先月から数人で行く予定になっていた四国巡検に行ってきました。今回は1泊2日で7名の参加だった。一日目は高知道を南下して土佐穴内鉱山に行く予定で、時間が余り次第ほかのところに行くことになっていた。宿は新居浜市内にとってあるらしい。
久々に午前4時に起床し、6時に待ち合わせの場所に着いた。ここからは淡路を通って四国入りになる。淡路島はあまり高い山がなく、三原町まで来るとやっと尾根が平たい諭鶴羽山地が見えてきた。これの裏側に中央構造線が通っていて、南の沼島には結晶片岩が出ているらしい。
北側の山地には鉱物産地のようなところは少なく、賀集炭鉱や高萩炭鉱、津井炭鉱、丸山炭鉱などいくつかの亜炭を採掘したところがあったに過ぎない。
「渦潮が見られるかもしれない」と車内で話題になり、身を乗り出して橋の下を見ようとしたが、よくわからなかった。白いあぶくが筋状になっているのが見えるから流れは速そうだ。
高松道の板野ICから徳島道に乗り継ぎをする。昔何度か通ったが、こんなに信号が多かったのか、よく渋滞している。
徳島道を西進し、ようやく四国山地の高い山が見えてくる。どういうわけか京都には1000mを超える山が無い。全く無い。普段から登山の真似事をしているので1000mを超える山にはあこがれがあった。
海抜の高い結晶片岩の山には高越鉱山や東山鉱山、野々脇鉱山などの含銅硫化鉄鉱礦床があって、「ハネコミ」目当てでずいぶん通った。
初めて四国に渡ったときに高越鉱山で斑銅鉱からなるハネコミを採集した、高越山が見えてきた。標高100m前後の平野部から一気に1100mの高さまでそびえていて、さらに山頂付近には寺まである。この日の高越山は山頂付近は雪化粧していた。
吉野川SAで休憩になった。穴内鉱山周辺では昼食を買うところがないので、ここで仕入れておくよう伝言した。
高知道に入り長いトンネルを5つほど越えると高知県に入った。県境付近に徳島から続く銅鉱床がいくつかあって、行く機会をうかがっていたが、未だ行けていない。高知側にアザミ谷鉱山、大名沢鉱山、千本鉱山、八丁山鉱山、愛媛県側に三立鉱山、大正年間に稼業していた三足鉱山などがあった。
立川PAで最後の休憩をとり、大豊ICで国道32号に出た。穴内ダムの堰堤が見えてきてようやく入り口に着いた。
ここから目的地は案外遠かった。古いダムのようで山裾に沿って道がつけられているため走行距離は相当あった。陽が高くなってきて両国橋が前方に見えてきた。車内で鉱山遺構の話などで盛り上がっていたらものの数分で目的地に着いた。車道の脇に何とか2台止められた。
久々の四国へ 2に続く。
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