いくつかの研磨した石110
岡山県井原市芳井町東三原 三原鉱山のベスブ石―石榴石―ホタル石からなるスカルンを一面研磨してみました.上の標本は数年前の布賀の巡検の時にサンプリングしたもので,成形時に出た端材の一部を利用しました.色の異なる石榴石が2種入っていて,おもしろそうなので磨ってみました.ベスブ石はボヤーっとした灰緑色塊状の部分で粒の間に珪灰石や方解石などが充填していました.
上の写真は磨る面の反対側です.
(研磨)石榴石が結構入っているので硬いと思ったが,磨っていると案外簡単に磨れてくれました.ただしやはり石榴石のところがモッコリでてしまう.ベースがベスブ石で硬度がある程度あるため,根気よく磨っているとようやく平滑になってくれました.仕上げは青砥でしました.
(以下,顕微鏡写真)
茶褐色の部分が石榴石.灰緑色部がベスブ石.
ホタル石の磨ったものが画像では分かりづらいので,割り面の判りやすい写真を掲載します.赤紫―赤色の部分がホタル石.茶褐色―淡桃色が石榴石.先に淡褐色の石榴石ができてから後で茶褐色の石榴石ができたように思う.この石の母体となった標本名は「クスピディン」です.顕微鏡的なクスピディンが白色部に含まれているかもしれない.
部位の説明はこんな感じになりました.
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