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いくつかの研磨した石215

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 5月の連休は,出るにも出られなさそうでしたので

 

 タケノコを買いに行ったくらいで,ほかはどこにも出かけていませんでした.

 

  研磨石の整理をしていて200を超えると小さなチップでもかさばるので,1から

 

順に分けるのが大変でした.ほかは巣籠で出来そうなのは顕微鏡写真でした.

 

 どうせ書くなら海外産と国産ものを比較したいという趣旨で始めたカテゴリー

 

ですが,海外産のネタが尽きてきてしまいました.サンプルを探しに行こうとも

 

出られませんので,こちらは時間が必要のようです.

 

 

 

 

 

 

 

いくつかの研磨した石215

 滋賀県東近江市茨川町茶屋川の緑色岩化した玄武岩類を一面研磨しました.もとは茶屋川の転石で,孔に方沸石が入っているのを確認したうえで,岩石標本にしました.そのうちの成形屑を利用して研磨しました.

 

(研磨)あらかじめ方沸石が孔の中に入っているものを確認してから,どれくらい時間が必要かはわかりませんでしたが,ぼちぼち磨り始めました.変質しているとはいえ,新鮮なようでなかなか平滑になってくれませんでした.方沸石の他に方解石が入っているのもあって,モース硬度の低い方解石の充填した孔だけ

先に磨れて凹んでしまいました.方沸石は硬いようで,容易に磨れずに光沢の強い透明―半透明の物質として観察できました.

 仕上げは#800→#1000→#2000の順で磨ったうえ,それでも光沢が出てくれなかったので,青砥→黄白色の砥石で磨りました.

 

(以下,顕微鏡下での観察です.)

 

 

 

 写真の丸っこい輪郭の部分が孔です.方解石などの鉱物を見分けるために,希塩酸で発泡があるか確認したところ,白~黄白色でやや濁ったような感じの孔はほとんどが方解石などの炭酸塩でした.

 また母岩を切る脈に入っている白色繊維状の鉱物も,塩酸で発泡しました.アラレ石のようです.

 

ほとんどの部分が方解石のような炭酸塩だった孔です.硬度が低いせいかまわりの母岩よりもかなり凹んでいます.

 

方沸石の孔.こちらは塩酸でほとんど発泡しませんでした.

 

この孔はほかと感じが変わっていました.真ん中の白い部分は方沸石で,塩酸で全く反応が無かった.その周りの暗緑色塊状に見える部分は周囲の母岩よりもかなり硬度が低いようで,凹んでいました.端の方を針で突いて再度,顕微鏡で観察したところ緑泥石類でした.緑泥石類の外側にある灰緑色で劈開の観察できる鉱物は緑簾石でした.孔の周囲にある白色部は斜長石の集合のようでした.その周りの黄色っぽい粒は橄欖石から変質した鉱物のようです.ほかの破面を観察したところ,橄欖石はほとんど残っていないらしく,光沢の鈍い粘土のような感じがありました.

 

孔の中に硬度の異なる鉱物が共存しているようで,塩酸の処理で白濁しているところは方解石などの炭酸塩で,半透明の鉱物は沸石のようでした.沸石の結晶の間隙を炭酸塩で埋めているようです.

 

単斜輝石.最大3mmの斑晶として入っている単斜輝石です.

 

斜長石が集合した部分です.母岩中に均等に入っているわけでもなく,ゼノリスのような集合で観察できました.ゼノリス状の部分以外では,はっきりとした輪郭のものは無いようで,緑泥石のような鉱物にまわりから置き換わっているような箇所もありました.

 

 


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