いくつかの研磨した石79
兵庫県篠山市火打岩の赤チャートを一面研磨してみました.
丹波Ⅱ型地層群の火打岩ユニットの塊状チャートで,戦後すぐ
くらいからしばらくまで,炉材珪石として採掘の対象となっていました.
(裏面)
(研磨)非常に硬いため削り辛いと思いましたが,硬度が一定に
近いようで,時間はかかりましたが,きれいに磨り上がってくれました.
♯240から始めて♯800,♯1000と砥石を変えて研磨しました.
♯1000である程度まで磨って,磨り上がりを見たところ水に濡れ
ているときは鏡面近くに見えていましたが,乾くとまだまだ荒く,
ここから先は天然砥石に変えて,研磨し始めました.
青砥である程度まで磨ったうえ,鴨瀬谷山の砥石で仕上げしました.
以下顕微鏡下での観察です.
白い石英脈が切る部分.
朱色脈に挟まる黄褐色の部分.細かすぎてよくわかりませんでしたが
燐酸塩鉱物か?
茶褐色チャートを切る,細い(幅約0.5㎜)の石英脈.白色部
は燐酸塩鉱物か? 石英脈中の黒い鉱物は緑泥石のようで
鉄に富むグリーナ石かもしれない.