鉱物の顕微鏡写真43
―テルネボーム石―
産地:Bastnas mine, Riddarhyttan, Vastmanland, Sweden.
(小文字のaの上に発音用の点々が必要ですが,どういう訳か出ない)
(裏面です)
Tornebohmite-Ce テルネボーム石
[組成]:(Ce,La,Nd)2Al[OH|(SiO4)2] 単斜晶系
[色]:灰緑色~暗灰緑色・オリーブ色・黄褐色・淡赤褐色.
[光沢]:亜ガラス光沢~油脂光沢.
[モース硬度]:4.5
[比重]:4.9
[名称]地質学者 Alfred Elis Tornebohm(1838-1911)に因む.
随分前,たぶん1997年か1998年にどこかの標本屋で購入した石で,当時はどの部分なのか,どういう石なのかも何も知らずに名前だけ見て購入していました.産地名が希元素の鉱物がたくさん出ている有名なところのようで,当地から発見されたバストネス石は,本邦でもよく褐簾石(Allanite)の分解物として割とよく見られる.本当は研磨石の方にまわそうと思いましたが,どっちにしろ顕微鏡下で観察するので,裏面は一面研磨し,表面を顕微鏡観察した上で撮影しました.いろいろ文献などを漁っていると,母岩も表面の分解物も希元素の鉱物でした.
[以下,顕微鏡下での撮影です]
灰緑色部がテルネボーム石です.
(以下,研磨面を顕微鏡下で撮影したものです)
こちらは母岩の端についていた黄銅鉱です.
灰緑色部がテルネボーム石.赤褐色は鉄の酸化物のよう.黒色部は鉄褐簾石.白色部はセリウムランタン石だそうだ.
硫化物が集合した部分です.黄銅色部は黄銅鉱,灰色の短柱状に見える部分は研磨でかなり掘り込まれており,輝水鉛鉱かと.灰緑色粒状がテルネボーム石.赤褐色部は鉄の酸化物のようです.黒色部は鉄褐簾石.
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