豊能町初谷川渓谷へ2
先ほどの続きです.
最後の堰堤から上流は極端に道標等が少なくなった.その先の尾根をまわりこんだところで東岸に渡った.
道はやや険しくなってきて,渓流瀑が少しづつ増えてきた.
渓流瀑.ほとんど落差は無いが,滝壺はあるようだ.
これの少し上流にもう一つ旧坑があった.
コースの真横に開いている旧坑.奥の方まで見渡せた.この坑道のすぐ上を攀じると,掘下りの坑口があった.
掘下りの坑口.先ほどの坑口の真上にあり,入口より数メートル行ったところで貫通しているようで,中切坑のようだ.それより先は崩土でよく判別できなかった.この竪坑の東にも竪坑があり,5mほど延長した部分にも中切坑と思われる坑口があった.
掘下り坑の東に位置する掘下り坑.
上の掘下り坑の5mほど東の延長にある坑口.見ての通り崩土で内部は見え無い.この坑口もハイキング道の横にあった.さらに延長があると思い,延長線上を辿っていると,初谷川の対岸に切り立った崖があり,ここに坑口一つがあった.
対岸の坑口.中央の杉の木のわずか左に見える黒い部分が坑口.
こちらもフラッシュを焚いて撮影しましたが,数メートル先で天盤が崩れて奥がよく観察できませんでした.
地形図を見ているとこの付近の地形がややオカシく,裏手にも何かあるかもしれないので廻ってみましたが,平地になっていて坑口などの遺構は発見できませんでした.この付近には位置が不明の鉱山として,寒谷鉱山・桃坂鉱山があり,明治29年頃には操業していたようです.いずれも位置は判りません.
間歩の先でもう一度川を渡った.ここを過ぎると金っ気がなくなり,渓流瀑が増えてきました.
コースの16番と17番の間にあった渓流瀑.滝壺もしっかりあり,落差は2m強ありそうだ.
こちらは17番と18番との間にあった渓流瀑.落差は1mあるかないかでした.
3に続く.