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雨滝 鳥取県八頭郡八頭町諸鹿 ~雪が降る前に鳥取の雨滝と,もう一つの雨滝へ~

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滝めぐり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―雨  滝―

鳥取県八頭郡八頭町諸鹿

~雪が降る前に鳥取の雨滝と,もう一つの雨滝へ~

 

 前回の続きです.

 

 

 日が傾いてきたので,来見野川を下っていきました.諸鹿の在所を通り過ぎてしばらく川沿いに下ると,水力発電用のダムがあり,その手前の橋の傍に一つ,滝がありました.遡ってきたときには気づきませんでした.橋の欄干にある表示板には「雨滝橋」とあって,おそらくこの横に架かる滝のことだろう,と思って一通りカメラに収めました.

 

「あめだき」と濁るらしい.

 

雨滝.落差は7~8mくらいだろうか.上の方は直瀑に近く,下の方ほど斜瀑からナメ滝様になっていました.

 

上の方.段瀑になっているのか.それとも画面左から右中央へほかの岩脈が貫いているのか.流れが変わっているように見えました.

 

中段.上の方の流れが変わっている部分はやはり岩脈のようです.

 

下の方です.下の方にもう一段あります.

 

 

この滝で今回の行程は終わりました.

帰り道に,さらに下ったところの川原で少し,河原の転石を観察しました.

 

 

以下は,屏風岩と雨滝周辺図です.前回に掲載した地図をそのまま転載します.

 

 

 

 

 

追記

 

 

 来見野川を諸鹿から下ってきて,赤松の在所に入る少し手前に,S字に蛇行したところがあり,それの下流の川原で転石を観察しました.転石は安山岩か玄武岩様の火山岩に花崗岩質岩が混じっていました.それからどこから流れてきたのか,蛇紋岩が少しありました.

 河原の露頭に三郡帯の結晶片岩が少し見られ,2つほどサンプリングしました.

1つ目の表面.

 

一つ目の裏面.

 緑簾石緑閃石緑泥石片岩です.裏面の表面の黒っぽいところは泥質片岩の挟みで,緑色は緑簾石です.成形時に出た木っ端の一部を層理に直角に研磨して顕微鏡撮影をしました.

 

 

 

緑簾石の粒がやや大きい部分の拡大です.赤褐色の部分は石榴石の様です.

 

 

緑簾石に緑閃石と緑泥石を伴うやや粗い集合の拡大です.

 

赤褐色の泥質片岩を挾む部分の断面です.黒色のスティルプノメレン様の微細な鱗片状が含まれているようです.

 

もう一つは

未研磨の石.

成形時に出た木っ端の断面を一面研磨した石.

 

 緑閃石緑泥石片岩.露頭で見たときに青色片岩かと思ってサンプリングしました.成形したあとで表面を弱酸で洗ったあと,乾いてからルーペで観察したところ,緑閃石緑泥石片岩のようでした.一つ目の石と同様に木っ端の断面を一面研磨しました.以下は顕微鏡下での拡大写真です.

 

画像の中央左から右へ切る脈の金属光沢部は磁鉄鉱でした.緑色部は透緑閃石.

 


緑閃石に挟まる白色部は曹長石のようでした.こちらの石は磁鉄鉱が多く,少量のスティルプノメレン様の微細な褐色鱗片状鉱物を少量伴い,肉眼的に緑簾石を欠いていました.

 

 

 

 

 


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