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麻生川の渓流と滝

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 麻生川の渓流と滝

 

 先日,ちょっと滝巡りをしてきました.先週に降った積雪の様子も見てきました.国道27号経由で小浜方面に向かいました.綾部市老富町付近まで来ると,すでに除雪が始まっていました.おおい町に抜けると山の上の方は,雪化粧していたものの里のほうは積雪は未だありませんでした.(すでに除雪されて融けたのかもしれない)

 ちょっと出ただけなので,遠出する訳のもいかず,熊川宿から朽木方面に抜けました.その前にちょこっと野尻鉱山に探索に行き,弁柄用の磁硫鉄鉱を掘っていた跡を確認してきました.野尻在所の奥に大規模なカラミの堆積場があって,これの対岸の植林内もカラミだらけでした. 

 半分以上崩壊していますが坑口を2つほど確認しました.母岩はチャートのようで,水酸化鉄の染みたものが多数見られました.弁柄は昭和の終わりのほうまでやっていたらしく,跡地は資材置き場になっていました.舞鶴若狭道が開通してから付近の様子は随分変わったようでした.

 時間が正午を回ったところで,檜峠から麻生の谷に入ってみました.この谷は原付で駆っているときに,上流にある柳谷鉱山と乗鞍鉱山に行っていた記録があって,ハウスマン鉱やヤコブス鉱からなる高品位鉱をサンプリングしたことがありました.

 車を走らせていると,麻生の在所のバイパス道から少し上流に行ったところで,対岸(北岸)に坑口が見えたので,適当に川に下る道を探して,川原に降りてみました.

対岸の坑口.県道より.

 

河原.転石はチャートや緑色岩の類が多い.どこから流れてきたのかはわからないが,結構な数の花崗岩が川原にみられました.

 

上流側.

 

対岸の坑口.マンガンを採掘したのか,炉材珪石を採掘したのかは不明の坑口です.

 

 さらに上流を目指しました.以前までは家屋が数軒あった熊畑や足谷口は更地になっていて,あちこちで水害の跡が残っていました.熊畑の谷の上流に幾つかマンガン鉱床があって,その転石としてマンガン鉱が幾つか見られていましたが,今回は流出したのか全くありませんでした.

 

 木地山の手前で,谷の南岸に滝を2つ見つけたので,寄ってみました.ちょっとした植林を抜けると川原に簡単に降りれました.

 

滝.無名の滝.(下の方に掲載する地図では①の滝になっています) 苔むしていて感じの良い滝でした.高さは目視で10mくらいか.

 

 

 

 

 

 ①の滝から上流に30mほど進んだ南岸にも滝がありました.

 

無名の滝.(下の方に掲載する地図では②の滝になっています)

 

 

こちらは層状チャートの壁を一気に滑り落ちているような滝でした.高さは8mくらいではないかと思います.

 

 河原をぶらぶらしていると,感じのいい淵があったのでカメラに収めました.対象は2つあって,どちらも層状チャートの露頭で苔むしていていい感じになっています.

 (下の方に掲載する地図では①の淵となっています)

 

 

背後の露頭は層状チャート.水が澄んでいて,いい感じの壁紙になりそう.

 

手前の川原に紋様の良い感じのチャートもありました.

 

 もう一つの淵は,①の淵の西,①の滝,②の滝を挟んで,更に西へ行ったところにありました.

(下の方で掲載する地図では ②の淵になっています)

 

こちらも背後の露頭は層状チャートでした.

 

 

 一通り確認して,今回はこれで帰途に就きました.

 

上の渓流と滝の位置図です.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いていますので,縮尺は無視しています.参考程度に.

 

 


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