きのうの続きです。
大日山で少し休憩して一度、峠まで戻る。鉄塔から谷へ下り村上新田へ向かう。途中に2つほど谷の源頭を通過し村上新田の池の分岐に着いた。仮に鞍部から谷に沿ってずっと下っていけば、玄能間歩に至る。
ここから峠に出て、行きと反対方向の尾根に進んだ。こちらも大日山の尾根同様に背丈の低いシダ類に覆われていて、足元も悪い。麓の道の駅からみるとかなり尖がった山が一本松山で、標高は低いものの登るのはきつそうに見えたが、実際に峠から登ってみると大した登りもなく、わずかな登りで山頂部だけスギ山になっている山頂に着いた。
展望は無く、南東方面に下るわずかな踏み跡が先に続いている程度だった。山頂は無風でまともにスギ花粉が下りてくるみたいで、さっそくくしゃみを鼻づまりが始まった。尾根筋は強風に近い風が出ていたので、さっさと山を下りた。
また銀山峠に戻り、万善橋を目指した。今度は逆コースなので展望がまともに得られる。熱水の影響かボロボロになった稜線を下っていく。
峠の北側尾根。見てのとおり少々禿げている。右手は鉱害防止工事の跡のようで規則的な段々と脇に側溝が作られている。
尾根を回り込んで、元来た入り口に着く。本日の予定はこれだけだったが、まだ13時過ぎだったので、近くの山王山に行くことにした。
山王山は南麓に柿ノ木鉱山、東麓に八畳幕鉱山、西麓に槻並鉱山と鉱山に囲まれた山だ。
屏風岩のバス停から槻並川に沿って遡る。次の橋で川を渡り、清掃工場のほうへとった。このあたりも間歩が多く、憩いの家があるあたりに権現鉱山、坊主山の南斜面に風呂ヶ谷間歩、橋を渡ったところから南北に幾つか穴のある屏風岩鉱山などがあった。
山王山へは、柿ノ木鉱山のズリ山から取りついた。昨年秋の大水で若干荒れていたが、相変わらず何もないズリで、奥の台地に向かって右側の石垣の上に斜坑一つと左側にコンクリで蓋をした大きな坑口がある。
取りつきは左右の坑口の真ん中を採った。すでに先行者がつけたと思われる径が斜面奥にかすかに残っている。
下の坑口から20mほど登ったところにまた2つ坑口があった。これより上には踏み跡がなく、山頂から南南西に張り出している尾根に取りついた。道などは当然なく、ヤブ漕ぎの連続だった。
尾根をしばらく徘徊して、徐々に高度を稼ぐがなかなか山頂に着かない。尾根に取りついてすぐ山頂のような思い込みがあった。
南東から尾根が合流してきて、登りがやや緩くなってくると稜線の踏み跡も明瞭になってきた。
登りが緩くなってからすぐに山頂に着いた。
高さは300mをわずかに越える程度の低山で、また明確な道もないヤブ山に先行者の山名プレートが以外にもたくさんあった。
猪名川町万善から能勢町長谷へ3 に続く。
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