鉱物の顕微鏡写真39
今回は鉱物の紹介ではなく,手持ちの標本の
顕微鏡写真を紹介します.
(以下,顕微鏡写真です)
岡山県美作市白水鉱山のパイロクスマンガン石.(非売品)
兵庫県から岡山県に入ったところくらいに位置するマンガン鉱床
より産しました.当初は鉄に汚染された見栄えのしない珪酸マンガ
ン鉱がよく見られましたが,探索の結果上のような結晶質のパイロ
クスマンガン石を見つけられました.
こちらも上の標本の別の部分についているものです.劈開に沿って
割れたものですが,裏面に結晶面が残っています.
その次
岐阜県関市洞戸鉱山の珪灰鉄鉱の結晶です.(非売品)
普段は塊状のものが多く,黒色で地味なので見過ごされがちです
が結晶するとどことなく愛着が出てきました.
上の写真の拡大写真です.
母岩は石英と灰鉄石榴石で,石英は結晶して水晶になっていま
す.この水晶の根元をみると形はやや歪ですが,日本式双晶に
なっています.
その次
鹿児島県日置市日ノ本鉱山の紅安鉱です.この標本を得るため
に学生時代に高速バスで何度も通いました.標本は小さなもので
すが,はっきりと赤色が判別できます.(非売品)
産地は上の写真と同じですが,標本店で買い求めた石です.
(非売品)
かなり拡大しました.
その次
兵庫県宍粟市宍粟水鉛鉱山の燐灰石です.筆者が地学研究誌
上で報告したサンプルです.報文は白黒写真でしたので,当ブ
ログ上でカラー写真を掲載します.(非売品)
別アングルでの撮影.
結晶の頭の方から.
知人よりカラーを挙げてほしいと注文がありました.手持ちの
カメラの接写ではこれが限界のようです.母岩はペグマタイトで
黒色部は黒雲母です.
今回は趣向を変えてみました.