きのう標本を整理していたら,14年ほど前に
護法谷鉱山でサンプリングした標本です.随分前の標本なので
小割用ハンマーで成形しておらず,不安定な石でしたので,
失敗することを前提に,ダメ元でやってみました.
標本は上のような小さい晶洞を伴う脈状の菱マンガン鉱を伴う
石で,はじめの一撃でうまく間隙の部分で割れてくれました.
あとは斫り用ハンマーで角を処理して小割ハンマーで成形する
とみられる標本になりました.
京都丹波のマンガン山では結晶鉱物は極端に少なく,菱マンガ
ン鉱の結晶を見たのは,当地と三平鷹峰鉱山・大城山鉱山の3
箇所でした.
(下はほかの部分の顕微鏡写真です.)
その後は2~3回程度,ハマって行きました.針ニッケル鉱を見つけ
てからは,どういう訳か行かなくなりました.
山城鉱山と八丁岩へ行ったときも寄っていません.
当地で確認された鉱物は
自然銅・石墨・黄鉄鉱・黄銅鉱・針ニッケル鉱・緑マンガン鉱・石英・
ヤコブス鉱・ハウスマン鉱・赤鉄鉱・パイロリュース鉱・褐鉄鉱・横須
賀石・水マンガン鉱・クリプトメレン・バーネス鉱・菱鉄鉱・菱マンガン
鉱・重晶石・孔雀石・テフロ橄欖石・アレガニー石・ブラウン鉱・パイ
ロクスマンガン石(これはほとんど見られない)・緑泥石類・ネオトス石
・カリオピライト・珪孔雀石など.
昔貯鉱が積んであったところの手前に立派な滝があり,これをカメラ
におさめに行こうと思っているのですが,なかなか時間が取れず,未だ
行けていません.いつか時間を見つけていこうと思っています.