露頭めぐり
竹田川の泥炭層
小雨が降る中,山に行くことができずフラフラーっと露頭探しに行きました.国道9号線を北上して,細見から三春峠の道を取りました.
三春峠の露頭で以前に見つけた銅鉱脈を再度探しましたが,工事が終わっていて欠片もありませんでした.一時的だったのかもしれません.
行く当てがあまり無いので,以前に何かの文献で読んだ川の露頭に行ってみました.降りれそうなところはいくつかありましたが,小雨の間を狙って降りれるようなところは余りありませんでした.濡れるのを覚悟で一か所に絞り込んでその地点に降りていきました.
手前の小さな丘のようになった部分が泥炭層.奥は竹田川.
露頭です.
石炭類の産出の少ない地方にいるため,露頭を直接観察できるところは余りないように思います.人為的に開削したような感じのところではないようで,水の当たるところだけ抉れたようです.当地域の泥炭は物資の無かった戦時中に一時期,燃料用に採炭されたという記録が残っています.
露頭の拡大.堅い泥岩やチャートの礫が挟まっていました.白いところは粘土のようななってボロボロした母岩です.
余り炭化していない木片が挟まっていました.亜炭までいくかはわかりません.
こちらも炭化の進んでいない木片です.
ほかに少量の松の実?と細かい実がパラパラ出ているようです.いくつか現場でサンプリングしました.小雨だった雨が本降りに近くなっていましたので,これで退散しました.帰ってからサンプリングした木片を試しに燃やしたところ,くすぶったような火の付き方をして,猛烈な悪臭を発しました.
現場では高師小僧や藍鉄鉱などの鉱物が出そうですが,今のところ見つけていません.