露頭めぐり
―屏風岩―
鳥取県八頭郡若桜町諸鹿 屏風岩.
国府町の雨滝から,若桜町方面に向かう.2度ほど道を間違えたため,少し遠回りをしてようやく国道29号にでました.付近は葉が落ちて実だけになった柿畑が多くて一面橙色でした.道の駅にも寄ろうとは思いましたが,所持金少ないうえ,このあと帰りに200㎞走らないといけないため,今回はパスしました.
こちらは屏風岩ではありません.国道29号線沿いにある採石場.採石場は八頭町用呂の背後に佇む,点名.丸尾三角点峰の西に派生する尾根の突端付近にあり,国道からよく見えたので,車窓からシャッターを切りました.安山岩の柱状節理です.
若桜町の中心から県道103号に入り,来見野川沿いを遡上しました.屏風岩は手持ちの道路地図にも記載がありましたので,谷の随分奥でしたが,行ってみました.
比較的規模の大きな諸鹿の在所を越えた先にあり,路肩から十分見ることができました.
屏風岩.上の方は安山岩の柱状節理をしているようでしたが,下の方の砂防堰堤に落ちている石は,いわゆる「ヒン岩」質の岩石でした.付近の地質が気になったので帰ってから地質図をみると,屏風岩の下あたりがコンタクトになっていて,下の方が貫入岩体で「ヒン岩」と記載がありました.年代順では,もともと新第三紀中新世の岩美累層の泥岩及び礫岩・砂岩で,鮮新世くらいのころに,ヒン岩質の脈岩が貫入したようだ.近くの川原に少しホルンフェルス様の岩石があり,ホルンフェルス様の岩石がありました.
新生代第四紀更新世に広留野火山(大鹿の滝の北方にある901.8m三角点の北西直距離約400mにある円錐状の山)から安山岩質溶岩が噴出し,これらの上に被ったようだ.
間もなく雪に閉ざされそう.
近くの川原に降りて,転石をみましたが,安山岩に黒色のホルンフェルス質の岩石が少しありました.
日が傾いてきましたので,川を下りました.
もうひとつの雨滝に続く.
以下は,屏風岩付近の図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺を無視しています.参考程度に.