露頭めぐり
―丹後 磯砂山アプライト岩脈の露頭―
京都府京丹後市鱒留大成
丹後方面に行ってきました.大呂のペグマタイトは現況確認のため少し見た程度で,今回は磯砂山登山口の方へ見に行きました.近くに幾つかの滝がみられることもあり,先に滝へ寄った後,登山口方面に行きました.林道が磯砂山から西に派生する尾根(林道乗越の西に473mの標高点のある尾根)を南へ越えた先のカーブのところに,いい感じの露頭があったので観察しました.露頭は2つありました.
露頭1
林道と並行に走るアプライト岩脈です.ペグマタイトを伴っているかもしれないと思って付近を探しましたが,この脈には無いようです.(下記のマップの露頭1です)
始めの写真の中央やや右手に折れ曲がった部分があり,その拡大です.紅白の幅は約20㎝.アプライト岩脈は平均で15cm前後ありました.この写真の中央部に写真では判別し辛いですが,断層が通っていてずれていました.
平均的な脈の部分.周囲は風化しているもののやや粗い花崗岩でした.
露頭2
露頭1より50mほど進んだ尾根の鼻に,露頭1よりも非常に判りやすい露頭がありました.
尾根の鼻の切通にあった露頭.花崗岩を直立に切っていました.幅は0.5mくらいで,上の方が1m位でした.
上の方.
下の方.紅白のポールの間隔は約20㎝.
この露頭にもペグマタイトは見つけられませんでした.一部に文象花崗岩があったので,まったくその兆候が無いとまではいえませんが,脈性や晶洞型などのペグマタイトは見つけられませんでした.
太い岩脈から細い岩脈が派生していました.細いほうは平均20㎝内外の太さがありました.
このあと滝巡りに移行しました.
以下が露頭の位置図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.
林道は大水等ででた土砂崩れや路肩崩壊などで,よく通行止めになります.