昨日の続きです.
鉱床を辞して砥峰高原を目指した.谷を巻くように林道を登っていくと,不動さんの横に滝があったので寄ってみた.
今の季節はまだ繁茂していないため外観がよくわかる.袂に小さなお不動さんがあった.
更に登っていくと高原についた.山焼きをやったよう(3月25日に山焼きをしたとのこと)で,一面焼け野原になっていた.
見るべきものは特になく,先へ進む.このまま下っていくと福知渓谷をへて一宮方面に下れるが,分岐を千町峠方面に取った.雪が少々心配でしたが峠への分岐付近や千町ヶ峰・段ヶ峰の山頂付近には雪が無いように見えた.
ここから草木の在所をへて百千家満に下る.
草木在所の峠より西方を望む.
百千家満から北上した.このまま北上して大身谷方面へ行ってみた.大立通洞に行くことも考慮したが,何せヒルの多い山で厳冬期でも見たことがあるくらいなのですでに出ていそう.ということで倉床川源流域に行ってみた.
富土野の在所から林道を西進する.奥の二股で左に取った.(右に取ると廃村大路に至る)
倉床川沿いをだらだら上っていくと視界が開け,鉱山跡に着いた.対岸に真っ黒なカラミの山が残されていた.遺跡地図では「富土野銅山」と記載されていた.
右岸のカラミの山.
坑口.入り口から数十メートルは陥没していて写真のようになっていた.
広大なズリ.
林道はズリの上まで延びていて,坑口の前まで行けた.ズリは南北に細長く,沢に沿ってできていた.鉱石は黄銅鉱のようだがズリで探してもついていそうな石は余り見られない.貯鉱の土盛りもわからず,ウロウロしていると斜面側に少し見られた.
文献では舞鶴帯の頁岩(あるいは粘板岩)と緑色岩中の鉱脈鉱床で,北に隣接する明延鉱山の川原でも似たような石がみられる.
鉱石鉱物は石英脈中にまとまってみられ,閃亜鉛鉱(黒色)・黄銅鉱・黄鉄鉱・硫砒鉄鉱などが見られた.脈石は石英・方解石で後者は短波紫外線で赤く蛍光する.少量のホタル石もあった.ほかに緑泥石があった.
二次鉱物に孔雀石・水亜鉛土・異極鉱が見られた.
今回はここまでで,帰りに以前行ったときに,繁盛の東にある水が余りなく迫力に欠けた滝に寄ってみた.
小和田不動の滝.
今回は前日に降雨があったため迫力があった.
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