いくつかの研磨した石218
高知県土佐清水市足摺岬のラパキビ花崗岩を一面研磨しました.上の標本は今年のはじめにお客さんから頂戴した石で,成形ののに裏面を一面研磨しました.一度は現場を見てみたい気がするのですが,四国の南西の先まで遠いのでなかなかいけません.というより手前の銅鉱床に行ってしまいそうです.
未研磨面.
(研磨)基本的に花崗岩なので,長石がやや軟らかいので多少凹んでしまうと思って磨り始めました.思ったよりも新鮮なようでうまく平滑に磨りあがりました.
仕上げは青砥でしました.
(以下,顕微鏡写真です)
やはり鏡下で見ると長石の部分が若干凹んでいました.
文献にはアルカリ長石が斜長石によって取り囲まれている,とありました.取り囲んでいるのか,周囲から交代して行ってるのかは不明ですが,淡黄色の長石が取り囲んでいるのが観察できました.長石の中央に黒雲母で,磨っている途中に板状のチタン鉄鉱のような鉱物も含まれていました.これは磨っている途中で擦り切れて写真には写っていません.