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Mineral Shop たんくら
昨日の続きです。
丁度昼間に鉢伏山に着き、登る前にあらかじめ昼食を摂っていたので、ここでは休憩のみとなった。
少し下って鉄塔のほうへ展望写真を撮ろうと行ってみたが、鉄塔が思いのほかに邪魔で、ここではあきらめた。東西に展望は開けている。
一度梅谷の分岐まで戻って、明ヶ田尾山に向う。梅谷の源頭付近は平坦な地形で、登りは緩い。
源頭から離れて支流の沢は、植林の中を登っていく。上部の尾根付近はやや急だったが、すぐに尾根になった。
尾根筋をしばらく歩くと、高山に下る道との分岐となった。ここを直進し、なだらかな尾根道を登っていくと山頂に出た。
背中の荷が重く少し山頂で整理することにした。下の鉱山で拾った石だ。
下の坑口付近で見つけた褐鉄鉱の塊が重く、少し小割りした。ほかに
石英脈に珪孔雀石が染まった黄銅鉱(画像下)や、石英脈中の方鉛鉱、
方鉛鉱に伴う青鉛鉱や白鉛鉱の付いたものなどがあった。
中心が黄銅鉱、青色は珪孔雀石。(左右母岩7cm)
整理してあたりを散策する。北の尾根は5分程行くと踏み跡が消え、急斜面になっていけそうにない。東の尾根もヤブになっていて戻るしかないようだった。結局、45分も山頂に居た。
帰りは高山から下る。
高山に下る道は沢に下りたあたりから、登山道が沢になってしまっていて、非常に歩きにくい。道は増水によって分断され、何度も沢を渡った。植林地帯を抜けると竹藪になり、高山に集落に入った。
ここから、府道までダラダラと下り、余野に向けて歩きだす。府道で一番高い地点から金石橋の交差点まで2.2kmの道標があった。路面の下りは足に負担がかかる。橋に近づくころになると足が棒になっていた。まだそこから1.5kmはど歩かないといけない。
時間が早ければ、府道から少し戸知山側に入ったところにある「金山間歩」に寄るつもりだったが、足元がおぼつかない。それでもなんとか行きついた。
帰ってから、拾った石を掃除する。石は水酸化鉄の染みがたくさん走り良い標本になりそうにない。珪孔雀石を含んだやや重い石の石英脈に初成鉱物が残っていた。大部分は閃亜鉛鉱だが、一部に安四面銅鉱を見つけた。大阪北摂では初めて見た。
また、ズリで硫カドミウム鉱だと思っていた鉱物は微細な柱状結晶で、ちょうど真ん中あたりが少し膨らんでいる。緑鉛鉱かミメット鉱思われる。
重い褐鉄鉱はよくしまっていて重量感があり、空隙に小さな孔雀石を伴っている。ほか、珪孔雀石の表面におしろいしたように、水亜鉛土と腎臓状の異極鉱が付いていた。
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