今日、昼過ぎに来たお客さんとペグマタイトやスカルンの話で盛り上がった。そのうち畑賀のペグマタイトの話も出た。学生時代に帰省に鈍行を使っていたことは前にも書いた。始発に乗ると岡山兵庫県境で一時間近く連絡待ちの時間が出来てしまうため、その手前で採集に一時間ほど寄ることが出来た。一時間と云ってもそんなに遠くへは行けないので、比較的近くで面白いものが出るのは畑賀周辺しか当時は知らなかった。おもに京都に帰るときに寄れた。
初めて人に聞いて行った時はタクシー利用で行った。後部席に乗っていた所為か道をほとんど覚えていなかった。2回目は、風景を目に焼き付けるため駅から歩いて行った。片道45分ほどかかってしまったが、京都に到着する時間が多少遅れてでも行ったかいがあった。
大水で長石塊は下流に流されていたようで現場にはほとんどなかった。写真だけとって、近くに給水塔のペグマタイトに寄った。店内の話でも筆者が行った場所と同じだったので安心した。
ペグマタイトには有名な河辺石や褐簾石、ガドリン石、変種ジルコン、鉄橄欖石、分解物としてトロゴム石などが見られた。褐簾石がそのまま分解して乳白色のバストネス石様鉱物に変質しているものもあった。
何度か水谷川を中心にして尾根道などを歩いて探した。駅の裏側にある丘陵で登山道で煙水晶や変種ジルコンなどが転がっていたことや、南へ少し行ったところにある蝋石鉱山で色の淡いコランダムなどを拾えた。
畑賀水谷のガドリン石。初めは緑泥石だと思っていた。黄色いのはトロゴム石か。母岩はカリ長石。
話は布賀の高温スカルンに移り、道路際露頭で鮮やかな紫色のスパー石が当時はたくさんあった話がでた。硼酸塩がたくさん出た鉱山の方の話は以前に出たが、今回は出なかった。
ペグマタイト鉱物に関して前に中途半端に書いていた。これから少しずつ書いていこうと思っている。