前回のつづきです。
展望の好い尾根を下っていくと衣笠側が伐採されていて、雪のかぶった比叡山が望め、次のピークまで伐採されていた。次のピークは今回の山行で最高地点だが、展望はなく道標も見当たらない。境界杭の南側が若干高く、展望は無いが、郭のような明らかな段差があった。
ピークで分岐になり直進すると波切不動尊に至り、右へとると御陵にいたる。もう少し縦走したいので右を採った。
登り返すと火葬塚で参道を下っていくと衣笠山分岐になった。一旦鞍部に下りやや急な坂を登り返すと衣笠山山頂に着いた。
衣笠山からは東に派生する尾根を辿り、急勾配の坂(非常に滑る)を下ると保育園の前に出た。
まだ時間があったので、北山鉱山を探しに行く。登山口からわずかに登ったところから山腹を縫うように山道がついている。小さな沢を通りこすと鞍部になり、直進せずに東に張り出した尾根の突端部まで行ってみた。
中世の山城のような段々があり城跡かと思い、ほかの遺構を探すが見つからない。元に戻って、段々の一番上に凹部があった。その下すぐに二酸化マンガンがいくつか挟まっていた。チャート中のぼそぼその二酸化マンガンで、重みは十分あった。
この場所から尾根の突端部まで行くと中学校の校舎が見え、斜面になったくらいのところに8m×10mくらい露天掘りしたような跡があった。
抉った跡には二酸化マンガンは挟まっていなかったが、尾根に戻ってみると上部にはやはり二酸化マンガンが見つかった。
衣笠山を後にして、仁和寺前から双ヶ丘を通って帰った。
昨年秋に来たとき大勢登ってきていたが、今回は独りだけの寂しい山頂だった。降雪の後、急に北風が強くなってきて早々に退散した。
ようやく駅に到着したころには、清々しい冬晴になっていた。
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