更に昨日の続きです。
「谷寺鉱山?」から下りてきて再び林道のような府道4号を目指す。時折車が通行するくらいの道で、途中2車線区間もあるが先は元の林道に戻り、猪子峠付近から老人ホームの前までダートになる。
猪子峠の南の尾根に行こうと思い、取りつき口を探す。峠を越えていくと谷に降りる道は見つかった。尾根に付く道が見当たらない。
少し峠の手前に戻って、南側の植林内に入る。適当に尾根を目指して登っていくと尾根筋からやや明瞭な道が出てきた。平坦な尾根に出てしばらく行くと竪穴のような跡があった。先にも幾つもあり、尾根を詰めて標高334mのピークの方にまで竪穴跡が見られた。坑道の陥没した跡と思われるが、数が多い。
標高334mの山頂。多分ここが一番高いと思う。
周囲は陥没穴だらけ。少し数えてみたところ、山頂から北の尾根にかけて7つの穴、南の尾根までは3つ、山頂から南の谷にかけて5つの陥没穴があった。
きっと下にこれらの陥没穴の入口があるだろうと思い、南の谷を下ってみた。
南の谷は下草の少ない植林地帯で遠くまで山肌を見通せる。山頂から30mくらい下りたところに山頂に向って左右に坑口の跡があった。植林したときに埋め戻されたのだろう。ズリらしき台地もあったので少しみたところ、灰鉄輝石と石榴石からなる緑色岩中に少量の黄鉄鉱と黄銅鉱が見られた。硫化物の鉱石のようなものはなく、全て母岩だった。
谷を下っていく。台地から3分ほど行ったところの右岸側に間歩を見つけた。
右岸側の間歩。右岸から山腹(かなり急な斜面)を登ったところにある。内部がよく分かるやや広い坑口だった。ただ入る気はしない。ズリは無く、写真だけ撮った。
また下っていく。予想では府道に近くに出るはずだが、どこに出るかの緊張感が楽しい。先ほどの間歩から谷がやや平坦になった頃、左岸から合流してくる沢がある。これとの出合にもう一つ間歩があった。
出合の間歩。先ほどの間歩と違いかなり狭い。なんとかしたら入れそうだが、入る気はしない。ズリもなくここも写真のみになった。
谷が平坦になった先が少し明るくなってきた。遠目で漏斗かと思われるものがあった。炭焼釜だった。使われているものだと思われるが、周囲にあまり炭が落ちていない。
古墳に似た炭焼窯。丹波北山でよく見られる炭焼窯で完全なものは久々に見た。大抵天井が崩れて石垣だけになっている。
炭焼窯から先はやや急になって畑の横を通って予想していた府道にでた。今回はヤブ漕ぎの連続でいつもの倍疲れた。帰りの待ち合わせ場所を野間の大ケヤキの前に指定して、ぼちぼち歩く。
山をおりて約30分で「野間の大ケヤキ」に着いた。
野間の大ケヤキ。石柱の前で腰を下ろしてそこから撮影。写真では分かり難いが、かなりでかい。下田尻から峠を越えて出野の府道を歩いているときから見えていた。
次は西の方へ行ってみようと思う。
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