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鉱物の顕微鏡写真44 ―ホレニウス石―

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鉱物の顕微鏡写真44

―HÅLENIUSITE-(La) ホレニウス石―

 

 

(横から見たところ)

(その反対側から)

 

産地:Bastnas mine, Riddarhytten, Vastmanland, Sweden.

(発音用の記号が必要ですが,どういう訳か出ない.)

 

HÅLENIUSITE-(La)  ホレニウス石―(La)

[組成]:(La,Ce,Nd)OF   立方晶系

[色]:黄白色・レモン黄色・黄灰色・橙色・黄褐色.

[光沢]:真珠光沢~油脂光沢.塊状および粉状のものは

     土状光沢ないし無光沢に見える.

[モース硬度]未測定なのか記載がありませんが,欠片を

     磨り潰したときに感じた感覚では2内外?

[比重]:6.5

[条痕]:黄白色ないし淡黄色.

[名称]鉱物学者 Ulf Haleniusに因む.(aの上の〇が必要ですが

    どういうわけか出ない.大文字だけオングストロームの変換

    でなんとか出ましたので,今回は表題を大文字表記にしま

    した.)

 

 

 前回に引き続いてのよくわからないREEの鉱物です.2005年頃の大阪ショーで2004年新鉱物として少量売られていたものを,購入したものです.すでにBastnas mineの石は幾つか持っていて,判っている鉱物は消去法で消していくと,どうもこの泡蒼鉛のような粉状の部分のようでした.前回にテルネボーム石を取り上げたので,急遽この石をサンプル集から探し出して顕微鏡写真を撮ってみました.

 

 母岩は帯紫褐色で不定形塊状ないし粒状をなすセライト(Cerite-(Ce))で,表面に白色―灰白色粉状および皮膜状のセリウムランタン石(Lanthanite-Ce), 鉄黒色―黒褐色短柱状の鉄褐簾石(Ferriallanite)などからなっていました.肉眼で判別できる金属鉱物は輝水鉛鉱・黄銅鉱などで,ほかに細かいコバルトなどの硫化物が入っているそうですが,細かすぎて判りませんでした.

 このREE鉱物の集合体からなる母岩で一番目を引くのが,濃緑色粒状でガラス光沢を呈する鉱物で,母岩のREE鉱物とはあまり関係のないブロシャン銅鉱(Brochantite)です.ホレニウス石はブロシャン銅鉱の下地になっている黄白色―黄色の不定形塊状に見える部分です.

 

(以下,顕微鏡写真です)

 

 

ブロシャン銅鉱(緑色部)の多い部分です.黒い部分が鉄褐簾石.帯紫褐色部がセライト.灰緑色部はテルネボーム石.

 

(さらに拡大)黄色の部分がホレニウス石.

 

こちらは別の部分を拡大したものです.黄白色部がホレニウス石.濃緑色粒状がブロシャン銅鉱.黒色短柱状ないし粒状が鉄褐簾石.

 

 

その拡大です.鈍い光沢の黄色部です.緑色はブロシャン銅鉱.黒色は鉄褐簾石.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今朝,店を開ける少し前に涅槃日法要で参詣してきました.どーせ通勤路にあるから寄りました.ハメ除け(マムシ除け)で当地区では有名なお寺で毎年3月15日に法要をしていて,店の前の道が通行止になります.昨年初夏の地震で門が崩れたらしく,入口が随分すっきりしていました.本堂にお参りしてきました.花粉除けもあったらいいかな~と思っていますが,今年も例年通り鼻はジュクジュクです.

 昨年の暮れから何を思ったのか青汁を飲みだして毎日夕食後に1杯飲んでいました.いつも1月下旬から症状がでだすのに,今年は3月入ってからでした.腸内環境が良くなったためかと思っているのですが,花粉と関係があるのか今年は少し遅かったです.

 


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