きのう頃から川沿いの桜が
満開になっていました.
川沿いの桜.一昨日の夕方6時頃撮影.
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鉱物の顕微鏡写真17 ―藍方石―
Hauyne 藍方石(アウイン) (非売品)
組成:(Na,Ca,K)8[(SO4)2|(AlSiO4)6] 立方晶系
色:青色・白色・灰色・黄色・緑色・桃色ガラス光沢.
モース硬度:5.5, 比重:2.44-2.50, 条痕:白色.
劈開:一方向に良好.テクト珪酸塩鉱物.方曹達石類.
産地:In den Dallen quarrys, Nieldermendig, Mendig,
Laach lake volcanic complex, Eifel,
Rhineland-Palatinate, Germany.
(本邦未産)
市場で結構粒が大きくて青色の美しい藍方石がよく
出回っているのを目にします.ほとんどのものが分離
されたもので,母岩についているものを随分と探しま
した.上の標本は8年ほど前に入手したものです.
色はやや淡いですが,母岩にしっかり着いています.
母岩は軽石質の橄欖石ベイサナイトというアルカリ
玄武岩質岩で,周囲からぽろぽろと崩れていく,保存
が難しい石です.
白色部は主に玻璃長石(サニディン)で,黒色の粒は
磁鉄鉱, たまに入っている黄色―橙色の光沢の粒は
クサビ石(チタン石)です.そのほか少量の黒色板状の
エジリン或いはエジリン普通輝石を伴っているとのこと
ですが,この標本の表面には入っていないようで見つけ
られませんでした.
英名はHauyne ですが,本当はuの上に並列した点が2つ
必要なのですが,どういうわけか色々試してみましたが
表示できませんでした.
以下顕微鏡下での撮影です.
この標本では大きな粒状のものは,1mm内外の大きさしか
ありませんでした.
黒色粒状の部分が磁鉄鉱です.白色は長石類.
3枚目の写真とは別の部分の拡大です.青色は藍方石,
黒色部が磁鉄鉱,黄色―橙色ガラス光沢の粒状部がクサビ石
です.ほか灰色―白色部が長石類です.霞石も含んでいるよう
ですが,肉眼で判別できず,書けませんでした.
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