朝日山2のあとで、2週にわたって周辺をまわりました。尾根筋の酸化坑の周辺の谷にも幾つか坑口がありました。
上の写真二つは、大城山の林道から朝日山に向って北上し、標高427m地点の南方に位置しています。上の写真が坑口で、脇に石組が見られた。
下の写真は、上の写真のすぐ横にある陥没跡。二酸化マンガンが少量残っていた。標高427mの小峰から朝日山の南方の450m等高線あたりに酸化鉱床がありました。お寺の方から登ってくる登山道との分岐で、大城山から真谷に鉱石運搬用の索道の中間点があったようです。分岐の脇に高品位の炭マンのバラスが少し残っていました。遺構としては索道が滑車が残っていただけでほかは見られなかった。
お寺の方の登山道を少し下ったところに仏像が鎮座した展望の良い地点があり、ここから谷に向って激下りした。斜度40度を超すような急斜面だったが、目的の谷に降り着いた。谷は奥で二又に別れ、向かって左側に層状チャートの壁、右は小さな淵になっていて流路が山腹に消えていた。二又の出合には殆ど鉱石は無く、少し戻って炭マンを幾つか見つけた。色の乏しい炭マンで魚卵状をなしていた。
二又へ谷を詰めていると北側の斜面が急に緩やかになってたのが気になった。尾根に登って大城山方面に下る予定だったので、登路を探す。特に無く先ほど緩やかになっていた地点を目指し少し登ると押しの坑口があった。東向きの坑口だった。もう一段下にも坑口があったが、こちらは崩れていて中は見えない。
坑口までは人が通ったような感じがあったが、これより先は気配が全く戻るのも癪だったので、斜面を直登した。谷に降り立つ時と同じくらいの急斜面で木の根っこに掴まりながら何とかへばりついて登って行った。
いつまでたっても登山道に出合わず、尾根の頂点あたりで明るくなると、過去2度来た山頂だった。すぐさまダニが付いていないか確認した。脛に2匹いたが這っていただけで喰いついてはいなかった。
2本持っていたペットボトルのお茶も余りの暑さに底をつき、大城山方面に下った。林道を西へ下る。近くの鉱山跡に少し寄り道をして、炭マンをつついてみたが、特になかった。以前この産地で結晶質のパイロクスマンガン石と、青と紫のファイアの入った貴蛋白石を見つけた。前者は知人によりXRDで調べてもらっていた。後者はこのパイロクスマンガン石の表面を覆っていた二酸化マンガンを過酸化水素で掃除している最中に見つけた。大きさは金魚の目玉くらいの小さなもの。
30分ほど休憩して林道を下る。平坦な谷で案内板を過ぎると車止になる。平坦なのはここまでで、ここから急坂になる。
急坂なのは車止のすぐ横に2段30mほどの直瀑があるからで、名称はあると思うが調べられていない。滝の下は堰堤が2つあってそれより下は、渓流瀑の小さなものが続いている。
車止から約20分で犬飼川の分岐に着いた。ここから3kmで国道423号沿いのバス停に至る。ケータイを忘れていっていたので、行くときに午後5時頃に犬飼の林道まで迎えにという風に伝えていた。
出合ったのは、犬飼の盲導犬センターの前あたりだった。
今後もこの付近を探索するつもりですが、今の季節は暑いしもう少し涼しくなってくると今度はこの周辺一帯が「松茸山」になってしまう。次の探索は冬になりそうだ。
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