いくつかの研磨した石108
滋賀県高島市朽木小川 小川鉱山のヤコブス鉱を一面研磨してみ
ました.京都府との県境に坐するイチゴ谷山とかヘラタニ奥とか市後
谷山とか呼ばれる890mの山の東約1㎞の小沢にあった層状マンガ
ン鉱床です.今から十年以上前に原付を駆っていたときにサンプリン
グした標本です.坑口まで上がらなくても谷沿いに鉱石が流出してい
ることが多く,主にこちらはパイロクスマンガン石などの珪酸マンガン
がみられました.
上の標本は弾数があるため層状の構造が判りやすいものを選んで
一面研磨してみました.
(研磨)層状の炭マンなので簡単に磨れると思い,大村砥で一気に磨
り上げました.細かいところはサンドペーパーで補い,仕上げは青砥
でしました.
(以下,顕微鏡写真)
アズキ色炭マンの部分です.赤褐色―黒色の筋がヤコブス鉱で,
黄白色―淡紅色部が菱マンガン鉱です.ヤコブス鉱の筋に挟ま
れる赤褐色の不定形塊状はリッベ石(Ribbeite)が含まれるそうで
す.知人に含まれてるよ..と指摘されましたが,良くわかりませ
ん.そこでもっと拡大してみました.
白色の脈が菱マンガン鉱.
こちらは別の部分の拡大です.これでもよくわからないので,
カメラのズームを使用してもっと拡大してみました.
手持ちの機材では限界まで拡大しました.赤褐色の柱状のような
ところがリッベ石かもしれません.
こちらはヤコブス鉱の筋です.顕微鏡で観察していると脈が途切れ
途切れになっていました.粒が確認できるかもしれませんので,
更にこの部分を拡大してみました.
こちらも手持ちの機材で限界まで拡大したものを撮影しました.
黒いところがヤコブス鉱のようです.白色部は菱マンガン鉱.
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