つづきです。
妙見堂の分岐から左の本丸方面にとる。石垣の階段がありこれを登ると使われていないような家屋があり奥が小さな谷になっていた。道は谷の左岸を巻くようについていて、2~3回折り返すと西の尾根を伝って本沢に続いていた。
家屋の裏に少しつついたような跡があり、穴の前に二酸化マンガンが少し残っていた。ここからちょうど頭上に折り返した登山道が来ていて、上にもあるかもしれないので先に進むと、石垣の横にひ(金偏に通)押し坑口があった。
ひ(金偏に通)押し坑道。明延の探検坑道の奥にある掘り跡に似ている。竜頭はあまり残っていない。
坑口の前に少し二酸化マンガンがかたまっているだけで特に炭マンのような金属マンガンは見られなかった。坑口の高さは目測で5mくらい。途中で崩れているため、奥行はどれくらいあるか分からない。少し休憩して、先に進む。
道は尾根を巻き本谷のほうへ進んでいく。先程の坑口の延長にまだ坑口がありそうで、地図を照らし合わせながら山腹を見て回った。いくつか水の溜まった掘り下り坑があった。先で2つに谷は分かれて、まず右又から入ってみた。50mほど進むと道はなくなり、左岸に2つ大きく崩れた坑口が残っていた。ここも二酸化マンガンのようで、傍の植林の中に少し見つかった。左又のほうへもどり、登っていく。道は左岸についていてチャートの一枚岩に掛かったナメ滝を過ぎると本格的なのぼりとなった。
沢が細くなり、高度を稼ぐと尾根が近づいたのか頭上が明るくなってきた。ようやく先週降った積雪が現れ、やや急な階段になった。積雪がしまってやや滑り歩きにくい。階段はそう長く続かず、尾根の鞍部に着いた。
まず山頂に行く。曲輪状の段差を越えて、2つほど郭の傍を越えた先が山頂だった。主郭の手前の鞍部に北側と南側に産出鉱種不明の坑口があり、南側はやや立派だった。ズリらしきものは無く、これも城郭遺構の一つかもしれない。神社の境内のような植林の中を少し登ると山頂に着いた。
天候があまり良くないせいか、遠くまで見通せない。愛宕山連峰が僅かに霞んで見える程度だった。少し休憩して、神前峠方面から交流センターに下る予定を立てた。
雪中の八木城にて3に続く。
京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら