いくつかの研磨した石203
京都府京都市伏見区醍醐北端山 醍醐鉱山のパイロクスマンガン石を一面研磨しました.醍醐の三宝院の北側の谷を詰めたところにあった層状マンガン鉱床です.15年くらい前に訪問した際にサンプリングした標本です.珪岩中に鉱染した貧弱なパイロクスマンガン石で,削りやすいところを探して,研磨しました.
(研磨) 珪岩中の炭マンなので珪岩の部分が硬いと踏んで,磨り始めました.部分的に二酸化マンガンが入っているせいか,比較的早く磨りあがりました.
仕上げは,黄白色の砥石でしました.
(以下,顕微鏡写真です)
ピンク色部がパイロクスマンガン石です.
黄色部は満礬ザクロ石でした.
結晶質なパイロクスマンガン石の拡大写真です.黒色部は二酸化マンガンの染みです.
満礬石榴石です.ネオトス石かと思いましたが石榴石でした.
淡紅色でボヤーっとした感じの菱マンガン鉱です.黒色部は二酸化マンガンです.黄色は少量の鉄分を含むためと思われます.
脈状のパイロクスマンガン石です.この集合中で最も紫色がかっていました.