

 

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 47

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 2点更新しました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兵庫県与布土鉱山の層状硫化鉱です.粟賀山の西に位置する丹波帯の堆積岩中の鉱脈鉱床で,粟賀山から西に派生する尾根の突端に衣笠山があり,これの南尾根の先端に坑口がありました.坑口は車道横付けで,何度も鉱石を探しに訪れましたが,鉱石らしいものは見られませんでした.先日,蝋石山に行った帰りに何も無いのを前提に寄ってみました.冬季なので下草が無かったこともあり,坑口にたやすく近づくことができた.周辺をぶらぶら探していると,同好者が緑色岩っぽい石から方鉛鉱を見つけた.いままで鉱石の感じが判らなかったため見過ごしていた母岩の石からだった.文献には丹波帯の粘板岩中の鉱脈鉱床となっていましたが,現場にはそういう石は無く,排水の影響でボロボロになった頁岩やチャートくらいしかありませんでした.鉱石鉱物の傾向が分かりましたので,表面をくまなく探していると,上の写真の石が見つかりました.厚みが4cm位しかなく成形したら石が小さくなってしまうので,表面を磨ってみました.酸化被膜は多くが褐鉄鉱でしたが,一部に硫酸鉛鉱のような白色部が見えたので,軽く磨ってみると内部は方鉛鉱でした.ダメ元で全体を磨ってみると層状になった硫化の集合で,思ったよりも感じの好い標本になりました.盤が石英を多く含んでいましたので,硬いかと思いましたが,裂罅を充填したのは石英だけではなく,暗赤色の閃亜鉛鉱に充填していましたので,案外簡単に磨れてくれました.酸化被膜の褐鉄鉱がなくなるまで磨りこんでも良かったのですが,酸化被膜の褐鉄鉱が磨っていくにつれて塊状になってきましたので,残しました.

  帯赤黒色亜金属光沢(上部)が閃亜鉛鉱で,磁石でかなり引き寄せられるので磁鉄鉱を含んでいるようです.真ん中の大部分を占める真鍮色金属光沢部は磁硫鉄鉱(磁石で強く引き寄せられた)でした.顕微鏡で拡大すると比較的輪郭のはっきりした黄鉄鉱の微粒を含んでいました.一番下の灰色の部分が珪岩(チャート)で裂罅を充填するように脈に近い方は閃亜鉛鉱が,遠くなるにつれて石英がそれぞれ充填しています.脈に近い盤際に帯黄真鍮色金属光沢の部分がありますがこれは黄銅鉱でした.磁硫鉄鉱や閃亜鉛鉱の層を切る灰白色に見える部分は肉眼的には鉛灰色金属光沢で方鉛鉱が入っています.

  ほか現場で確認した二次鉱物は石膏(頁岩の割れ目)と珪孔雀石(母岩の表面)が少しありました.脈石鉱物は石英・方解石・緑簾石・緑泥石などでした.

  鉱石鉱物の産した坑口はおそらくこの標本を産した坑口で,そのほかに東側に尾根を回り込んだ川の瀬の西側に一つ坑口があって,橋の南詰めから踏み跡が続いています.

  次回寄ったときはこちら側を探索してみたい.

 

 

 

 附記

 

 与布土鉱山に行った日の午前中に,穴さがしをしていました.八佐鉱山の西側を探索していると,滝に至る道標があり,辿ってみました.

 

道標.この近くに段鉱山があるらしいのだがよくわからなかった.

 

 

一応整備してあるようでしたが,転石や倒木が多く少し歩きづらい.

 

 

道なりに歩いていると川床がナメのようになったところに出て,少し登ると奥に真っ白な滝が見えてきました.

 

 

道は右岸から左岸に移って上の写真の右手の階段を上るようについていましたが,肝心の橋が流されたか朽ちたのか,現場には無く苔むした対岸の露岩は余りにも滑るので,無理にわたりませんでした.滝は望遠で写しました.

 

 

 

奥はこんな感じでした.

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 48

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  兵庫県多可郡多可町志手原鉱山の鉱染黄鉄鉱です.多可の妙見山を中心とする間歩群の一番南に位置するビリ𨫤の山です.何度か訪問しましたが,結晶粒の大きい黄鉄鉱が2つくらい産したのみで,ほかに特筆するべき鉱物種が無い鉱山でした.北に糀屋鉱山という似たような鉱床があり,こちらは二次鉱物を含めて十数種類産しています.

  余りにも鉱物種がないため塊状鉱っぽいものを探して磨ってみることにしました.坑口前のマウンドで塊状鉱を探したことがあり,上の標本はその時のものです.表面は褐鉄鉱に覆われていていかにも塊状鉱と思わせる石でしたが,磨ってみると鉱染しただけの石でした.

  真鍮色金属光沢部が黄鉄鉱で,写真左下の部分に濃集しています.顕微鏡で確認すると母岩の石英に接する部分に非常に小さい粒で閃亜鉛鉱と黄銅鉱が見つかりました.ほかの鉱物はやはりありませんでした.

 

 

磨っていない面です.写真中央よりやや右に,黄白色の粉状の鉄明礬石様鉱物が僅かについています.

 

 

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作州から播磨方面へ

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3点更新しました.

 

 

 

 

 

奥海乢から後山を望む.

 

 先日,美作方面から播磨方面へ行ってきました.中国山地は写真のように1000mを越えるような山はまだ真っ白で,奥海乢や志引峠も残雪がありました.

 標高600m前後はだいたいの積雪が無かったので,いくつか穴さがしをしてきました.懐の深い谷の奥に坑口があり,ズリはほとんどありませんでした.

 

  植林の中に埋もれた坑口があり,崩土で中は見えませんでした.坑は2つあり周りに石英脈が散乱していました.

 

 

  北側の坑口.写真中央の残雪のある凹部が坑口.坑内湧水により坑前が湿地のようになっていました.当地は枝打ちがしてあり,症状はあまり出ませんでした.現場は谷間でやや暗いため坑口の所在だけ確認して,帰途につきました.

 

 

 

 

 

 帰りに道端に滝があったので見てきました.

 

 

 一宮町繁盛から神子畑の選鉱所に至る道沿いにある滝.ナメ滝で,祠やその周辺で名前があるのか探しましたが何もありませんでした.帰ってからデータベースで調べると「小和田不動の滝」というそうで,ほこらはお不動さんだったようです.

 

 

拡大.

 

 

 

 

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大阪ショー出展 のお知らせ

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 2017年4月 29日 30日,5月1日

 3日間,大阪天満橋近くのOMMビルで

 催される大阪ショーに出展いたします.

 

 今年も昨年と同様に益富コーナーと

 イベント会場の近くで出しています.

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 49

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7点 更新しました.

 

 

 

 

 

 兵庫県の中央よりやや西部に位置する東山(標高1015.9m)の西北西約2㎞にある秀重鉱山の黄銅鉱と硫砒鉄鉱を含む石英脈をそれぞれ磨ってみました.

 このあたりは花崗岩からなり,付近には淡青色無光沢を呈する不定形塊状の粘土鉱物を含む変な花崗岩があり,それらを貫く安山岩質凝灰岩中あるいはそれを交代した鉱脈鉱床のようです.ズリは植林の中の坑口の前に少しあり,そこはセリサイト化したような花崗岩を微細な黄鉄鉱が鉱染するような貧弱な石が見られる程度でした.写真の標本は林道と坑口の間の僅かな法面がヤブになっていたところに引っかかっていた石をサンプリングしました.

  鉱山は20万分の1地質図幅にかなりおおざっぱにプロットしてあり,主に亜鉛と記載されていました.現場では鉱染した黄鉄鉱がかなりあり,ほかの鉱物は比較的まれでした.産出頻度は黄鉄鉱>>硫砒鉄鉱>黄銅鉱>閃亜鉛鉱>>>方鉛鉱の順でした.

 

 交代された石英を含む母岩なので磨るのに大変かと思ったら,案外簡単に磨れてくれました.上の黄銅鉱を含む石の一部に暗色部があり,かなり微細なものでいくつか検討してみましたが,何が含まれていて黒変しているのか分かりませんでした.以下上の2つの標本の顕微鏡下での拡大写真です.

 

 

銀白色部が硫砒鉄鉱.外形がややはっきりしている黄色は黄鉄鉱.白色はセリサイト?,暗色部半透明部が石英.

 

 

白色のセリサイト?化した円礫のまわりに黄鉄鉱や黄銅鉱が集まっている部分.

 

 

下の黄鉄鉱を含む石英脈の標本の拡大写真.黄色部のほとんどが黄銅鉱で僅かに黄鉄鉱を伴っている.一部に帯赤褐色の閃亜鉛鉱を伴う以外の黒色部は不明.

 

 

不明の黒色部を更に拡大したもの.ちょっと赤っぽい気がする.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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多可から砥峰付近をぶらぶら 1

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先日,穴さがしを兼ねて行ってきました.

 

ヒノキの花粉はそんなに持っていないので,

油断していたら,標高の高いところで症状が出てしまいました.

 

今回は西脇ルートで西進しました.

 

 西脇から笠形山の南麓を経て市川に抜ける途中で一つ鉱床を

見つけました.

 

 

坑口とズリ?

 

 遺跡地図にズリがあると記載されていましたが,どうも土砂崩れの現場で,鉱石や脈石に二次鉱物の付いたような石は見当たりませんでした.

 川の横から踏み跡がついていて,ややへの低いヤブを少し漕ぐと,植林の中に入り目の前にチャートの壁が見えてきた.壁の中段に坑口があり,入り口はコンクリで塞がれていた.(写真上)

 鉱山のズリは坑口の前あたりに少しあり,緑色岩中に閃亜鉛鉱が少々と,それを切る石英脈上に孔雀石と異極鉱が吹いていました.ほかに筆者の趣味ではありませんが,チャートを切る石英脈の空隙に,最大長さ7-8mm程度の水晶が生えているものが若干見られました.

 

 写真を撮って辞し,市川方面に赴く.笠形山に至る県道を北上していくと,ところどころに焼けを追って突いた跡があり,広範囲に試掘していたようだった.

 市川を渡り,砥峰を目指す.先月近くを通ったときにはまだまだ雪があり,今回行けるかどうかわからなかったが,行ってみることになった.

 

 途中に長谷ダムの左岸の水汲み場の桜が満開だったので寄った.

 

 

 砥峰に上がる手前でもう一つ,鉱床に寄ってみた.在所の奥にあり,明治中期頃にCu9.8%程度の精鉱を月に50t程度生産していた鉱山で,事前の調べで選鉱所の石垣などが残っているらしい.

 

 林道を登っていくと,「開けたら閉めてください」の扉があり,ここの前で駐車して登っていくと,間もなく設備跡の前に着いた.

 

コンクリに緑青が吹いている.

 

 石垣の末端に山吹きをやったらしく,ぼそぼそのカラミが大量に転がっていた.ズリは谷側にあるようだが,ススキが融雪の重みで一方向に倒れていて,よく滑るため探索しなかった.

 林道をさらに登っていくと,水が湧出している坑口(おそらく大切か第一坑と呼ばれる坑口)に着いた.

 

 

 坑口は天盤が崩落していて中の様子がうかがえない.坑の前はプールのようになっていて近寄れなかった.坑口から選鉱所跡までは石垣を組んだやや平坦な道がついていて,レールの残骸も見られることから,水平軌道があったようだ.

 

  一通り坑口などの写真を撮って,鉱石などを見て回った.著しくセリサイト化した花崗岩中に脈をなすようで,その手の石がよく見られた.脈中に方解石をともなった鉄閃亜鉛鉱と黄銅鉱に,少量の半自形結晶をなした黄鉄鉱を伴っていた.脈以外の母岩は粒の小さい黄鉄鉱や硫砒鉄鉱などが鉱染しているような貧弱な石が見られた.

 鉱床とは直接関係ないかもしれないが,方解石からなる脈があり,これと母岩との盤際に色の淡い電気石を伴っていた.

 ほかの探索は次回に先送りし,高原を目指した.

 

 

 

 

 

 

 

 

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多可から砥峰付近をぶらぶら 2

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 昨日の続きです.

 

 鉱床を辞して砥峰高原を目指した.谷を巻くように林道を登っていくと,不動さんの横に滝があったので寄ってみた.

 

 

 今の季節はまだ繁茂していないため外観がよくわかる.袂に小さなお不動さんがあった.

 

 更に登っていくと高原についた.山焼きをやったよう(3月25日に山焼きをしたとのこと)で,一面焼け野原になっていた.

 

 

 見るべきものは特になく,先へ進む.このまま下っていくと福知渓谷をへて一宮方面に下れるが,分岐を千町峠方面に取った.雪が少々心配でしたが峠への分岐付近や千町ヶ峰・段ヶ峰の山頂付近には雪が無いように見えた.

 ここから草木の在所をへて百千家満に下る.

 

草木在所の峠より西方を望む.

 

 百千家満から北上した.このまま北上して大身谷方面へ行ってみた.大立通洞に行くことも考慮したが,何せヒルの多い山で厳冬期でも見たことがあるくらいなのですでに出ていそう.ということで倉床川源流域に行ってみた.

 富土野の在所から林道を西進する.奥の二股で左に取った.(右に取ると廃村大路に至る)

 倉床川沿いをだらだら上っていくと視界が開け,鉱山跡に着いた.対岸に真っ黒なカラミの山が残されていた.遺跡地図では「富土野銅山」と記載されていた.

 

右岸のカラミの山.

 

奥へ行くと坑口と広大なズリが残されていた.

 

坑口.入り口から数十メートルは陥没していて写真のようになっていた.

 

 

広大なズリ.

 

  林道はズリの上まで延びていて,坑口の前まで行けた.ズリは南北に細長く,沢に沿ってできていた.鉱石は黄銅鉱のようだがズリで探してもついていそうな石は余り見られない.貯鉱の土盛りもわからず,ウロウロしていると斜面側に少し見られた.

 文献では舞鶴帯の頁岩(あるいは粘板岩)と緑色岩中の鉱脈鉱床で,北に隣接する明延鉱山の川原でも似たような石がみられる.

 鉱石鉱物は石英脈中にまとまってみられ,閃亜鉛鉱(黒色)・黄銅鉱・黄鉄鉱・硫砒鉄鉱などが見られた.脈石は石英・方解石で後者は短波紫外線で赤く蛍光する.少量のホタル石もあった.ほかに緑泥石があった.

 二次鉱物に孔雀石・水亜鉛土・異極鉱が見られた.

 

 

 今回はここまでで,帰りに以前行ったときに,繁盛の東にある水が余りなく迫力に欠けた滝に寄ってみた.

 

小和田不動の滝.

 

 今回は前日に降雨があったため迫力があった.

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 50

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ようやく 50 まできました.

 

更新をサボっていた所為か,完成したものが

 

溜まってきました.

 

 

 

 

 岡山県新見市大佐町扇平鉱山の黄銅鉱.8年ほど前に新見方面に行ったときに坑口の前の転がっていた,劈開の顕著な方解石に埋もれる黄銅鉱を採取していました.当地はレグランド石やケティヒ石などの砒酸塩鉱物を産することで有名ですが,鉱石はどんなものを掘っていたものか気になっていました.背後の山は主に蛇紋岩でしたので,河守や夏梅のような石と想像していました.

 上の写真の石が鉱石にしていたものかは不明ですが,ほかに鉱石鉱物は現場に見当たりませんでした.

 研磨:方解石が主体の石でしたので,案外早く仕上がると思ったのですが,盤際に微粒の石英を含んでいて,時間がかかりました.

 粗粒の人工砥石で荒削りした後に大村砥で中砥ぎしました.その後に鴨瀬谷山の砥石で仕上げをしました.

 

 顕微鏡下での拡大写真.

 

 黄銅色金属光沢部が黄銅鉱でそれに密に伴う帯紅真鍮色金属光沢部が磁硫鉄鉱です.灰白色―乳白色不透明部が母岩の方解石,それに伴う暗灰色粒状がどうも石英のようです.また暗灰色の閃亜鉛鉱を微量伴っていました.

 

 

 

 

 

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2点 更新しました.

 

 

 

 

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大阪ショーがおわりました

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 4月末から5月初日まで大阪のOMMビル2Fで

 

催されていた大阪ショーが終わりました.

 

 

 終わって3日経ってようやく片付き始めました.

 

 今回の購入標本は仕入れを除いて数点に留まりました.

 

 そのうちの一つを紹介したい.

 

金銀を含む石英脈(N社で購入).

 

 産地は大分県の鯛生鉱山(鯛生野鉱山)で,元ラベルには明治末期から大正時代の産出とあった.学生時代に九州にいたころ原付で,当山を目指したがガス欠と時間切れで敗退.その後,北部九州を家の車で廻ったときに道の駅に行きました.鉱山設備の遺構と資料館を少し見学した程度で,福岡県側の矢部通洞坑や選鉱所裏を少し覗いてみましたが,真っ白な抜殻がすこしあったくらいでした.資料館にあった鉱石も高品位そうな石が並べられていましたが,時代が古いのとズリ等で見た石とかけ離れていたため,「この鉱山ではこういう鉱石をほっていたんだな―」という感想が得られず,この回も敗退しました.

 そのあと金欠で佐渡の墨流し様の銀黒を手放したため,それに代わるような代物を探していました.

 今回の大阪ショーで,いろいろと鉱石があるか探してみました.目新しいものはあまりなく,正午過ぎごろにいつも覗いている同じ店でぶらぶらしていたところ上の石を見つけました.

 過去2回敗退していたので,一つは迷わず手に取り,もう一つ大きな標本がありました.大きさは上の標本より一回り大きい程度でしたので,迷ってしまい結局2つとも購入しました.

 標本は腐った凝灰岩中の石英脈で,脈に沿って緑泥石や絹雲母などの粘土鉱物が間隙に充填していて,一部にのちの鉱化作用で,空隙に結晶したと思われる柱面の無い水晶のガマがついています.

 

(以下同一標本内で空隙等に見られた鉱物の顕微鏡写真です)

Pyrite  黄鉄鉱.のちの鉱化作用で空隙に生えた水晶の脇に着床していたもの.標本中では金属鉱物の中で割りとよくついていた.

 

 

Polybasite 雑銀鉱.表面がやや錆びているため?を付けたいが,多分これ.

横についている破片のようなものを,強い光源で観察すると,やや透き通ったような感のあるルビーシルバーのようなものでした.小さいものなので特定できませんでした.

 

Silver 自然銀.これもかなり小さいもので,?をつけたいもの.表面がかなり錆びているので,エレクトラムか自然銀かはこの状態では区別できませんでした.あるいは単なるゴミか?

 

 以前から探していた鉱床のものなので今回のは,満足できるものだった.

 

 

 

 

 

 

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初夏の東六甲へ1

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 今週のはじめに東六甲を歩いてきました.

 

 清々しい晴天に恵まれて,気持ちのいい

 

 山歩きになりました.

 

 

一軒茶屋の前で下してもらい,ここから最高峰をピストンした.

 

 

電波塔の前から西よりのルートを通って山頂へ.

 

 

運動不足が祟って,ここまで来るのも息が上がる.

 

 山頂より一周の展望写真を撮って,六甲越に戻る.

 

 しばらく車道あるきをして,道標に導かれるままに,南の尾根道に入った.

 

 

 再び道路を横切り,後鉢巻山に取りつく.道の崩壊で通行止めのようなことが

 

あったが,それもついでに見に行った.

 

 確かに通行できないくらい崩壊していて,高巻き道を探してササヤブの中を

 

直登すると電波塔の横にでて,回り込むように進むと,山頂だった.

 

 

 単に鉢巻山とあった.展望悪くヤブ漕ぎもしたので,下半身がムズムズする.

 

 さっさと下って車道に出た.あまり通る人がいないのか,導入部はひどいヤブ

 

になっていた.

 

 ここからさきはしばらく車道歩き.

 

 うちの車もゼイゼイ云う坂を自転車が必死に食らいついて登っていく.

 

 先の大きなカーブで,車道歩きとお別れだった.

 

 

 

 2に続く.

 

 

 

 おしらせ

 

 本日 HP通販用商品を

 

 6点 更新しました.

 

 

 

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初夏の東六甲へ 2

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つづきです.

 
 後鉢巻山の東口からしばらく車道歩きで,
 
 尾根を回り込んだところから再び
 
 尾根歩きになりました.
 
 
 
ここから尾根歩き.大平山方面へ.
 
ここからしばらく気持ちのいい新緑の尾根歩きとなりました.
 
 
 
 
 この岩峰の裏に小規模な石英脈がありました.周囲はあまり変質していませ
 
でした.
 
 
 
 一旦登り返した先に道標があった.この辺りが水無山で,山名プレートを探し
 
て笹ヤブの方へ径をたどると,松の日陰の中に山頂がありました.
 
 水無山.朽ち果てた山名プレートが数枚見られました.展望は皆無.
 
 
  道標のところまで戻って,小休止した.
 
 
写真が多いため,3に続く.
 
 
 
 
 
 

 

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初夏の東六甲へ 3

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昨日のつづきです.

 

 展望の悪い,水無山を経て船坂峠にむかう.

 

真砂土のおかげでズルズル滑る下り.

 

 

 道の途中でアプライト岩脈を見つけた.

 

それのそばにあったもの.この辺りから粒が大きくなっているように思う.

 

露頭の全景.

 

 

 

 

 

 

 ようやく見つけたガマ性のペグマタイト.小さなものですが石英と長石が観察

 

できる.ここは写真のみ.

 

全景.

 

 

真砂土でズルズル滑る坂を下っていくと,船坂峠に着いた.昼までに着くことが

 

できた.

 

4 に続く.

 

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初夏の東六甲へ 4

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 昨日の続きです.

 

 船坂峠から大平山に向かう.2つほど支尾根を乗り越すと

 

 その先が植林となった.

 

 

 

 木陰で涼しい道を歩く.

 

 鉄塔に近づいてきて,木間から甲山が見えてきた.

 

 

 

やがて正面が明るくなると,鉄塔の林道に出た.

 

 

 鉄塔を回り込み,東側のわずかな高みへの踏み跡をたどると

 

 大平山山頂に着いた.

 

大平山.

 

 鉄塔の奥に六甲最高峰の鉄塔が見えていた.

 

 

 NTTの電波塔のようで,ケータイを取り出すと,アンテナが3本立っている.

 

 大谷乗越まであまり距離が無くなってきたので,ここで迎えの連絡をした.

 

 

  持参した麦茶をがぶ飲みしてから,植林内を下って行った.

 

  すぐの鞍部からは林道に降りられないようで,後から来たグループに

 

 追い越され,後をついていくと,林道に出られた.

 

 

フェンスに沿った径で,松葉の堆積と真砂土の堆積がうまく絡み合って,

 

単一の時よりもさらにズルズル滑る急斜面だった.

 

 林道は尾根を回り込んだ先で,分岐となった.

 

分岐.

 

植林の間からは舎羅林山の大規模な住宅造成地と,背後に箕面の森から

 

続く鉢伏山の尾根が見えていた.

 

 

 やや瘦せた尾根を少し下ると道は水平に近くなり,奥が明るくなってきた.

 

 車のエンジン音が聞こえ,乗越はすぐそこだった.水平な尾根から乗越に

 

下る斜面は激下りで中途半端な階段になっていて余計に怖い.

 

 すでに膝や脹脛は鉄板になっていてガタガタしている.この部分だけでも時間

 

を要した.

 

 迎えの車が見え,今回の山行は終了となった.

 

 

 大谷乗越の手前の激下りに入る少し手前に坑口が陥没したような場所が

 

あった.その前はズリらしく径の幅がいままでの倍くらいはあった.

 

坑口のような跡.

 

 坑前で少し探すと,ガマ性のペグマタイトが少しあり,石英脈で切っている

 

ものも見られた.宝塚市内に近いので,古くモリブデン鉱を採掘した宝塚鉱山

 

の一部かもしれない.

 

 激下りの直前にも尾根の端っこ北側斜面に坑口のような跡が2か所残って

 

いた.

 

 この坑口の周りの探索は今後の課題としたい.

 

 

 

 

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久々の穴さがし

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今週のはじめに久々に穴さがしに行ってきました.

 

降雨が予想されたために近場を廻りました.

 

北摂の間歩群のひとつ.掘り下っている.

 

上の写真の更に上方にあった坑口.コンクリで蓋されている.

 

 間歩の上の方へ登っていくとかなり大きな岩があった.

 

谷の上から見たところ.

 

近寄ってみたところ.

 

谷の下から.

 

 大岩の付近は褐鉄鉱に覆われた汚い石が散乱していて,足元がおぼつかな

 

い.ズリは片づけられているのかもともと無いかで,ほとんど見当たらなかっ

 

た.

 

 林道を挟んだ下手に大きなアンテナがあって,これの林道側にも大きな

 

坑口があった.アンテナは石垣の上のズリに立っているようで,石垣の下

 

にもいくつか褐鉄鉱に覆われた石が見られた.

 

 当地の鉱石は熱変成を受けてホルンフェルス化した粘板岩―頁岩中の鉱石

 

で,黄銅鉱―黄鉄鉱―磁硫鉄鉱―閃亜鉛鉱などを主とするようだ.鉱石自体

 

は北方にある岩ヶ谷鉱山の石に似ていた.

 

 

 この後は六甲を横断し,道路際の鉱脈露頭を見て帰路についた.

 

 

 都市部を敬遠して田舎ばかりを狙って帰る途中で,滝の案内道標があった

 

ので寄ってみた.

 

 三田市の母子の在所に上がる県道の脇に佇む「尼ん滝」.

 

道標.

上の滝

 

下の滝から.

 

 滝見の平地はバーベキューでもしたのか焼け焦げた跡がたくさん見られる.

 

水がもう少しあったら迫力があったのだが,この日の降水は夜中になってから

 

だった.

 

 

 羽束川をさかのぼって,土ヶ畑経由で帰宅した.土ヶ畑の金山谷に寄ってみ

 

た.カラミが落ちているという情報が入ったためで,谷に少し入ると情報通り,

 

金属カラミがみつかった.どこかに鉱床があるのかもしれない.

 

 

 

 

 

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初夏の砥峰高原と夜鷹山1

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今回は穴探しを兼ねて 

 

初夏の砥峰高原と夜鷹山に行ってきました.

 

 

 

 

前回来たときは山焼きの後でした.

 

 

 峰山高原との連絡林道を南進し,坂の辻峠方面にとりしばらく進むと目的の

 

穴のある谷の入り口に着いた.

 

 

 林道から分かれて感じのいい尾根を適当に下って行った.

 

 小さな断層がとおっているらしく,尾根はズルズルの黒土と落ち葉でよく滑る.

 

 左手の谷がおかしなマウンドが続き,源頭の下にズリらしきものが見え,それ

 

に沿って足元を外さないように下っていくと坑口に前に着いた.

 

 

 

軌道の先が坑口.写真左手はおそらく坑道が陥没した跡.

 

 坑口の下の沢で幾つか鉱石鉱物を拾った.沢沿いに露頭がありました.

 

脈の両盤はおそらくホルンフェルスで,珪化した脈中に黄鉄鉱や硫砒鉄鉱が

 

見えた.

 

上の露頭の直写しです.

 

更に下に二次帯の露頭がありました.

 

 ぼそぼそのスコロド石からなる塊があり,源鉱物は部分的に残っているものの

 

母岩はボロボロでサンプルに向かなさそう.

 

 さらに下方に選鉱所・精錬所跡があるらしいが,逆登山で帰りが大変そうなの

 

で切り上げた.

 

 

 2に続く.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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初夏の砥峰高原と夜鷹山2

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 昨日の続きです.

 

 

 穴探しを終えて

 

 夜鷹山を目指す.

 

 

ここから山道に入る.

 

 入ってすぐは植林内で,間もなく鳥獣除けの柵を越えた.

 

 小さな鞍部までは直ぐで,鳥獣除けの網に沿って登った.

 

 鞍部から次のコブまでは植林内のくらい尾根道で下草は無く

 

 歩きやすかった.

 

 

次の鞍部から本格的な登りで,単調な登りの道がまっすぐ山頂まで

 

伸びていた.

 

 

自然林との境界が見えてきて,すぐに山頂と思ったが,まだ先だった.

 

尾根道は植林内より雑木林になり,視野が明るくなってきた.

 

木々の間から西側に座する暁晴山が見え隠れしてくると先は

 

山頂だった.

 

夜鷹山(1055.9m)

 

奥にかわいらしい三角点があった.

 

 やや急な階段のある展望デッキに上がると,東側の山並みが一望できた.

 

生野方面.右奥に千ヶ峰が見えている.

 

多可方面.奥の霞んでいる山は西光寺山あたりの山並みか.

 

市川方面.奥に笠形山が座している.

 

西側は暁晴山の稜線の奥に,富士山型の日名倉山が望めた.

 

 

 

木々の間を抜ける風が心地よく,デブの上運動不足で,汗まみれになった

 

体躯を休めていたが,嫌な暗雲が北方から湧き出し,明延方面で雷鳴が

 

こだましてきたので,引き上げた.

 

 帰路は登路を引き返した.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いくつかの研磨した石 51

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 神河町長谷 川上鉱山の黄銅鉱・閃亜鉛鉱脈を切ったものです.当地は明治30年ごろに盛大に稼業された銅鉱床で,坑夫,選鉱夫等を交代させながら稼業していたそうです.現場は播但線長谷駅から長谷ダムを経由した川上在所の奥にあり,途中の神社まで車道が通じており,交通至便なところにありました.

 鉱床は花崗岩中の熱水鉱脈鉱床で,母岩は著しくセリサイト化して軟弱ないしでした.成形は鉱脈に沿って容易く割れるため,非常に成形し辛い石でした.

 成形カスを幾つかためておいて,磨ってみました.セリサイトが母岩を鉱染しているので,かなり簡単に磨れてくれました.鉱脈が右の端に少ししかついていませんが,鉱脈に沿って割れてしまう所為でこれくらいのものしかできませんでした.

 

 

拡大したものです.黄色金属光沢部は黄銅鉱,そのほかの黒色部は閃亜鉛鉱です.それ以外はセリサイト化した母岩です.

 

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いくつかの研磨した石 52

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 せんじつ,一宮町の公文の方から道谷へ行ってみました.

 

 県道から林道になると,路面が思った以上に荒れていて

 

 四駆でも難儀しました.

 

  渓谷は新緑が美しく,歩く分にはいいのですが,車では

 

 しんどかった.

 

  

道谷側の林道で.この先でも兄弟と思われる仔鹿がいましたが,カメラを向けるとさっと逃げてしまいました.

 

 

 

 

 

いくつかの研磨した石 52

 西六甲の道路際の法面露頭にあった,著しくセリサイト化した花崗岩質岩を磨ってみました.石楠花山の東麓で,熱水脈が通っているらしく割れ目に細かい孔雀石が生成していました.

 露頭の細脈なので鉱床とまではいかず,突いた跡がとなりの谷に残っている程度でほかにあまりありませんでした.鏡下では細かい閃亜鉛鉱・方鉛鉱・斑銅鉱・黄銅鉱などが含まれていました.

 研磨は工業砥石で荒削りした上で,青砥・ホルンフェルスで仕上げしました.

 以下は顕微鏡下での撮影です.

 

 

閃亜鉛鉱.少量の斑銅鉱(赤銅色)を伴っています.

 

 

 

 

 

 

 

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