露頭めぐり
―球顆流紋岩の露頭―
前回の続きで,じじら山から下りてきた後に,近くの道路の法面を見に行きました.府道沿いの露頭で少し先で尾根の切通があった.切通付近の露頭は風化が進んで構造までははっきりしませんでしたが,手前の露頭は多少の風化があるものの構造が観察できました.
切通し付近から北方を見る.
府道の法面露頭です.程よく風化した部分があり,含まれている球顆を露頭直写ができました.
珪化の進んだ露頭.
流紋岩中の球顆です.直径は10㎜前後.大きさはだいたい揃っていました.
こちらも露頭直写しです.球顆の中央に沸石が入っていました.
当地で見られた鉱物は玉髄・水晶・モルデン沸石・菱沸石?などがありました.
球顆を含む流紋岩は当地の露頭だけでは無く,少なくとも3か所は府道にあって,そのうちの露頭の風化部でこんな水晶がありました.
球顆流紋岩中の水晶.球顆の直径は約27㎜あって,切通のものよりもはるかに大きかった.中央の大きい水晶はよく見ると子持ちで,細かいのがたくさんついています.表面だけが黄色っぽいのかと思っていましたが,内部からのようで,これ以上キレイになりませんでした.
露頭の次は滝めぐりです.